ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

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頭痛に効く食べ物は?いい物とわるい物もご紹介!

   

頭痛には、原因がはっきりしていないのに繰り返しおこる一時性頭痛と、病気が原因である二次性頭痛があります。

二次性頭痛は原因となっている病気の治療が第一となりますので、ここでは対象外ですが、一時性頭痛はメカニズムを知り、上手に付き合っていくことが必要とされており、食べ物を選ぶことも対策の一つとなります。

今回は、頭痛にはどんな食べ物が良くて、どんな食べ物が悪いのか、理由も交えながら、詳しくお話しましょう。

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≪一時性頭痛の原因≫

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はっきりとはしていませんが、次のような説が提唱されています。

①(片頭痛)

【血管説】

血液中の「セロトニン」という脳内物質の量が、最終的には減少し、血管が異常に拡張するために起こるという説です。

【神経説】

脳内の神経細胞などが刺激され、異常が起こり頭痛となるという説です。

【三叉神経血管説】

三叉神経が原因で、その末端から痛みの物質が出る事により、それが引き金となって頭の血管が拡張し炎症が起こるという説です。

 

②(緊張型頭痛)

長時間、無理な姿勢などをする事によって、頭から首や肩、背中につづく筋肉が緊張し、血流が悪くなることで起こると言われています。

また、体だけではなく精神的なストレスによっても起こるとも言われています。

 

③(群発頭痛)

目の後ろを通っている血管が拡張して、炎症を発症することにより起こるとされています。

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≪頭痛に良い食べ物≫

①「マグネシウム」を含むもの

脳血管の緊張を抑え、炎症を起こしている脳血管内部において「炎症原因物質の合成や放出を少なくする働き」があります。

マグネシウムを1日400㎎摂取する事によって、片頭痛を起こす頻度が減少するという事も言われております。

また、マグネシウムは不足すると、血管のけいれんを招いたり、痛みに敏感になったりと身体に悪影響を与えます。

後述する「ビタミンB」の作用を助ける働きも持っています。

(マグネシウムを豊富に含む食品)

アーモンド・豆腐・納豆・ひじき・黒豆・ほうれん草・いりごま・干しエビ など

 

②「ビタミンB2」を含むもの

「セロトニン」が不足することで、片頭痛が発症するとも言われており、その放出を促す効果があるのがビタミンB2なのです。

血圧を下げる効果もあり、片頭痛にはかなり効果的です。

(ビタミンB2を豊富に含む食品)

レバー、ほうれん草、牛乳、ヨーグルト、豚肉、レバー、うなぎ など

 

③「トリプトファン」を含むもの

「セロトニン」はトリプトファンと呼ばれるアミノ酸を分解する過程で生成される物質であるため、トリプトファンを多く含む食品を摂取する事により、片頭痛を防ぐことができます

(トリプトファンを豊富に含む食品)

牛乳・乳製品・肉類・魚類・納豆・ごま・卵黄 など

 

④「カフェイン」を含むもの

「カフェイン」が含まれているコーヒーや紅茶などには、血管収縮作用があるために片頭痛が発生した直後や、発生しそうな時に摂取すると効果が期待できます。

痛くなってからだと効き目がありませんので、注意が必要ですね。

 

⑤水分(ミネラル、マグネシウム)を多く含むもの

脱水症状を起こすと、血管にストレスが生じて拡張し、周りの神経が刺激されて頭痛を引き起こすと言われています。

脱水症状からの頭痛に対しては「スイカ」「きゅうり」「トマト」などが良いようです。

 

⑥「オメガ3S」を含む食べ物

不飽和脂肪酸の一つで、人間の体では作ることができません。

血流の改善効果や、脳を活性化させる効果があると言われています。

炎症由来の頭痛に効果的だとされています。

(オメガ3Sを豊富に含む食品)

鮭・イワシ・サバ・エゴマ油・亜麻仁油 など

 

≪頭痛に悪い食べ物≫

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①「ポリフェノール」を含むもの

血管を広げる効果があるため、片頭痛がひどくなる場合があります。

ただし、「緊張型頭痛」と呼ばれる頭痛の場合、原因は血液のめぐりが悪くなることですので、抗酸化作用により血液のめぐりを改善する作用のある「ポリフェノール」は良い食べ物であるということになります。

自分の頭痛のタイプを把握して摂取すべきですが、タイプを見極めるのはなかなか難しいようです。

(ポリフェノールを豊富に含む食品)

赤ワイン・チョコレート・オリーブオイル・クルミ・ココア など

 

②「チラミン」を含むもの

アミンの一つで、アドレナリンやドーパミンなどと構造が似ている物質です。

「チラミン」には血管を収縮させる働きがあり、それが原因で片頭痛を誘発すると言われています。

なぜそれが頭痛を引き起こすかと言うと、実は「チラミン」は収縮を終えると、同時に血管拡張に反転してしまう作用があるそうで、この急激な変化がよくないのだそうです。

(チラミンを豊富に含む食品)

チーズ・サラミ・ソーセージ・サワークリーム・イチジク・タラコ など

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③「アスパラギン酸」を含むもの

アスパラガスなどに多く含まれるアミノ酸で、有害物質を体外に排泄して神経を守る働きや、脂肪の燃焼を助ける働きがあります。

血管拡張作用があるため、頭痛を引き起こしやすいと言われており、カロリーをカットしたダイエット用の甘味料に含まれている成分でもあります。

(アスパラギン酸を豊富に含む食品)

アスパラガス・もやし・豆類・牛肉・鶏肉 など

 

④「グルタミン酸ナトリウム」を含むもの

MSGなどと表示されることもあるうま味調味料の成分になります。

グルタミン酸ナトリウムは、血管を広げる作用を持っているため、頭痛を引き起こすことがあります。

(グルタミン酸ナトリウムを多く含む食品)

カップ麺・インスタント食品・スナック菓子 など

 

≪まとめ≫

お薬のように即効性があるものでは、ありませんし、過度に神経質になる必要はないと思います。

例えば、ココアなどは頭痛に良い「カフェイン」を含んでいるけれども、頭痛に悪い「チラミン」も含んでいます。

片頭痛の時には良いけど、逆に普段から飲み過ぎてると片頭痛を引き起こす原因にもなります。

状況に応じて対応し、適量を摂取することを心がけるべきですね。

 

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