喉に痰が絡む原因と色でわかる11の病気をご紹介!
2016/03/16
喉に痰が絡む症状に困っている人はいませんか?
痰は体の不調や病気を知らせてくれるサインとなることもあります。
今回は、喉に痰が絡む原因となる病気についてご紹介していきたいと思います。
痰の状態や色からどんな病気の可能性があるのかわかるので、一緒に見て行きましょう。
目次
痰はなぜ出るの?
痰がなぜ出るのかご存知でしょうか?
私たちは呼吸をする際に、多くの異物を吸い込んでしまっています。
異物とは、細菌やウイルス、花粉、ホコリやカビのことです。
そして、異物が体内に侵入するのを防ごうという防御反応で、気道の分泌物が増加します。
分泌物と異物が混じったものが痰として排出されているのです。
痰は、原因となっている事によって色が違ってきます。
下記に挙げた、痰の原因となる病気とともに、痰の色もチェックしてみてください。
急性気管支炎
気管支にウイルスが入り込むことで気管支の粘膜に炎症が起こり、咳や痰の症状が引き起こされます。
風邪やインフルエンザを併発することも多く、発熱を伴うことがあります。
通常の急性気管支炎が原因の場合、痰は透明に近い状態ですが、細菌感染してしまうと痰の状態は黄色くなります。
慢性気管支炎
原因がわからない咳や痰の症状が3ヶ月以上続き、しばらく治まってはまた3ヶ月以上続く…が2年以上にわたって繰り返されている状態を慢性気管支炎と呼びます。
原因は不明とされていますが、長期間の喫煙が原因となっているのではないかと言われています。
慢性気管支炎で細菌感染の場合、痰は濃い黄色または緑色をしています。
気管支拡張症
気管支が拡張したまま元に戻らなくなる病気を気管支拡張症といいます。
慢性気管支炎と併発していることが多い病気です。
こちらも慢性的に咳が続き、多いと1日に100ml以上の痰が出ることもあります。
痰の色は黄色または緑色ですが、悪化した場合には血が混じることもあります。
急性咽頭炎、急性肺炎
体内に侵入した、ウイルスや細菌によって、咽頭が炎症を起こした状態を急性咽頭炎、肺が炎症を起こした状態を急性肺炎といいます。
どちらも風邪やインフルエンザを併発することが多く、発熱や喉の痛みを伴うことがあります。
ウイルスや細菌が原因の場合は、黄色く粘り気のある痰が出るといった症状が起きます。
びまん性汎細気管支炎
気管支と肺をつなぐ呼吸細気管支と呼ばれている部分が炎症を起こす病気です。
こちらの特徴は、長期的に咳や痰、息切れの症状があらわれます。また、副鼻腔炎を併発していることも多いようです。
40~50代に発症することが多く、びまん性汎細気管支炎の場合には濃い黄色をした痰が出ます。
アレルギー性気管支炎
花粉やハウスダストなどにより、気管や気管支が炎症を起こした状態をアレルギー性気管支炎といいます。
痰以外にも喘息のような咳や胸の痛みなどの症状があらわれることもあります。
喘息になった状態は気管支喘息と呼ばれます。痰は無色透明で粘り気のある痰です。
非細菌性感染症
急性気管支炎や急性肺炎などのような細菌感染ではなく、ウイルス感染による気管支炎のことを非細菌性感染症と呼びます。
アレルギー性気管支炎と同じように痰は無色透明で粘り気のある痰です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
せきや痰、息切れなどの症状を引き起こす慢性閉塞性肺疾患は高齢者によく見られる病気です。
痰は粘り気があり無色透明ですが、気管支炎や肺炎を併発すると黄色または緑色になることもあります。
長期間の喫煙が原因で引き起こされる病気です。
肺ガン
肺ガンになると咳や痰、息切れなどの症状が引き起こされます。
原因のほとんどは喫煙とされています。
ガンの中で最も死亡者が多いのが肺ガンですが、早期発見できると助かる可能性が高くなる病気です。
痰の色は無色透明、または血が混じることもあります。
肺結核
結核菌が肺に侵入することで引き起こされる感染症を肺結核といいます。
せきや痰、胸の痛み、発熱などの症状が引きおこされます。
血の混じった痰が出ることがあります。
肺梗塞
肺梗塞症は肺の一部に血が行き渡らなくなり壊死してしまう病気です。
血栓が肺動脈に詰まる肺塞栓症が原因になることが多く、症状としては咳や痰の他に胸の痛みがあげられ、悪化すると血の混じった痰が出ます。
まとめ
のどに痰が絡む原因にはさまざまな病気の可能性があることがわかりました。
今回ご紹介した病気以外にもストレスや乾燥が原因で痰の症状がでることもあります。
風邪などで一時的な症状の場合には心配いりませんが、痰が重大な病気につながることもあります。
長期間痰が絡む症状がある場合には耳鼻咽喉科か内科を受診しましょう。
痰の対処法についてはこちらの記事をご参考下さい。