疲れからくる頭痛はどうすればいいの?原因と対処法をご紹介!
疲れたな、と感じるとき。
それは、長時間のパソコン作業などにより、目が疲れたり首や肩が凝った時。
重要な商談や会議でのプレゼンなどで過緊張の状態が続いた後。
さらには、人間関係に対してのストレスなど、疲れの形や原因は人それぞれ色々ありますよね。
そして、これらの疲れが頭痛に繋がる場合があるのです。
なぜ疲れてくると頭痛がするのでしょうか?
また、その頭痛はどうしたら解消できるのでしょうか?
今回は、疲れからくる頭痛の原因と対処法についてご紹介します。
目次
目の疲れによる頭痛
パソコンで長時間作業をする仕事が多くなっている現代、疲れてくると頭痛がしてくるという方が多いのではないでしょうか?
デスクワークやパソコン作業など、近いところのものを見ている間、眼のレンズである水晶体のピントを合わせるために、毛様体筋と呼ばれる筋肉が収縮しています。
長時間の作業では、毛様体筋が酷使されることにより、目が疲れてしまいます。
この目の疲れが、リセットされずに溜まってしまい、眼精疲労に移行してしまうと、その症状として頭痛を起こす場合があります。
また、度数の合っていない、または、過矯正のメガネやコンタクトレンズを使用している場合も目が疲れ、眼精疲労を招きます。
<目の疲れによる頭痛の対処法>
長時間のパソコン作業を行う際は、1時間に10分くらいは目を休ませるとよいです。
また、蒸しタオルなどを目の上に置いて温めると、血行がよくなり目の周りの筋肉がほぐれ、疲労を和らげます。
メガネやコンタクトレンズを使用している場合は、度数が適正かどうか一度チェックするとよいですね。
また、眼精疲労の症状を和らげるツボ押しもおすすめです。
こめかみにある「太陽(たいよう)」や眉毛の生え始めの部分にある「攅竹(さんちく)」といったツボには、眼精疲労からくる頭痛の緩和に効果があるといわれています。
力を入れすぎず、やさしく押してみてください。
首・肩のコリによる頭痛
目を酷使することでも首や肩のコリを起こすことがありますし、デスクワークで同じような姿勢を長時間していることで、首や肩が凝ってしまうこともあります。
首や肩などの筋肉が凝ると、血行が悪くなり、脳へ十分な酸素がいかなくなり、頭痛を起こしやすくなります。
<首・肩のコリによる頭痛の対処法>
同じ姿勢を長時間続けることで首や肩の筋肉がこりやすくなります。
蒸しタオルなどで首や肩を温めると血行がよくなり、コリが改善されます。
また、仕事や作業の合間に、軽くストレッチを行うのも効果的です。
・両手を背中側で組んで、両手を組んだまま徐々に上にあげていきます。
・両手を腰に当てて(親指が前、他四指が背中側になるように)、両肘を後ろに引いたり、前に出したりします。
どちらも、イスに座ったまま手軽にできますので、仕事の合間などに試してみてください。
精神的な疲れによる頭痛
精神的な疲れによる頭痛の発生には、精神の安定や睡眠の質に関与しているといわれているセロトニンという伝達物質が関係しているといわれています。
精神的な疲れの原因となるのは、ストレスですが、一時的なストレスであれば、セロトニンが分泌されることで、精神の安定を取り戻します。
しかし、人間関係のトラブルなどで毎日ストレスを感じている状態が長く続くと、セロトニンの分泌が追いつかなくなり、セロトニン不足の状態となります。
セロトニンが不足すると、疲れやすくなり、不眠になったり、肩がこりやすくなるなどの症状が現れ、さらに、偏頭痛を起こしやすくなります。
また、精神的な疲れによる頭痛は、自律神経のバランスが乱れることでも起きます。
自律神経とは、自分の意識には関係なく、心臓や血管など各臓器の働きをコントロールしている神経です。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
仕事や勉強中、運動中などストレスがかかっているときは交感神経が優位に働き、血管を収縮させ、心拍数をあげたり、呼吸数を上げ、筋肉は緊張して、いつでも体が対応できるようにします。
逆に、食事中や入浴中、リラックスしている時には、副交感神経が優位に働き、胃腸の働きを活発にして、血管を拡げ、心拍数を落ち着かせ、筋肉は緩みます。
この副交感神経が優位になっているリラックス時間に、体は疲労を回復します。
しかし、ストレスが蓄積すると、交感神経ばかり優位な状態が続き、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
疲労を回復する時間が持てず、疲れやすくなったり、頭痛、めまい、肩こりといった身体的な症状が見られるようになります、
<精神的な疲れによる頭痛の対処法>
毎日のストレスをその日その日で解消できることが、ベストですね。
栄養バランスの良い食事を規則正しく摂るように心がけ、入浴時には、ぬるめの湯船にゆっくり浸かって、筋肉の緊張をほぐしましょう。
そして、睡眠時間もしっかりとることが大切です。
さらに、早寝早起きを心がけ、太陽の光を浴びるようにすると、セロトニンの分泌も良くなりますので、セロトニン不足の解消にも繋がります。
仕事や勉強の区切りには、休憩時間を持ち、休日には、くつろげる空間で好きな音楽を聞く、アロマを焚くなどリラックスする時間を作るようにすると効果的です。
また、ウォーキングなどの軽い運動をすることでも血行が良くなりますのでおすすめです。
まとめ
疲れからくる頭痛は、目の疲れ、首や肩のコリ、ストレスによる精神的な疲れによる眼精疲労や自律神経バランスの乱れによって、引き起こされます。
疲れが慢性化しないように、疲れを感じたら、その時その時で、
・目を休める
・ストレッチなどで筋肉のコリをほぐす
・リラックスする空間・時間を作る
ようにして、意識的に予防することが大事です。
なかなか簡単にはいかないかもしれませんが、慢性的に頭痛がすると集中力の低下や、更なる疲れやストレスへと繋がってしまうので、しっかり対処したいですね。
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