爪の内出血(爪下血腫)の原因と治し方!予防法もご紹介!
2016/03/16
うっかりドアに指を挟んでしまったり、階段で足をぶつけてしまったりと、日常生活の様々なシーンで手足は怪我をしやすい部位ですね。
爪に内出血が起き血栓ができたものを爪下血腫と呼びます。
ひどい時には、激しい痛みを感じ日常生活に支障を起こす事まであります。
今回は、爪の内出血(爪下血腫)の原因や応急処置、予防法などをご紹介させていただきます。
爪下血腫の原因
外的な衝撃などが原因で爪床が内出血を起こし、爪と皮膚の間に血栓ができたものを爪下血腫(そうかけっしゅ)と呼びます。
最初は薄紫色ですが、徐々に真っ黒になります。
放っておいて早期に自然治癒する場合もありますし、かなりの痛みがあり完治するまでは時間が掛かるものもあります。
中には、爪が生え変わるまで待たなければいけない重篤なケースもあります。
爪下血腫ができる主な原因には、
・ドアで挟んだり、ぶつけたりの外的衝撃
・小さい靴を履いていた事による圧力
が挙げられます。
特に女性は、幅の狭いヒールを履いていると爪下血腫ができやすくなります。
爪下血腫の治療は?
爪の内出血はそのまま放置しても問題ないとされ、ほとんどの場合は暫くすると痛みも引いていきます。
しかし、爪の表面の3分の1以上を爪下血腫が占めると、痛みを感じ日常生活に支障をきたす可能性があります。
痛みの理由は、爪と皮膚の間に血腫が出来て、血腫が爪を押し上げ、爪を剥がしているような痛みが起こっているからです。
したがって、治療に関しては、爪に穴をあけて血を取り除くと痛みがすぐに和らぎます。
大きな爪下血腫ができ、痛みが数日続く場合には、自分で血を抜くか整形外科を受診しましょう。
病院での治療は、局所麻酔をしてから、血栓と取り除く処置する場合もあります。
また、血腫を取り除いても再発した場合は爪甲除去術に至るケースもあります。
ではここで、自分出来る血栓を除去する方法をご紹介します。
1.クリップ、ライター、消毒液とガーゼを用意する。
2.クリップの先をライターで赤くなるまで熱し消毒する
3.血栓の中心に熱したクリップを当て穴をあける
4.穴が開いたら、軽く爪を押しながら血を抜く
5.血が抜けたら、消毒をしてガーゼをまく
ポイントは、化膿しないように、クリップをしっかり熱することと、患部を消毒をすることです。
心配な方は、無理せず病院での処置を受けましょう。
爪下血腫ができた後のケアについて
できるかぎり、爪が当たらないような靴やスリッパ等を履いてください。外的な刺激はNGです。
爪をテーピングしたり、ワセリンを塗るなどして、衝撃や摩擦から守るのもいいでしょう。
ワセリンは酸化しにくく、油分で皮膚の保湿をし、外的刺激から皮膚を守ると言われています。赤ちゃんからお年寄りまで使用できる副作用のない薬品です。患部に優しく塗布してください。
また、血行を良くすることで、健康な爪をつくる働きを促進できます。普段は、手先つま先を冷やさないように気を付け、入浴や足湯で体を温め血行が良くなるようにしましょう。
足爪の血腫を予防するためには?
サイズの合わない小さめの靴を履いていると、指を圧迫し靴の内部が爪に当たってしまいます。
靴の先端は指より1~1.5cm位空いているものがピッタリの靴になります。
またジョギングやランニングを楽しんでいる人は、長時間走ることやフォームの崩れにより足指に負担がかかります。
ランニングシューズはサイズがピッタリ合ったものをチョイスし、フォームが崩れないように運動を行ってください。
また、靴選びのポイントは、ワイズ(幅)が大切です。
ワイズが合っていると、靴の中で足が前後に移動せず、安定します。
時間のある時に、自分の足のサイズを測ってみてください。
サイズが合っている靴に履き替えるだけで、血腫の予防になりますよ。
靴のせいと思われる血腫がすでに出来ている場合は、皮膚科か形成外科で治療を受けてから、自分の足を見直し新しい靴を購入してみましょう。
爪下血腫と間違いやすい危険な病気!メラノーマ
爪下に黒い点やシミができる病気の中に、メラノーマというものがあります。
メラノーマは皮膚がんの1種で、数自体は多くありませんが、進行が速い危険な病気です。
見た目は、ほくろや爪下血腫と似て黒い点やシミが現れます。
また、爪の縦線上に細く黒い筋のようになることもあり、その際は特に爪下血腫と間違いやすいので注意が必要です。
爪下血腫との大きな違いは、メラノーマは徐々に大きくなっていくことです。
ケガによる爪下血腫は徐々に小さく薄くなっていきますが、メラノーマは進行すると黒いシミが広がり、最終的には爪全体が黒くなってしまいます。
非常に死亡率も高いガンです。その存在と特徴は知っておきましょう。
まとめ
女性の足は男性より筋肉が少ないので、色々とトラブルも多いようです。パンプスなど足に負担がかかることも要因ですね。
新陳代謝が落ちると爪にも影響がありますので、規則正しい生活を送るのも大切です。
また、ネイルが爪の負担にならないよう、長期間のつけっぱなしには気を付けましょう。健康な爪があってこそ、お洒落が楽しめます。
また、痛みがある場合、思い当たることがないのに爪下血腫ができた場合は、皮膚科、形成外科へ行き診察を受けましょう。
爪の症状が気になる方はこちらの記事もご参考下さい。