扁桃腺炎はうつるの?原因と対策もご紹介!
2016/03/16
細菌やウイルスが喉から侵入してきた場合、扁桃腺が炎症を起こしてしまうことが有ります。
喉の中が腫れて、思うように食事も味わえない嫌な感じは、誰でも経験があると思います。
そんな扁桃腺炎は風邪の諸症状の一部なので、もしかしてウイルス感染同様に人にうつるのではと心配になりませんか?
今回は、扁桃腺炎は人にうつるのかどうか真偽のほどを調べてみました。
扁桃腺炎は感染するの??
結論から言うと、扁桃腺炎はうつりませんが、扁桃腺炎の原因となる細菌感染はうつります。
つまり扁桃腺炎と言う、腫れの症状そのものが他人に感染するということはあり得ないのです。
では、扁桃腺炎を起こしている人のそばにいても心配ないのでしょうか?そんなことはありません。
扁桃腺炎を引き起こした原因の細菌やウィルスは他人に感染する事があるので、要注意なのです。
明らかに風邪やインフルエンザを疑われる人の近くにいる時は、通常通り細菌やウイルスの感染に気を付けましょう。
細菌がうつることで、結果的に扁桃腺炎がうつった形になってしまう可能性もあります。
しかし、インフルエンザ菌のように外部から入ってくるものではなく、普段から体にいる常在菌が免疫力が低下した際に扁桃腺炎を起こす事もあります。
この常在菌が原因の扁桃腺炎の場合は、まず人にうつるということは無いでしょう。
常在菌は誰にでもいる菌で、免疫力が通常通りの時は問題がない菌だからです。
扁桃腺炎の原因と対策は?
風邪では無くても、喉を傷めて慢性的な扁桃腺炎に苦しんでいる人もいるようです。
しかし、風邪の初期症状としても、喉が腫れて痛くなる事は多く有ります。
予防するためには原因を知ることも大切です。主な原因となるもの3つあります。
細菌、ウイルスに感染したケース
風邪やインフルエンザの菌が体内に侵入して、扁桃腺炎を起こす事は非常に多いです。
扁桃腺は舌の付け根の両端にある部位で、口や鼻から侵入した細菌をブロックする役割の免疫細胞がたくさん分布しています。
しかしそれだけに雑菌が繁殖しやすい部位であるので、炎症を引き起こしてしまうことが有るのです。
炎症の基となる細菌を繁殖させないためには、こまめなうがいとマスクを着用することが効果的です。
免疫力が低下している時
睡眠不足であったり栄養のバランスが悪い時は免疫力が低下します。
その際、前述したように常在菌が原因となって扁桃腺炎を起こす事もあります。
免疫力を高めるためには、十分な睡眠とビタミン豊富なバランスの良い食事を摂ることが大事です。
食事で不足しがちなビタミンはサプリメントで補うようするのもいいでしょう。
喉の乾燥
喉の乾燥も扁桃腺炎を引き起こす原因として多いです。
乾燥は口腔内の殺菌能力が弱まる原因となります。
特に、口呼吸が癖になっている人は気を付けましょう。
また、冬は空気が乾燥するので、室内でも湿度不足になり喉が乾燥しやすくなります。加湿器などで50%~70%くらいの湿度を保つようにすると効果的です。
扁桃腺炎に効く食べ物
喉が腫れて痛い時はつばを飲み込むのも痛みが伴いますよね。まして食事なんていつものようにいきません。
こんな時はどのような食事が良いのでしょうか?
やはり扁桃腺に負担を掛けないように柔らかい流動食系が向いています。
お粥やうどんなどが良いですが、栄養バランスを取るためにビタミンや動物性たんぱく質も摂りましょう。
野菜は柔らかく煮込んだもの、肉もひき肉でしたら喉に負担を掛けません。
その他には、
・抗菌作用があると言われる蜂蜜
・体温調節の効果がある生姜
・ビタミンCが豊富なミカン
・扁桃腺の雑菌を殺菌してくれるカテキンが豊富な緑茶
などは特に扁桃腺炎の体に優しい食物です。
揚げ物など、油分が多い食事は扁桃腺に負担を掛けるので避けましょう。
扁桃腺炎の治し方
扁桃腺炎が治るまでにどれくらいかかるのか?その治療法はどのようなものが有るのでしょうか?
まず効果のある薬ですが、ペニシリン系の抗生物質が有効です。
後は症状に合わせて、鎮痛解熱剤、うがい薬などを使用し安静にしていれば短期間(2日ほど)で治癒します。
お医者様の処方箋を服用することが、費用的にも、症状全体にも効かす意味でも最も良い方法だと思います。
扁桃腺が肥大気味の人は炎症が慢性化することが有ります。
そのような場合には耳鼻咽喉科で良く相談して、切除などの外科手術を受けたほうが良いケースが有ります。
成人すれば扁桃腺のガードの役割も小さくなるので、思い切って切除したほうが、いびきや無呼吸症候群の予防にもなりますので、自分に合った方法を医師と相談して決めたほうが良いでしょう。
詳しくはこちらの記事をご参考下さい。
まとめ
扁桃腺炎はうつるのか?炎症自体は伝染しないものですが、扁桃腺炎の原因となる細菌やウイルスは感染します。
身近に扁桃腺炎の人がいたら、マスクをする、手を洗う、うがいをする、感染した人の食器や食べ物を共有しない、食事や室内の湿度に気を配るといった風邪やインフルエンザ同様の感染しない対策をとったほうが良いでしょう。
また、症状がひどかったら風邪と同様に、耳鼻咽喉科へ行き診察を受け安静にすることが大切です。
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