寝起きの頭痛!6つの原因と8つの対処法を詳しく解説!
2016/03/16
朝起きると頭がイタタ・・・こんなことが何度かあると心配になりますよね?
頭痛には種類があり、それぞれ対処法も変わってくるのをご存知でしょうか?
今回は、寝起きで頭痛がする原因と対処法を詳しくご紹介させていただきます。
目次
偏頭痛(片頭痛)と緊張型頭痛
寝起きの頭痛には基本的に、偏頭痛、緊張型頭痛、の2種類があります。
自身の頭痛の原因を理解し、対策方法を知ることは頭痛の症状を和らげる手助けになります。
1.偏頭痛
偏頭痛の特徴は、こめかみあたりのズキズキとした痛みで、脈打つような感覚があります。
女性に多く、その割合は男性の4倍だと言われています。
偏頭痛の原因となっているのは血管の拡張です。これが寝起きの頭痛の正体となる事もあります。
睡眠中は身体のリラックス状態を促す副交感神経が働き、筋肉がゆるんで血管が広がります。
すると血管の周りにある三叉神経という神経が圧迫され頭痛を感じるのです。
他にも、脳の血管が拡張する理由としては、
・熟睡できない、睡眠不足
・空腹やストレス
・不規則な生活
・チラミンの過剰摂取(チョコレート、赤ワイン、柑橘類)
・女性の生理
等があります。
2.緊張型頭痛
緊張型頭痛は、頭を締め付けるような重い痛みを感じ、頭痛が30分から1時間程度継続する事が多いのが特徴となります。
首や肩の凝りがある際に多く感じるのも特徴です。
緊張型頭痛の主な原因は血管の収縮、身体に合わない寝具を使用することの首や肩の凝りです。
また、デスクワークなど、同じ姿勢で作業をする人は、日ごろから首や肩の凝りを感じている事が多く、寝起きで頭痛が起きる原因になります。
首や肩が凝ると睡眠中に脳へ循環する血液量が減少します。
減少するとセロト二ンという脳内物質を分泌します。
セロト二ンは分泌時に脳の血管を収縮させ、減少時に反動で血管を拡張させる作用があるので寝起きの頭痛の原因ともなります。
寝起きの頭痛の原因となること
それでは具体的に寝起きの頭痛の原因となる例を挙げていきます。
寝具が合っていない、寝ている姿勢が悪い
枕の高さがあっていないと、首や肩の凝りの原因となり、寝起きの頭痛の原因ともなります。
また、寝ている時の姿勢が悪いと長時間不自然な姿勢でいることで、筋肉や血管が収縮して首や肩の凝りのの原因となります。
ストレス
ストレスが溜まると、自律神経やホルモンバランスが崩れ、頭痛の原因となることもあります。
また、日中のストレスは睡眠の質が低下する大きな要素ともなります。
寝不足、寝過ぎ
寝不足や寝過ぎの状態だと寝起きに頭痛がする場合があります。
これは一時的に交換神経と副交感神経が混乱しているからです。
時間が経過すれば自然に治りますが、シャワーを浴びると混乱していた神経を元に戻すことができ、すぐに頭痛も治るそうです。
二日酔い
前日の、お酒の飲み過ぎによって起こるのが二日酔いです。
アルコールは血管を拡張させる作用があるため頭痛が起こります。
また、お酒の飲み過ぎは、脱水症状を引き起こす事もあります。
チョコレート、赤ワイン、柑橘系の食べ過ぎ
チョコレート、赤ワイン、柑橘系の果物にはチラミンという成分が入っています。
このチラミンは血管を拡張させる作用があり、過剰に摂取すると頭痛を感じることがあります。
特に、赤ワインは前述の二日酔いと合わせて起こるかもしれないので、飲み過ぎには注意ですね。
生理
女性は生理の際に、寝起きの頭痛を感じることが多いです。
これは、生理中はホルモンバランスが崩れてしまうことで、エストロゲンという女性ホルモンと、セロトニンという脳内物質が減少した結果、頭の血管が拡張することで頭痛を感じます。
