ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

病気の症状とは・・。症状から見て考えられる病気についてわかりやすく説明していきます。病気は私たちの身近な存在です。少しでも多くの人達がこのブログを見て早めの治療、早めの予防対策をして頂けたらと思います。                    

蓄膿症になる6つの原因!虫歯やアレルギーに関係が??

   

蓄膿症になると、鼻水、鼻づまりに加え、頭痛やくさい臭いなど不快な症状が続き、気分も落ち込みがちになりますね。

できれば蓄膿症になる原因について知っておき、予防や早期発見を試みましょう。

今回は、蓄膿症になる原因についてご紹介させていただきます。

 
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蓄膿症とは?

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蓄膿症とは、字のごとく、膿が蓄積する病気ということですが、どこに膿が溜まるのかというと、

・副鼻腔(ふくびくう)と呼ばれる鼻の周囲にある骨の内側の空洞に膿が溜まる病気

なのです。

 

副鼻腔の内壁は粘膜に覆われています。

この粘膜に慢性的に炎症が起きると、できた膿が排出できなくなり、溜まってしまいます。

これを「慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)」といい、一般的に、蓄膿症と呼ばれることもあります。

 

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蓄膿症の症状

蓄膿症の主な症状としては、

・鼻水や鼻づまり

・顔面の痛み

・頭痛

・においがわからない

・くさい臭いがする

などの症状がみられます。

さらに、鼻水がのどの方に流れてしまい、のどの痛みや口臭の原因となることもあります。

 

<鼻水>

急性副鼻腔炎のときは粘性のある黄色や緑色っぽい鼻水がみられ、慢性副鼻腔炎になると粘性のある白っぽい鼻水がみられるようになります。

 

<鼻づまり>

鼻づまりは、炎症により鼻腔や副鼻腔の粘膜が腫れてしまい、空気の通路が狭くなるおことで生じます。

 

<顔面の痛み、頭痛>

顔面の痛みや頭痛は、副鼻腔の炎症により神経が刺激されたり、鼻腔と副鼻腔をつなぐ通路が粘膜の腫れによりふさがってしまうことで、内圧が高くなり引き起こされるといわれています。

 

<嗅覚障害>

においを感じる神経が粘膜の腫れや鼻水などによってふさがれてしまうと、においがわからなくなる場合があります。

 

<くさい臭い>

蓄膿症の症状の中でもくさい臭いは、周囲の人にも迷惑をかけてしまうやっかいな症状です。

臭いの原因は、副鼻腔内に溜まった膿が腐敗することにより発するものと鼻づまりによって口呼吸になり口内が乾燥することにより、口腔内で雑菌が繁殖し発するものがあります。

 

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蓄膿症になる原因は?

蓄膿症になると、終始、鼻づまりや頭がすっきりしない感じ、さらには臭いに悩まされますが、一体どうして蓄膿症になってしまうのでしょう?

ここで、考えられる原因をいくつかご紹介します。

 

<風邪>

鼻腔と副鼻腔は、細い通路で繋がっています。

そのため、風邪を引いて、風邪ウイルスや細菌の浸入を阻止するために鼻腔粘膜に炎症が起きると、その炎症が副鼻腔にまで広がる場合があり、炎症が長引くことにより、蓄膿症を引き起こすことがあります。

 

<アレルギー性鼻炎>

花粉ハウスダストダニなどによるアレルギーで、鼻炎がある場合、その炎症が副鼻腔に広がることや、鼻炎で鼻腔粘膜が腫れて、鼻水が溜まりやすくなり、空気の通りも悪くなることで蓄膿症を起こしやすくなります。

 

<鼻中隔わん曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)>

鼻の左右を分けている鼻中隔と呼ばれる部位が極端に曲がっていると、片方の鼻だけ空気の通りが悪くなります。

鼻の通りが悪くなると、副鼻腔に炎症が起きやすくなります。

 

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<好酸球性副鼻腔炎(こうさんきゅうせいふくびくうえん)>

鼻の粘膜や血液中に、好酸球と呼ばれる白血球の一種が増えているタイプの慢性副鼻腔炎を、好酸球性副鼻腔炎といいます。

好酸球性副鼻腔炎は、両側の鼻の中に鼻茸(はなたけ)と呼ばれる良性の腫瘍がいくつもでき、鼻腔に充満して、鼻づまりを起こします。

好酸球性副鼻腔炎の原因は、未だ明確になっておらず、難治性で鼻茸を手術で取り除いてもすぐに再発してしまいます。

 

<歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)>

歯性上顎洞炎とは、虫歯歯周病が原因で「上顎洞」と呼ばれる副鼻腔に炎症が起き、蓄膿症の症状を起こす病気です。

蓄膿症の症状以外にも、

・歯の痛み、歯茎からの出血

など口腔内の症状がある場合は、歯性上顎洞炎が原因かもしれません。

 

<ストレスや生活習慣の乱れ>

精神的なストレス偏った食事睡眠不足などの生活習慣の乱れは免疫力の低下を招きます。

免疫力が低下すると風邪をひきやすくなり、風邪が悪化することで蓄膿症になりやすくなってしまいます。

これは蓄膿症に限った話ではありませんが、ストレスは間接的に様々な病気の原因となりえるのです。

 

蓄膿症を予防するには?

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<鼻づまりを予防する>

鼻づまりが起きると副鼻腔炎も起こしやすくなるため、鼻づまりの原因を予防することが大切です。

風邪を引いた場合は長引かせず、早期に体調を整え治しましょう。

また花粉症などのアレルギー性鼻炎も積極的に治療をして、鼻づまりを予防しましょう。

 

<免疫力を高める>

免疫力が低下すると、浸入したウイルスや細菌などが排出されず、鼻腔内に溜まりやすくなります。

免疫力低下の原因となりうる偏った食事やストレスをためるなどは避けるようにしましょう。

食事は栄養バランス良く、規則正しい生活と適度な運動、ストレス発散が免疫力のアップ、維持に大切です。

 

<虫歯を放置しない>

虫歯や歯周病を放置していると、歯性上顎洞炎になり蓄膿症の症状が現れる可能性があります。

虫歯は自然治癒しない病気なので、悪化する前に歯科で治療しましょう。

 

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まとめ

蓄膿症が出来る原因には、

・風邪

・アレルギー性鼻炎

・鼻中隔わん曲症

・好酸球性副鼻腔炎

・歯性上顎洞炎

・ストレスや生活習慣の乱れ

などがいわれています。

蓄膿症の疑いがある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診し、原因を知り、治療、予防していくことが大切です。

 

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 - 鼻のトラブル