頭皮神経痛の原因と治療法!似た症状の危険な病気もご紹介!
「頭皮神経痛」という症状をご存知でしょうか。
後頭神経痛と呼ばれることもあります。
頭皮神経痛は、頭皮がズキズキと痛む不快な症状ですが、これは命にかかわる病気においても似たような症状を伴うことがあり、注意が必要なものなのです。
今回は、頭皮神経痛(後頭神経痛)の原因と治療法、似た症状の危険な病気について詳しく説明しましょう。
頭皮神経痛の症状とは?
痛みの前兆がなく、突然に頭皮にズキズキやピリピリとした痛みが現れます。
痛みの程度は、「髪の毛を触ると痛みを感じる」というものから、「風が当たっただけで、ズキズキと疼くように痛む」というものまであり、人それぞれです。
痛みを感じる場所は、「首の付け根から後頭部」が多く、耳の後ろから頭頂部に沿ったあたりまで感じる傾向が強いようです。
しかし、人によっては耳の後ろに痛みを感じたり、目の奥が痛むという例もあるようで、症状には個人差が見られます。
片側のみの症状が多いのですが、全体が痛む場合も、まれにあるようです。
間隔は、数秒から数時間ほどで、一度痛み始めると、数日から数週間継続する傾向があります。
痛みがおさまったあとでも、患部に違和感やしびれが残ることがありますが、偏頭痛のような「吐き気」「だるさ」などの症状は伴いません。
頭部神経痛の原因って何?
主要な原因だとされているのが、「焦り」「緊張」「心配」「悩み」などによる「精神的ストレス」です。
「精神的ストレス」がたまると筋肉が緊張して固くなり、そのせいで血管が圧迫され、神経に影響を及ぼすとされています。
頭皮神経痛に限らず、全身で起こる神経痛は、この「精神的ストレス」が原因であることが多いと言われています。
また、身体が弱っている時に発症しやすいとされており、「寝不足」「疲労の蓄積」「病み上がり」などの「肉体的なストレス」も原因となります。
「ウイルス説」もあり、これはヘルペスウイルスが後頭神経に潜伏していた際に頭痛を引き起こすと言われているものであり、身体が弱ってて免疫力などが低下している事が主な原因と言われています。
他にも「騒音」「気候の変化」「大気汚染」などの外的ストレスや、「肩こり」「姿勢の悪さ」「不規則な生活習慣」などが、原因としてあげられています。
頭皮神経痛の治療方法とは?
基本的には、栄養と休養をしっかりと摂って、体力の低下や免疫力の低下を防ぐことが重要であると言えます。
質の良い睡眠をとることも大切ですね。
また、主要な原因である「精神的ストレス」を取り除くことが有効だとされますが、「精神的ストレス」の解消法は人によって違いますので、自分にあった方法をみつけることが必要です。
「半身浴」をして、しっかりと汗をかいて気持ちをリフレッシュさせるとか、ストレッチやマッサージを行う、趣味や好きなことに没頭するなどの方法が考えられます。
精神的ストレスを解消する食べ物は、「カルシウム」「マグネシウム」「ビタミンC」「パントレン酸」などを多く含んだものだとされていますので、食生活に積極的に取り入れると良いでしょう。
詳しく説明すると、「カルシウム」にはイライラを解消する働きがあり、「マグネシウム」には「カルシウム」を吸収しやすくする働きがあります。
食品としては「ひじき」「アーモンド」「わかめ」「牛乳」などがあります。
「ビタミンC」を多く含むものとしては、柑橘系の果物などがあり、「ビタミンC」にはストレスをやっつける働きとともに、頭皮を健康な状態にしてくれる働きもあります。
「パントテン酸」はあまり聞きなれない成分ですが、抗ストレスホルモンを作り出してくれる作用があり、「納豆」や「レバー」などに含まれています。
これらをとりいれたバランスの良い食事を心がけたいものですね。
それ以外にも、姿勢をよくすることや、肩こりや腰のゆがみを発症しないよう心がけること、適度な運動を行うことなども有効であると言えます。
スマホやパソコンの使い過ぎなどにも注意したほうがよいでしょう。
髪への影響は?
結論から言うと、頭皮神経痛自体が髪に影響を及ぼすことはありません。
しかし、頭皮神経痛の症状が現れているという事は、精神的や肉体的なストレスによって新陳代謝が悪くなっている状態だと考えられます。
新陳代謝が悪いと、頭皮が硬くなって血液の巡りが悪くなることで、結果として抜け毛が増えるなど髪への悪影響が現れるかもしれません。
大切な髪を守るためにも、出来るだけ普段からストレスや不規則な生活を避け、頭皮神経痛の症状が現れないように予防することが大切ですね。
頭皮神経痛と似た症状の危険な病気!
①「脳梗塞」の警告である場合もありますので、注意しましょう。
②脳腫瘍により、「三叉神経」が圧迫されていることで、痛みが生じている場合もあります。
③「椎骨脳底動脈解離性動脈瘤」の可能性があります。
動脈の壁は三層構造になっているのですが、この動脈の壁が裂けて、血流が動脈の壁の中に入る状態を「動脈解離」と呼び、この解離部分の動脈の外観が膨らんで、内部が狭くなった状態を「解離性脳動脈瘤」と呼びます。
狭くなった状態がひどくなれば、「脳梗塞」や「くも膜下出血」を引き起こします。
そして、この病気は「脳梗塞」や「くも膜下出血」に至る前に、「急激に起こる片側や両側のうなじや後頭部の持続的な痛み」という、頭皮神経痛と似た症状を引き起こす事があるので、可能性を否定することはできません。
これらの病気を自分で判断するのは、困難な場合もありますので、気になるようであれば早めに病院を受診し、きちんと診てもらうべきでしょう。
まとめ
頭皮神経痛(後頭神経痛)は、主に精神的や肉体的なストレスが原因となっているものなので、必要以上に心配する病気ではありません。
しかし、症状が長く続く時や痛みが激しい場合などは、心配なケースを除外するためにも、一度病院で診てもらった方がいいかもしれませんね。
頭皮神経痛は、なによりストレスが一番の原因となります。
「頭皮神経痛」だと診断されたら、おおらかな気持ちで受け止め、深刻になりすぎないことも大切かもしれませんね。
頭皮神経痛かな?と思ったら、脳神経外科を受診しましょう。
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