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偏頭痛の原因や症状とは!前兆についてもご紹介!

   

「偏頭痛」は「片頭痛」とも書きます。

病名はよく耳にしますが、原因や症状、前兆などについては、あまり知らないと言う方も多いのではないでしょうか。

今回は、偏頭痛の原因や症状、前兆などについて詳しく説明していきましょう。

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偏頭痛(片頭痛)って、どんな頭痛なの?

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【主な症状】

頭の片側に起こることが多いですが、まれに両側に起こることもあります。

「ズキンズキン」「ガンガン」という感じの脈打つような痛みが、長い時は3日間くらい続くこともあります。

頻度は、月に1~2回というケースから、週に1~2回というケースまであり、さまざまです。

ずっと続くのではなく、ときどき起こる場合が多いようです。

 

【日常生活における影響】

動くと痛みが悪化する傾向があり、症状がひどい場合は、姿勢を変えたり、頭をちょっと傾けたりするだけでも、痛みが激しくなります。

仕事や勉強、家事などが手につかなくなったり、効率が悪くなったりするだけでなく、寝込んでしまう場合もあり、日常生活に支障をきたします。

 

【その他の特徴は?】

「偏頭痛(片頭痛)」の特徴として、頭痛に伴う「吐き気」「胃のムカムカ」などが挙げられます。

また、普段は気にならない程度の「光」や「音」や「臭い」などが、異常に気になる傾向があります。

また、「閃輝暗点(せんきあんてん)」と呼ばれ前兆が出る場合があるのも大きな特徴です。

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偏頭痛(片頭痛)の前兆、「閃輝暗点(せんきあんてん)」って何?

【閃輝暗点(せんきあんてん)とは?】

視野の中にチカチカ光る小さな点が現れて、それが次第に大きくなり、場合によっては、中心部がぼやけたり、視やの片側が見えなくまったりする症状です。

 

「ギザギザしたガラス」「オーロラ」「万華鏡の模様のようなもの」などと表現する人もいます。

眼の異常だと思って、眼科を受診する人も多い症状です。

 

【前兆はすべての人に起こるの?】

「閃輝暗点」の前兆は、偏頭痛(片頭痛)を起こす人のうち、20~30%くらいの人に起こると言われています。

また、「閃輝暗点」以外の前兆として、「感覚異常(感覚が鈍くなる)」「失語性言語障害(言葉が話しにくくなる)」といった症状がみられるケースもあります。

ほとんどの前兆は、15~30分くらいで治まり、その後に頭痛がはじまると言われています。

 

偏頭痛(片頭痛)の起こる仕組みとは?

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何らかの原因で、脳の太い血管が拡張し、頭の中で一番大きな神経である「三叉神経」が圧迫され、刺激を受けることがあります。

その刺激で「三叉神経」から「神経ペプチド」が放出されます。

 

「神経ペプチド」とは痛みの原因となる物質のことで、それによって血管の周りに炎症がおこったり、さらに血管が拡張したりし、よけいに「三叉神経」が刺激されます。

その刺激が大脳に伝わることによって「痛み」として認識されて、頭痛が起こるのです。

 

また、「三叉神経」からの情報が大脳に伝わる途中で、「視覚や嗅覚を司る中枢」や「吐き気をコントロールする嘔吐中枢」にも刺激が伝わります。

このため、上記したように「光」や「音」や「臭い」などが、異常に気になったり、「吐き気」「胃のムカムカ」が生じたりするのです。

 

ほかにも「セロトニンの過剰な放出」が血管を拡張する原因として考えられています。

「セロトニン」はストレスなどで脳が刺激を受けると、大量に放出され、血管を収縮させます。

収縮した血管が時間がたつことで今度は、「セロトニン」が分解し、排泄されて減少する事によって血管が反動で急激に拡張するため、頭痛が起こるのです。

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偏頭痛(片頭痛)の原因とは?

①「精神的ストレス」からの解放

「精神的ストレス」がかかっている時には、血管が収縮している傾向がありますが、リラックスすることにより、これが一気に拡張します。

それにより「偏頭痛(片頭痛)」が起こることがあります。

責任の重い仕事を頑張ってやり終えた時、大きな悩みから解放された時など、緊張がとけてほっとした途端、発生したりすることが多いようです。

 

②エストロゲン

女性ホルモンである「エストロゲン」の分泌量の変動と関係があると言われています。

「月経の始まる1~2日前」「月経中(特に月経が始まって2~3日の間)」「排卵時」などに偏頭痛が起こりやすいとされており、エストロゲンが安定する「妊娠中」「閉経後」には治まる傾向があります。

また、経口避妊薬(ピル)を内服すると、偏頭痛が起こりやすくなることがあり、服用できない場合もありますので、事前に医師に確認しておきましょう。

 

③遺伝

遺伝との関係があるとも言われています。

家族に頭痛の症状がひどい人がいる場合、注意が必要です。

 

④食べ物など

アルコールや特定の食べ物(チョコレート・チーズ・柑橘類など)によって、偏頭痛が誘発されると言われています。

 

⑤空腹

血糖値が下がるため、頭痛が起こることがあります。

朝食を抜いたり、無理なダイエットをしたりするのは、避けるべきでしょう。

 

⑥刺激

「光」や「音」や「臭い」などが、頭痛の原因になる傾向があるため、刺激の多い場所は避けるべきです。

 

⑦天候

「気圧」や「温度」の急激な変動も、偏頭痛を誘発します。

 

⑧睡眠

寝不足はもちろん、睡眠のとりすぎも誘因となります。

 

⑨肩こり

「偏頭痛」の原因となる「三叉神経」は首や肩の筋肉まで張りめぐらされていますので、「肩こり」が起こって、しばらくしてから「偏頭痛」が起こるという人も多いようです。

肩こりが原因なのではと思う方が多いようですが、原因というよりは、予兆というべきかもしれませんね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

様々な原因で血管が収縮し、三叉神経が圧迫され刺激を受けることが頭痛の原因となります。

まずは、自分自身の頭痛のタイプを把握することが大切だと言えますね。

また、自分自身の頭痛のリズムを把握しておくことも、予防において役立ちますので、「頭痛ダイアリー」をつけてみることも効果的です。

ホームページなどで簡単にダウンロードできますので、活用してみるとよいと思います。

 

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