ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

病気の症状とは・・。症状から見て考えられる病気についてわかりやすく説明していきます。病気は私たちの身近な存在です。少しでも多くの人達がこのブログを見て早めの治療、早めの予防対策をして頂けたらと思います。                    

抗生物質の副作用で下痢になるって本当?

      2016/03/16

風邪等で病院に行かれた際、抗生物質が処方された経験はありませんか?

小さなお子さんがいる家庭などでは、よく使われているのではないでしょうか。

しかし、抗生物質にも副作用があるのはご存知でしょうか?

 

そうは言っても副作用と言われてもよく分からないし、子供が苦しそうだから早く熱を下げてあげたいし、
何より医者が処方してくれているのだから・・・

 

と漠然とあまり良くない事はわかっていても、詳しいことまでよくご存じない方が多いのではないでしょうか。

今回は、抗生物質の副作用についてご紹介させていただきます。

スポンサードリンク

 

【抗生物質とは】

9a173f8640372a8aa2b330f0714a16e2_s (1)

まずこの抗生物質なのですが、おもに細菌によく効く医薬品です。

細菌にも種類があり、一般人には細菌の種類等の見極めが難しいので、一般向けには市販化されていないお薬です。

逆に言えば、使い方を間違えてしまうと大変なことになるから・・という事ですね。

 

この抗生物質の中にもいろいろ作用が異なり、菌の細胞壁を壊すものや、菌が増えないように制御したりと様々なものがあり、症状ごとに抗生物質の種類が違うのもこのためなのです。

 

抗生物質のおかげで、体調がすっかり良くなったという体験をお持ちの方がいらっしゃるかと思いますが、それだけきつい薬なのではないかと感じたことはないでしょうか?

 

実際、抗生物質には悪玉菌だけではなく善玉菌も殺してしまいます。

体に都合のいいことばかりではなく副作用もあるのです。

スポンサードリンク

 

【抗生物質の副作用とは?】

まず大前提に、薬と位置付けられているものはすべて体にとっては異物なのです。

人間が作り出した化学物質なので仕方がないことなのですが、抗生物質に限らず、咳止めや鎮痛剤など薬には必ず副作用があることを覚えていてくださいね。

 

先ほどの内容で、抗生物質とはだいたいどういったものなのかは理解していただけたかと思います。

ここでは具体的な副作用の症状をご紹介します。

 

1.下痢

602e9e928b6e345c10d0e9661c2c0fdc_s (1)

細菌に効くと言っても、体に必要な善玉菌にまで作用してしまうことがあります。それが副作用なのです。

特に、大腸には腸内のバランスを整えてくれている善玉菌が多くいます。

 

抗生物質の服用により腸内細菌のバランスが崩れるとおなかの調子が悪くなり、下痢や極まれに便秘等を引き起こしやすくなってしまいます。

すべての菌が悪さをしている訳ではないのに、良い菌まで殺してしまうのが、抗生物質で1番多い副作用と言えます。

 

2.カンジダ症

女性の方に多いのが抗生物質服用により、膣の自浄作用が低下し膣カンジダ症になってしまうケースです。

膣内には、カンジダ菌と戦い膣内を酸性に保ってくれている、デーデルライン桿菌という乳酸菌がいます。

 

抗生物質はこのデーデルライン桿菌までも殺してしまうのです。

しかし、カンジダ菌はカビの1種なので抗生物質は効きません。

その結果、カンジダ菌が繁殖してしまいカンジダ症を引き起こすことになります。

 

3.アレルギー

薬自体が合わず、じんましんなどのアレルギー反応、ひどい時にはアナフィラキシーショックを起こしてしまう場合もあります。

また、何度も服用してた薬なのに、なぜかかゆくなる等その日の体調により大きく変化することもあります。

薬を服用後はしばらく様子を見るようにしてみましょう。

 

4.肝臓・腎臓への影響

抗生物質だけではなく、ほとんどの薬は肝臓で代謝され腎臓から排出されます。

したがって、肝臓や腎臓に成分が蓄積され疾患を起こす可能性があります。

スポンサードリンク

 

5.薬が効かなくなる

抗生物質を服用していると、耐性菌が現れる可能性があります。

耐性菌とは、抗生物質が効かない菌です。細菌が抗生物質に対抗して、免疫を持ってしまった菌なのです。

 

したがって、抗生物質を常用し耐性菌が増えると、いざという時に抗生物質が効かなくなってしまいます。

 

【抗生物質は飲まない方がいいの?】

結論から申し上げますと、抗生物質に限らずすべての薬は飲まないにこしたことはないですよね。

抗生物質は積極的には出さない、という医者もいれば、重症化しない前にすぐに出す!という医者もいます。

確かに、抗生物質を飲まないほうが副作用なんてないし、体にはいいですよね。

 

しかし、人間ですから風邪をひくのは当たり前です。抗生物質を飲まずに症状が悪化してしまっても困りますよね。

確実に言える事は、気軽には飲むべきではないという事です。

そして、飲む際は、服用回数を守って最後までしっかり飲むという事です。

 

1度飲んだら症状が軽くなったから飲むのをやめてしまう方は結構多いです。

しかし、悪玉菌とともに善玉菌も死んでしまうので、免疫力が低下しているのを忘れてはいけません。

油断していると症状がぶり返し悪化する例も多いのです。

 

飲むか飲まないか極端に偏らずに、抗生物質と上手に付き合っていくことが、副作用を減らす唯一の方法かもしれませんね。

 

まとめ

抗生物質は病気の元となる細菌を退治してくれる頼もしい薬ではあるのですが、体に悪影響を及ぼす毒ともなり得るものなのです。

服用の際は、医師の指示をしっかり守って、正しい飲み方を意識しましょう。

抗生物質に関してはこちらの記事もご参考下さい。

抗生物質とお酒の飲み合わせは厳禁!アルコールの危険性とは!

スポンサードリンク

 -