下を向くと頭痛がする原因と対処法ついて!
下を向いた時に、ふいに頭痛を感じたことはありませんか?
下を向くと頭痛が起こることは、本人にとってはとても辛いことだと思います。
頭痛にも種類があり、その原因によって正しい対処法をしないといけません。
まずは、頭痛の種類を知り、その原因をいくつか考えてみたいと思います。
今回は、下を向くと頭痛がする原因と対処法ついてご紹介します。
それでは、それぞれの対処法を考えていきましょう。
筋緊張性頭痛
筋緊張性頭痛とは、首周りの筋肉の緊張、肩こりや、首の筋が張ることによって起こる頭痛のことです。
筋緊張性頭痛の場合、頭を下げると、首の後ろの筋肉が伸ばされて痛みを感じることがあります。
また、背中の筋肉の張りが強すぎても、肩こりと同じような症状になって、頭痛や吐き気をもよおすことがあります。
具体的な原因には、姿勢が悪いことや、精神的緊張の中で、筋肉がこわばることが挙げられます。
現代では、パソコンやスマホを見るために、ずっと下を向いていたりすることも多くなり、頭痛の原因となっていると言われています。
筋緊張性頭痛の特徴としては、
・頭が締め付けられる感じの痛み
・頭が重く感じる
・首や肩のこりや、目の疲れもある
があります。
筋緊張性頭痛の対処法
これは、筋肉は張ってしまったりこわばっていることが原因なので、まずそこを緩めることを意識しましょう。
筋肉を緩めるためには、
・肩や首を温める
・ストレッチをする
・姿勢を正す
ことなどがあげられます。
最後の姿勢を正すことは、対処法というより、予防の意味が強いと思います。
では、どのように温めていけばよいのでしょうか。
まず、ホッカイロなどを使用して火傷をしないように注意しながら、温める方法があります。
しかし、使い捨てのものは熱くなりすぎる傾向がありますので、注意が必要です。
最近では、ドラックストアで電子レンジで温めて使うホットパックというようなものが販売されています。
そういったものを使うのが、熱くなりすぎずにゆっくり温めることができるので望ましいかと思います。
次にストレッチです。
頭の重さは5㎏ありますので、下を向いて辛いときは、まず上を向いて首の後ろの筋肉を緩めましょう。
首を回すのがつらくないようであれば、まわしてみるのも効果的です。
さらに、肩を回すなどをして肩甲骨を動かすことも効果的です。
肩を最大限に持ち上げてストンと落とすなどといった形で、力を入れて一気に抜くことで少し筋肉の緊張は取れやすくなります。
腕を前で交差させることも、片方ずつ背中の真ん中の筋肉を伸ばすように意識しながらストレッチするのもおすすめです。
姿勢が悪いと、筋肉が緊張してしまい頭痛の原因となってしまいます。
特に現代では、長時間のパソコン作業や、うつむき加減でスマホを操作することが頭痛の多くの原因となっています。
思い当たる方は、意識的に休憩をとったりストレッチをするなどしてみましょう。
偏頭痛
頭痛持ちの方で、多くの方が筋緊張性頭痛か、偏頭痛と言われています。
偏頭痛は、脳の中の必要な物質が足りなくなるのをきっかけとして起こります。
よく言われる頭痛の起こるタイミングとして、精神的や身体的にストレスがかかっているとき。
また、低気圧などの気圧の変化、女性であれば月経周期に関連して起こることも知られています。
頭の向きだけが、原因ではありませんが、下を向くと脳内の血液量が増えて、欠陥が拡張してしまうため、、偏頭痛が起こると考えられています。
偏頭痛の特徴としては、
・こめかみにズキンズキンと脈打つような痛みを感じる
・片側だけに感じることが多い
・光、音、臭いに敏感になる
・吐き気
が挙げられます。
偏頭痛の対処法について
偏頭痛は、脳内の物質の問題や血流の流れが原因で起こることが多いため、自己流で対処しようとすることはお勧めしません。
頭痛を見てくれる外来が、脳神経外科を中心にありますので、受診をお勧めします。
そして、まず頭痛予防薬を飲みましょう。
偏頭痛を持っている方は、セロトニンという脳内物質が不足しがちだと言われています。
そのような場合には、少量の抗うつ剤を飲むことで効果があるといわれています。
他にもカルシウム拮抗薬などといったいろいろな予防薬がありますので、処方してもらったほうが頭痛の頻度が少なくなるようです。
偏頭痛は、痛みが起きた時点で、頭痛発作が起きたとも言われています。
予防薬を服用していても、発作は起こります。
そのような時には血管の拡張を収縮させ、炎症を解消してくれる内服薬があります。
最近では、薬代が高くなりますが、かなりの即効性が期待できる頭痛発作時の内服薬も出てきているようですので、つらい頭痛をすぐに軽減することも可能となってきています。
また、ワインやチョコレートなどの食べ物で血管拡張が起こることも頭痛の原因となるため、食生活にも配慮が必要です。
規則正しく生活することで、自律神経系を整えることができます。
生活習慣はセロトニンにも影響があることですので、1日3食食べること、睡眠時間の確保など、規則正しい生活がより頭痛を予防することにつながります。
副鼻腔炎
副鼻腔炎は、鼻の奥の頭蓋骨の中の、副鼻腔という場所に膿がたまった状態を指します。
重症な場合には、手術の適応にもなります。
重症でなくても、何かにおいが臭いと感じたり、頭の前のほうから鼻の奥にかけてツーンとした痛みを感じることがあります。
副鼻腔炎が原因の場合、頭を下げると膿が動くので、刺激を受けて痛みを起こすようです。
副鼻腔炎が原因の場合の特徴として、
・鼻詰まり
・鼻の奥から臭いを感じる
・こめかみ、目の奥、頭頂部、眉間に痛みを感じる
・気圧の変化によっても頭痛を感じる
が挙げられます。
副鼻腔炎の対処法について
副鼻腔炎は耳鼻科疾患になります。
軽い症状の際は、抗生物質の服用などで改善されますので、早めに病院にかかりましょう。
そのままにしておくと鼻茸というような固いものが形成されてしまうこともあるため、副鼻腔炎が疑われる時には、耳鼻咽喉科にてきちんと検査されることをお勧めします。
必ずしも、手術が必要になるわけではなく治療も可能な病気です。
まとめ
下を向いた時の頭痛の原因として最も多いのは、筋緊張性頭痛だといわれています。
パソコンやスマホの操作、長時間のデスクワークに思い当たる方は、意識的に対処してみましょう。
頭痛は、辛いものですね。
今までの中を通して、規則正しい生活と、正しい姿勢、感染症予防を怠らないことが大切なのだと思います。
頭痛だけが特別ではないという印象になりますが、自分でコントロールできない自律神経系との戦いには、規則正しい生活を送れるようにすることだと思います。
下を向いた時の頭痛にお悩みの際は、頭痛外来、神経内科、脳神経外科を受診してみましょう。
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