偏頭痛の対処法
偏頭痛は血管が拡張することが原因となります。
したがって、血管を収縮するようにしましょう。
1.患部を冷やす
患部や後頭部を冷やすと、拡張した血管を収縮させることができます。
偏頭痛を感じる際は、保冷剤や冷たいタオルなどを痛いところに当てて、しばらく安静にしましょう。
2.カフェインの摂取
カフェインには鎮痛作用と脳の血管を収縮させる働きがあります。
コーヒー、紅茶、緑茶、煎茶、ウーロン茶等はカフェインを多く含みます。
3.血管を収縮させる食事の摂取
マグネシウム・オメガ3脂肪酸の摂取。
マグネシウムには血管収縮作用があります。マグネシウムを多く含む食品はバナナやアーモンド、豆類等です。
オメガ3脂肪酸には抗炎症作用が含まれています。
偏頭痛は血管が拡張し炎症が起きていることが原因なので、オメガ3脂肪酸摂取は効果的です。
オメガ3脂肪酸が多く含まれる食品は、シャケやイワシ等です。
4.寝起きに脳に刺激を与えない
起きた際に偏頭痛を感じる時は、寝起きと同時にカーテンを開けて部屋を明るくしたり、大きな音でテレビをつけず、光や音を控えめにして少し脳を休ませてから行動すると良いでしょう。
緊張型頭痛の対処法
緊張型頭痛の原因は血管の収縮です。なので、身体を温めたりして血管を拡張させると治まります。
1.湯船に浸かる
頭痛の原因となる肩や首の凝りをほぐしましょう。
入浴時、シャワーだけで済ませずに、就寝1時間から2時間位前に、少しぬるめのお湯に20分程度半身浴を行います。
筋肉を和らげ血行を促し、首や肩、腕の疲れを取り除くことができます。入浴剤を利用するのも効果的です。
2.ストレッチを行う
長時間同じ姿勢で仕事をしている方は適宜ストレッチを行い、肩や首、腕がこらないように日頃から心掛けると良いです。
また、就新前にもストレッチを行い、筋肉をほぐしコリを解消させてから就寝すると良いです。
3.亜硝酸ナトリウムの摂取
亜硝酸ナトリウムには血管を拡張させる作用があります。ハム・ソーセージ・サラミ等に多く含まれています。
4.身体に合う寝具の利用
身体に合わない寝具を使用すると、身体に負荷がかかり寝起きの頭痛の原因になります。
身体の骨格や頭の形、サイズは人によって異なります。一般的に良いとされる寝具をそのまま購入するのは避け、寝ている時に快適な姿勢が保てる寝具を選ぶことが大切です。
激痛注意!群発頭痛
とても正気ではいられないような激しい頭痛に襲われる、群発頭痛というものをご存知でしょうか?
群発頭痛の特徴には、
・一度始まると、2週間~2カ月程度、毎日のように症状が現れる
・季節の変わり目に始まることが多い
・目の奥をえぐられるような激しい痛み
・20~40代の男性に多い
・頭痛以外にも、涙や鼻水、発汗や目の充血の症状が現れる
・飲酒後1時間程後に現れやすい
が挙げられます。
群発頭痛は、お酒やタバコが原因となるとも言われていますが、はっきりとは原因がわかっていません。
もし、症状が現れたら、迷わず病院へ行き診察を受けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
寝起きの頭痛は、偏頭痛か緊張型頭痛かで原因や対処法が変わってきます。まずは自分の頭痛の原因を探ってみましょう。
ほとんどの場合は、ストレスを解消し、規則正しい快適な眠りをとることが一番の予防方法と言えますね。
しかし、なかなか頭痛が治まらない場合は頭痛薬を使ってみましょう。
また、原因がわからない方、長期的に続く方は1度、内科へ行き診察を受けるようにしてください。
頭痛には重大な病気が隠れている可能性も忘れてはいけません。
関連記事としましてはこちらの記事もご参考下さい。