喉が痛い時や風邪の時に!喉に良い食べ物と悪い食べ物!
2016/02/13
のどが痛いとき、食事の内容に気を付ける事がとても大切です。
食べ物は炎症の起きているのどの部分に直接触れながらお腹に入ります。
適切な食べ物を選ぶことで、のどの痛みを緩和したり治したりすることも出来ます。
今回は、のどの炎症に良い食べ物、あまり良くない食べ物
の両方をご紹介させていただきます。
目次
「のどに良いのはどのような食べ物なのか?」
まず、のどに良い物の特徴としては
・殺菌、抗菌作用がある
・体を内側から温める
・炎症を刺激しない
これらを満たす食べ物がのどに良い食べ物です。
のどの痛みの原因である細菌に対抗する殺菌作用や、
のどが攻撃されやすい環境である乾燥や冷えを防ぎ、
いわゆる傷である炎症を悪化させるような
刺激を持たない食べ物が、のどが痛いときには最適です。
上記の条件を満たす、体を温め免疫力を高めたり、
殺菌抗菌作用がある栄養素を持つ食べ物というのは野菜であることがほとんどです。
野菜以外にも喉に良いものは存在しますが、
確実に安全にのどの痛みを抑え治すものとして、
今回は野菜を中心的にご紹介したいと思います。
「のどに良い食べ物の具体例」
1.大根
根の部分の95パーセントが水分の大根には
消化酵素であるジアスターゼを大量に含んでいます。
食べ物の消化を助ける働きが有名な大根おろしですが、同時に消炎作用も絶大です。
大根でのどの痛みを治すためには、生で摂る事が重要となります。
というのも、ジアスターゼは熱に弱いので、おでんなどの加熱した大根に酵素の働きを期待することは出来ません。
食べ方としては、大根のおろし汁に、同じく殺菌作用のある
蜂蜜を入れて飲んだり、角切りにした大根を蜂蜜につけて
大根のエキスを染み出させたのものを飲むなど、
飲みやすさも期待出来る事から、蜂蜜と合わせて摂る方法が有名です。
※幼児に蜂蜜は与えないでください。
万一アレルギーがあった場合のアナフィラキシーショックが危険です。
ジアスターゼは実はキャベツにも多く含まれますが、
のどの痛みに効果を期待する場合、生の状態を飲む事を考えると、
野菜の中では大根が最適と言えます。
2.蓮根
成分のタンニンがせき止め効果を持ちます。
タンニンは野菜のアクの成分の一種で渋みが特徴ですが、
ポリフェノールの一種でもあり、重要な栄養素です。
タンニンは大根のジアスターゼとは異なり、熱で壊れることはありません。
体を温め免疫力を高め、咳わ止め喉を潤す事の出来るレンコン湯は、
スープの感覚で飲めるものや、大根同様に蜂蜜を加える、
ほのかに甘いホットドリンクなど、アレンジができます。
いずれも蓮根を皮ごとすり下ろして沸騰させ、とろみをつけます。
すり下ろした蓮根をだし汁と合わせて味付けをしスープにするなり、
すり下ろした後布で濾して煮立てから蜂蜜や生姜の絞り汁を入れるなり、飲む人に合わせられます。
タンニンの渋みが気にかかるところですが、
すり下ろした蓮根を煮立てたものは、蒸したり茹でた蓮根同様に、
それほど癖のある味ではありません。
3.ネギ
揮発性の香りの成分であるアリシンが血行促進や殺菌効果、
その他にも疲労回復などの働きをします。
アリシンは熱に弱く、長く煮込むと甘味成分に変化し効果は薄れますが、
刻んだネギを沢山薬味として使うなどすると食べやすくなるでしょう。
のどの痛みに直接的に効くというより、発汗を促したり、熱を下げたり、頭痛を和らげるなど、風邪の引き始めにぴったりの野菜です。
味噌汁にたっぷりと刻んだネギを後から入れるのが効果的です。
4.金柑
皮に含まれるヘスペリジン、別名ビタミンPがのどの炎症を抑えると言われています。
金柑の木は、昔から庭に植えられる事も多いことから、人々の生活の知恵がうかがわれます。
柑橘類の皮に含まれるビタミンPですが、
皮ごと食べるのが一般的である金柑はそれを摂るのにうってつけです。
ビタミンCも多く含まれるので、風邪の予防にも向いています。
スーパーなどでも気軽に手に入る金柑は、
洗ってから爪楊枝などでプツプツと刺しエキスが出やすくし、
焦げないようにかぶる程度の水を入れ火にかけます。
後から砂糖やてんさい糖などを入れて煮たものを、
そのまま甘露煮として食べたり、シロップを紅茶に入れて飲むなどの食べ方があります。
のどの痛みが強い時、甘味がきつ過ぎるとしみる可能性があるため、
お湯で割るなどして飲む方が無難です。
「のどが痛いときに避けた方が良い食べ物とは」
逆にのどに良くないものとしては
・体を冷やす
・のどに刺激、負担を与える
このような食べ物がのどに良くない食べ物と言えるでしょう。
体を冷やす食べ物というのは、夏や暑い国で採れる作物や料理などです。
スパイスの効いた料理などは発汗を促し、
風邪の時に良いとも思われますが、穏やかに体を温めるというよりも
素早く体温を上昇させ汗をかかせて体を冷やすという性質を持つのが一般的です。
同時にスパイスなどが炎症の起きている喉を更に刺激し、
痛みを悪化させる可能性があるため避けた方が無難です。
また、トマトやきゅうり、生のキャベツなども体を冷やす食べ物として挙げられます。
蕎麦なども含め、夏に食べたくなるもの全般といっても過言ではありません。
コーヒー、チョコレートなども刺激物となり得るので、摂りすぎないようにしましょう。
しかし、体が弱っている時にこそ、
好きなものを食べた方が元気になれるというのも事実です。
のどに負担をかけない事も大切ですが、神経質になりすぎない事も重要です。
「まとめ」
のどに良い食べ物とは、身近な野菜であり、喉を傷めたり
風邪を引きやすい冬場に手に入りやすいものであると言えそうです。
それぞれの野菜の性質を理解した上で、
民間療法として役立てていただけたら幸いです。
関連記事としましてはこちらの記事もご参考下さい。
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