爪の白い点や横線は病気なの?対処法もご紹介!
2016/03/16
しかし、白い斑点は治療が不必要なものから、重大な疾患が隠れている場合もあるのです。
爪を見れば健康状態がある程度分かる、とも言われるくらい爪は重要なサインが現れる場所です。
今回は身近な症状である、爪の白い斑点や横線についてご紹介させていただきます。
治療が必要ないと思われるケース
一般的に見られる爪にできる白い斑点は、「点状爪甲白斑」と呼ばれています。
点状爪甲白斑ができる原因は、爪の付け根に外的要因が加わり、外傷で爪の層に空気が入ってしまったり、亜鉛などのミネラル不足などが関係しているとみられています。
白い斑点は爪母近くに現れ、先端に移動し、自然消滅していきます。特に若年層に多くみられる現象です。
片手に2~3個あるくらいなら、特に気にしなくてもOKです。
体調面には特に変化ないでしょう。
受診が必要かもしれないケース
1~2mm位の白い帯状の横線が現れ、爪の表面に波打っているように見える状態を「線状爪甲白斑」と言います。
先天性もありますが、多くの場合は後天性です。
線状爪甲白斑の原因には、外傷や栄養不足もありますが、鉛やヒ素などの中毒、麻疹や肺炎などの感染症、円形脱毛症や乾癬などの皮膚疾患なども原因となります。
さらに心筋梗塞や腎不全などでも起こる可能性があります。
白い横線が、ずっと消えなかったり、全ての爪に現れた場合は皮膚科へ行き診察を受けましょう。
遺伝的要素が強いケース
爪甲全体が乳白色や不透明な状態になることを「汎発型爪甲白斑」と言います。
比較的珍しい疾患で、多くは優性遺伝で生まれつきや乳幼児から症状が出始めます。
特に治療が必要ではありません。
しかし似たような症状で、爪の水虫や爪半月が拡大したり、肝硬変や慢性腎不全、糖尿病でも爪全体が白っぽくなるケースがありますので、注意が必要です。
全身疾患が関与しているので、爪以外にも気になる症状がある場合はかかりつけの病院で相談しましょう。
気になる対処法とは
点状爪甲白斑については、亜鉛やカルシウムなどの栄養摂取を意識しましょう。
バランスの取れた食生活が大切です。
またストレスも爪に影響を及ぼす可能性がありますので、運動や趣味などでうまく発散してください。
症状が出た場合、生活習慣を見直す良い機会だと捉えて、必要な場合は改めてみましょう。
線状爪甲白斑の原因は様々で、中毒に罹った場合、救急搬送が必要となるケースもあます。
末端である爪や髪の毛には毒素がたまりやすく、何かしらの症状が出る場合がありますので、医師の指示に従ってしっかりと治療を続けましょう。
特に慢性疾患を持っている場合は、主治医に相談してみてください。
汎発型爪甲白斑は遺伝的な要素が強いのですが、症状が全身疾患と似ているので、爪に変化が現れたら時期や症状などをメモして、お近くの病院で受診しましょう。
自覚症状がない疾患もありますので、早期受診をお勧めします。
このような爪の症状は、先天性のものや原因不明のケースもあるので、確実な予防法がありません。
普段から出来ることとしては、爪をマッサージしたり、手足を温めて血行を良くするのも大切なポイントです。
また女性の方は、ネイルが爪の負担になっていることがあるので、これらの症状が出た時は控えたほうが良いでしょう。
まとめ
40代以降になると加齢で爪が割れやすくなったり、変形しやすくなりますが、爪にでる症状は危険なケースもありました。
年齢だけではなく、身体の変化も上手に受け入れて、爪は健康チェックの項目として日ごろから意識しておくと安心ですね。
この年代の方は、将来寝たきりにならないように、今から体力づくりなど健康増進に寄与することが大切な目標かもしれません。
爪の変化は分かりやすいものが多いので、老若男女問わず、気に留めておいたほうが良さそうです。
爪が白い時は、皮膚科を受診しましょう。
爪の色についてはこちらの記事もご参考下さい。