ホスピタルランド~病気の症状から考える早期発見ブログ~

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アクロマイシン(テトラサイクリン)の副作用や効能!ニキビに効く?

   

「アクロマイシン」とはどのようなお薬かご存知でしょうか?

アクロマイシンには、皮膚に塗って使う塗り薬タイプと内服タイプがあるようです。

子供の歯が黄色くなるなどの副作用もあるため、使用する際は注意が必要なお薬のようです。

今回は、アクロマイシン(テトラサイクリン)の副作用や効果などについて、詳しく説明しましょう。

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アクロマイシン(テトラサイクリン)とは?

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アクロマイシン(成分:テトラサイクリン)は、テトラサイクリン系の抗生物質です。

細菌のたんぱく質の合成を阻害することで、その増殖を抑える作用(静菌的作用)がありますが、高濃度で用いると、病原微生物を死滅させる作用(殺菌的作用)を示すとされています。

主成分は「テトラサイクリン塩酸塩」です。

 

効果・効能

アクロマイシンは「ペニシリン系」や「セフェム系」の抗生物質が効かない「マイコプラズマ」「クラミジア」「リケッチア」などにも有効ですが、耐性菌が多いこともあり、最近ではあまり使用されない傾向があります。

(適応症)

・「皮膚感染症」「慢性膿皮症」「リンパ管・リンパ節炎」
・「扁桃炎」「気管支炎」「肺炎」「咽頭・喉頭炎」
・「胆のう炎」「胆管炎」
・「尿道炎」「腎盂腎炎」「膀胱炎」
・「子宮内感染」「乳腺炎」「骨髄炎」
・「脳膿瘍」
・「涙のう炎」
・「中耳炎」「副鼻腔炎」「外耳炎」
・「歯周組織炎」
・「猩紅熱」「百日咳」
・「炭疽」「ブルセラ症」「野兎病」「ガス壊疽」「回帰熱」「ワイル病」「発疹チフス」「つつが虫病」

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製品例

・アクロマイシンVカプセル50㎎

・アクロマイシンVカプセル250㎎

 

用法・用量

通常大人は1日1gを4回に分割して内服します。

子供は1日体重1kgあたり30mgを4回に分割して内服します。

年齢や症状により、適宜増減します。

 

副作用

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・「胃の不快感」「吐き気」「食欲不振」「腹痛」「下痢」などを起こすことがあります。

ひどい下痢が続いたり、血便がみられたりしたときは医師の指示を仰ぎましょう。

 

・「光線過敏症」を起こす可能性があり、皮膚が日光に当たると発赤したり、水ぶくれができたりします。

そうならないように、皮膚の弱い人や長時間使用している人は、直射日光をできるだけ避けるようにしましょう。

 

・その他にも以下のような副作用が起こる可能性があります。

発熱」「発疹」「じんましん」「肝機能の異常」「血液の異常」「頭蓋内圧の上昇(嘔吐・頭痛)」などが報告されています。

また、長期服用により「皮膚や粘膜の色素沈着(皮膚の色が悪くなる)」「菌交代症(口内炎、カンジダ症)」「ビタミンK欠乏症(出血傾向)」などが起こる可能性もあります。

 

妊娠中に使用すると、赤ちゃんの歯が黄色くなるおそれがありますし、子供の歯の成長期(8歳未満)に使用した場合も、子供の歯が黄色くなることがあります。

そのため、妊娠中の方や子供に対して、このお薬をあえて使用することはありません。

授乳中の服用も控えるべきです。

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アクロマイシン軟膏はニキビに効くの?

アクロマイシン軟膏はニキビに効くのでしょうか?

そもそもニキビの原因とは、皮脂が毛穴に詰まり、それが溜まり続けることでニキビ菌が繁殖しやすい状態になり、ニキビができるのです。

アクロマイシン軟膏などの抗生物質は、炎症の原因となっているアクネ菌が作り出す脂肪酸を分解して炎症を止める効果はありますが、ニキビそのものを治すといった治療にはなりません。

 

また、アクネ菌=ニキビの原因と思われがちですが、アクネ菌すべてがそうというわけではなく、アクネ菌の一部が悪さをしているのです。

したがって、塗った部分の細菌をすべて根絶してしまう抗生物質による治療は、良い細菌も根絶してしまうので最善の策とは言えませんし、連用すると「耐性菌(その抗生物質が効かない細菌)」を生み出してしまうという可能性もあります。

 

ですので、

・肌が強くニキビができにくい人の場合だと抗生物質による治療

・ずっとニキビが続いている慢性的な人の場合は、抗生物質による治療ではなく他の専門的な治療

を考慮しなくてはなりません。

 

まとめ

アクロマイシン(成分:テトラサイクリン)は、テトラサイクリン系の抗生物質です。

 

お薬の処方に関しては、医師が判断してくれると思いますが「妊娠していること」や「もともと肝臓の病気があること」などをきちんと医師に伝えないと、重大な副作用を招くことにもつながります。

同時に、自分の処方してもらったお薬を家族や知人にあげるなどの行為は大変危険だということがお分かりいただけたと思いますので、絶対に止めましょう。

 

また、医師に指示されたとおりにきちんと内服することも大切です。

医師は超能力者ではありませんので、例えばあなたが飲んでないお薬を「飲んでいる」と言えば、その言葉を信じて、なぜ効かないのかと悩み続けることになります。

医師を混乱させ、治療を妨げないためにも、正直に申告してくださいね。

 

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