爪が黒い6つの原因!縦線は病気のサイン!?
2016/03/16
健康な爪はピンク色でツヤがありますね。病気に罹ったり、持病があると爪の色には変化が出る場合があります。
例えば爪が帯状に白く濁れば腎臓病やネフローゼ症候群、黄色なら胆嚢の障害や手足や心臓病、肺の病気などの心配があるそうです。
爪の症状は多彩ですが、今回は爪が黒い原因をご紹介します。
ほくろ
爪が黒い原因はほくろが多いようです。気が付かないうちに小さな斑点がある場合はほくろが原因かもしれません。
ほくろかどうかの見分け方は、爪が伸びるにしたがって、黒い位置が移動する場合は、爪の一部が色素沈着したほくろという事になります。
ほくろは色素が沈着したのが原因の良性の腫瘍です。
良性ですのでほっといても害はないので安心して下さい。
爪下血腫
サイズが小さめの靴や高いヒールなどを履き続けていると足が圧迫され、内出血を起こして血豆のような爪下血腫と呼ばれる症状が現れることがあります。
また、重い荷物を足指に落としてしてしまったり、足の指を角にぶつけてしまったりした時も、爪下血腫になる場合があります。
痛みを感じない小さな爪下血腫なら自然治癒でも大丈夫ですが、痛みが続いたり爪が剥がれたりした場合などは、病院へ行って、血を抜いてもらったりなどの処置をした方がいいかもしれません。
職業、趣味などでも、爪に対する負担が大きく変わってきますが、サッカーやフットサルなどの球技、ジョギングやランニングなどを楽しんでいる方は、今一度靴のサイズに注目して、足のメンテナンスやケアを怠らないようにしましょう。
爪の内出血についてはこちらの記事をご参考下さい。
メラノーマ(末端黒子型黒色腫)
ほくろだと思っていたのが短期間の内に大きくなったり、まわりがギザギザしてたり、普通のほくろの大きさより大きかったり(7mm以上)するとメラノーマかもしれません。
メラノーマとは皮膚がんの一種で別名「悪性黒色腫」とも呼ばれています。
メラノーマは悪性の腫瘍で皮膚のメラニン色素をつくる細胞が癌化した腫瘍になります。
癌ですので命にかかわる病気になります。
そのメラノーマの種類に末端黒子型黒色腫というのがあり、足の裏に一番多く発症しますが、掌や爪にも起こります。
爪に発症した場合は、黒い筋が現れ、次第に幅が広くなり爪全体が変色します。
症状が進行すると爪が割れたり、黒色色素が皮膚に染み出すことも考えられます。
黒色腫の発生原因は不明で、紫外線の影響や外的刺激などが要因と考えられています。
日本人は特に足の裏や手のひら、手足の親指の爪にメラノーマが出やすいそうです。
ただメラノーマはほくろに似ていて、素人では判断するのがとても難しいです。
見分け方としては、
・短期間で黒い斑点が大きくなった
・まわりがギザギザ、もしくはアメーバのような形をしている
・爪が伸びても移動しない
・普通のほくろより大きい(7mm以上)
・色が濃かったり薄かったりと均一ではない
のがメラノーマの特徴ですので覚えておきましょう。
メラノーマが出来た場合は、手術をして取り除かないといけませんので、不安な場合は早めに病院で診断を受ける事をお勧めします。
中年以降に発症することが多いので、日ごろのセルフチェックを怠らないようにしましょう。早期発見が大切です。
アジソン病
爪に黒い線がある場合は、副腎皮質のホルモンの異常から起きる「アジソン病」という病気かもしれません。
この病気は平成27年に難病指定され、遺伝も関係しているようです。
副腎皮質のホルモンが分泌されなくなると、ホルモンを出そうという働きが起きますが、その作用が強すぎると全身に色素沈着が起こりやすくなります。
黒い線が一つの爪に何本もあったり、複数の爪が黒くなったりするのが特徴です。
爪だけでなく、身体の様々な部位に黒ずみやシミが現れるので、急に肌の変化が大きくなった場合は、アジソン病を疑ってみてください。早期受診をお勧めします。
薬や治療
爪に薬を塗っていたり、放射線治療や紫外線療法などの治療をしていると、その薬や治療が原因で爪が黒くなる場合があります。
基本的には治療が終わると、爪の色は元に戻っていくので心配いりません。
もし、薬や治療に心当たりがあり、気になるようでしたら、担当の医師に相談してみてはいかがでしょうか。
生活の中で黒くなる
病気ではないけど生活してる中で爪が黒っぽくなる場合があります。
ワインを嗜む人は爪が黒っぽくなる傾向がありますが、病気ではありません。
塗装業やガソリンスタンド等の勤務、喫煙者や鉛を含むヘアカラーを施術している方などは、身体に重金属が蓄積する可能性があり、爪が黒くなる場合があります。
まとめ
爪のトラブルと一口に言っても、食習慣や職業、趣味を始め、軽度な症状から重大な疾病まで様々な要因が関与していることがわかりました。
たまには自分だけではなく、家族や友人の爪にも注意を払ってみてはいかがでしょうか。
爪が黒いときは、皮膚科を受診しましょう。