爪が白いのは病気?貧血?6つの原因をご紹介!
2016/03/16
爪の色は健康状態を測るバロメーターにもなります。
健康な爪の色はピンクががっていますが、白くなると気になりますよね。
内臓疾患がある場合も爪の色が影響します。意外なことに水虫などの白癬症も爪の色との関係が強いのです。
今回は、爪が白くなる原因についてご紹介させていただきます。
爪の色が白くなった時、自分の健康状態を測るサインとなるような6つの代表的原因を纏めました。
貧血気味の時
健康な人の詰めは薄いピンクがかって見えます。それは爪の下を流れる血液が薄い皮膚を通してピンク色に見せているのです。
ところが貧血の時は爪が白っぽくなってしまいます。
その原因は貧血により血液中の赤い色素を持つヘモグロビンの割合が少なくなったり、赤血球のサイズが小さくなってしまうことで、血液の色が目立たなくなってしまうことに因ります。
他に貧血が原因の際、爪に現れる症状には、
・二枚爪・・・爪の先が2枚にはがれる
・スプーン爪・・・爪甲の中央がヘコみスプーンのようになっている。
があります。体の方には、動機や息切れ、倦怠感やめまいを伴うこともあります。
このような貧血の症状が出たら、鉄分を多く含む食物を取りましょう。また、動物性たんぱく質とビタミンCを多く含む食品を一緒に摂取すると、鉄分の吸収率が高くなります。
例えば、カツオや赤貝、豚もも肉、レバーなどと一緒に、キャベツやイチゴ、菜の花、ホウレンソウなどをバランスよく取ると良いでしょう。
他にも鉄分の吸収に良い食品はたくさんありますので、自分の好みに合わせてバランスの良い食事を心掛けましょう。
疲労やストレスなど体調が悪い時
白い斑点のようなものが爪の表面に出ることがあります。
これは点状爪甲白斑と言われる症状で、神経筋弱など疲労やストレスで体調が悪い時に爪が成長する過程で空気が入り出来てしまう症状です。
これは体調を整えれば自然に無くなっていくもので、特に心配する症状ではありません。
爪の白い斑点は放置しておいてもそのうち消えてしまいます。疲労やストレスは貯めないように気を付けましょう。
腎臓疾患がある時
爪に白い帯状の横筋が入る場合があり、線状爪甲白斑と呼びます。
これはネフローゼ症候群から引き起こされる、腎臓疾患がある場合にも現われる爪の症状です。
ネフローゼ症候群とは、尿の中に大量のたんぱく質が流出し、その結果血液中のたんぱく質が減少するため、むくみや糖尿病腎症、膠原病などの病気に繋がります。
なぜたんぱく質が尿へ漏れ出てしまうのか、原因は血液をろ過し尿を作る糸球体基底膜という部位が何らかの障害を起こしたためと考えられています。
ネフローゼ症候群は線状爪甲白斑以外にも、顔や手足のむくみ、胸やおなかに水がたまると言った症状も現れます。すぐに入院治療が必要な深刻な病気です。
線状爪甲白斑の原因となる病気は多いです。
他にも、外傷や栄養不足も原因となりますが、鉛やヒ素などの中毒、麻疹や肺炎などの感染症、円形脱毛症や乾癬などの皮膚疾患なども原因となります。
肝臓疾患がある時
肝臓疾患の場合は爪に白濁が見られることがあります。
特に肝硬変の患者の約80%に爪の白濁症状が現れています。
脂肪肝や肝炎は、早期治療で完治することが多い病気ですので、爪の色に注意し早めに病院に行くことを勧めます。
まして肝硬変や肝臓がんなど重大な病気であれば、尚更早めの治療が必要です。
白癬菌に感染している時
白癬菌とは水虫の一種で、この水虫菌が爪に感染すると黄色っぽく白濁した色になります。
症状は、一部の爪に現れることが多く、爪の先から白濁が始まって、徐々に爪全体を覆うように広がり、黄色っぽくなった後、全体的に爪の厚みが増すことが特徴です。
爪には神経がないので、かゆみを感じることはありませんが、進行すると爪の周りの皮膚にかゆみを感じるようになります。また、かかとや手などにも症状が広がる可能性が有ります。
爪水虫の完治には時間が掛りますので、早めに皮膚科へ行き医師の診断を仰ぎましょう。
治療法としては、飲み薬で体の内部から菌を死滅させるしか方法がありません。
感染した爪が生え変わるまで根気よく服用するしかないのです。
予防としては、靴の中が蒸れないように清潔に保つことが大切です。また、注意点として、他人に感染しますので、素足で歩かず靴下やスリッパを必ず履くようにしましょう。
低たんぱく血症
低たんぱく血症とは、体内で生成されるタンパク質が不足し、血液中のたんぱく質濃度が低下し、血液が爪の先まで良く行き届かないことにより、爪の色が白っぽくなります。
低たんぱく血症が原因の場合、体に現れる主な症状には、浮腫(むくみ)や腹水があります。
低たんぱく血症はネフローゼ症候群とも関連性があり、腎臓疾患などの病気の原因になりますので、兆候が出たら医療機関で良く検査してもらう事が良いでしょう。
まとめ
爪の色と内臓疾患が、これほど関連性があるとは意外に思えるかもしれません。
爪は、血液の色や状態が良く反映する部位です。それゆえに、腎臓や肝臓などの健康状態を測るバロメーターと言われるんですね。
また、水虫などの細菌に感染する部位であるということも、良く覚えておきましょう。治り難い部位なので日頃からの清潔な手入れが重要です。
爪の色は健康状態のサインの一つです。日常からよく注意し、異変が有れば早めの治療につなげていきましょう。
注意すべき症状としては、白い横線が、ずっと消えなかったり、全ての爪に現れた時です。
その場合は病院へ行き診察を受けましょう。爪自体は皮膚科で見てもらえます。
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