胃がムカムカする、吐き気もある時の10の原因!
2016/03/24
お腹が減ったらムカムカする。仕事中に突然胃の痛みを感じる、などその症状はさまざまです。
今回は、胃のムカつきに悩んでいる方のために、胃がムカムカして吐き気もする原因についてご紹介させていただきます。
暴飲暴食
当然のことですが、胃がムカムカする原因で一番多いのが暴飲暴食です。
暴飲暴食をすると、胃や腸は急に忙しくなって運動機能が低下、消化不良を起こして胃の中に食べ物が停滞します。
これ以上消化するのはムリだから残ったものを戻そうと吐き気がするのです。
会社の飲み会などで、どうしても無理をすることがあるかもしれませんが、胃もたれが慢性化すると急性胃腸炎になる恐れがありますので注意が必要です。
ストレス
胃がムカムカする原因にストレスが関係しています。
これは、ストレスを溜めすぎる事によって、自律神経が乱れ、胃の運動機能が低下してしまう為です。
またストレスによって、胃酸が多く分泌しやすくなりますので、胃が炎症を起こして痛くなったり、胃もたれや吐き気などが起こりやすくなります。
まずは十分な睡眠をとったり、半身浴をしたりと、リラックス出来る時間を作って、ストレスを溜めこまないようにしましょう。
低血圧
低血圧の人の多くが感じる胃のもたれやムカつき。これはいったいどんな原因で起こるのでしょうか?
低血圧により基礎代謝が低下すると、食べ物を消化し便を送り出す、腸のぜん動運動が低下してしまい、胃もたれや吐き気を引き起こします。
一般に低血圧の人は乗り物酔いをしやすいと言いますが、体が上下左右に揺さぶられる環境で腸の中が消化不良の状態なのですから無理もないことかも知れません。
タバコ
タバコを吸うと、胃がムカムカする上に酸っぱい胃液が戻ってくることはありませんか?
そのメカニズムは、まずタバコを吸うと血流量が低下します。
普段タバコを吸う人で約20%と言われ、普段吸わない人がタバコを吸った場合は50%以上も低下するという報告もあるぐらいです。
血流量が低下すると、胃の粘膜に張り巡らされた毛細血管に血液が行き渡らなくなり、胃や食道の括約筋がたるんで酸性度の強い胃液が逆流するのです。
喫煙は、血流量が下がることによって胃腸ばかりでなく、体のいたるところにダメージを与えます。
やはりタバコは吸わない方がいいようですね。
加齢
若い時にはよく食べていた、脂っこいものや甘いものが、今はたくさん食べれない・・なんて事はないですか?
歳をとると胃粘液が減少することで消化機能が弱まり、胃もたれや吐き気が起こりやすくなります。
また、実年齢と胃の年齢は必ずしも一致するわけではないので、日々の食生活がとても大切になってきます。
胃を若々しく保つためにも、暴飲暴食やアルコールなどはやめて、胃の粘膜を保護してくれる、生野菜や果物、海藻などを出来るだけ多く取るようにしましょう。
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、食道に胃酸が逆流する事で、食道の粘膜が炎症を起こし、胃がムカムカしたり、胃に痛みが起こったりする病気になります。
ストレスや食べ過ぎ、アルコールの飲みすぎなどが原因で起こる病気です。
生活習慣を見直し、規則正しい生活を送るように心がける事が大切です。
それでも治らなければ、内科へ行き相談してみましょう。
慢性胃炎
夜になったら胃が痛い、お腹がへったらムカムカするなどの症状に覚えはありませんか?
慢性胃炎は胃液の酸度が低下して胃壁が傷つきやすくなり、胃が炎症を起こす病気です。
空腹時の腹痛やムカムカ感、吐き気、食欲不振など差し迫った小症状がないため、長期間市販の胃薬を飲み続けている人が多いようです。
また、慢性胃炎のそもそもの要因としては、偏った食生活、睡眠不足、精神的なストレスが大きく関わっているとされています。そう言えば、いらいらすると胃が痛いという人も多いですよね。
胃潰瘍
食事の後胃がムカムカする、いらいらした時に胃が痛いなど、慢性的な胃の痛みや、ムカつきが続くようなら胃潰瘍かも知れません。
胃潰瘍は日本人に大変多い病気で、病院にいけばほとんどの場合薬で治療できますが、症状が悪化すると胃に穴が開いてしまうこともあります。
胃潰瘍のほとんどはピロリ菌という細菌が胃の粘膜に感染して起こる病気で、ピロリ菌の除菌薬を1~2週間服用することで完治する場合も多く、このような症状で長年悩まれている方は早めの受診をお勧めします。
十二指腸潰瘍
朝起きた時やお腹が減った時の胃のムカつきや痛み。このケースでは急性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍が想定されますが、十二指腸潰瘍にはその他にも食べ物を食べたら痛みが治まるという特徴があります。
十二指腸潰瘍とは、十二指腸の薄い粘膜がただれる病気で、空腹時に胃が痛む理由は、酸性の胃液が十二指腸のただれた部分を刺激するからと考えられています。
十二指腸潰瘍になる原因の多くは、胃潰瘍と同じくピロリ菌の感染によるものですが、他にも、飲酒や喫煙を長年続けること、過労やストレスなどの精神的な要因も考えられます。
胃がん
長年胃の痛みとつきあっている人に限って「まさか、がんなんてありえない」と信じている人が多いようですが…、かつては日本人のがんによる死亡率1位が胃がんだったことを思い出してください。
胃がんの初期症状は
・胃のもたれやむかつき吐き気
・みぞおちあたりに違和感を感じる
・しくしく刺すような痛み
があります。
何ともいえないズーンとくる痛みですが、最初は時々なのに、だんだん間隔が短くなってきます。
また、注意していただきたいのは、黒いべたべたした便が出た時です。
これは血便で胃や十二指腸など肛門に遠い消化器官の上部で出血している可能性があります。
以上の症状を自覚したら、早急に受診されることをお勧めします。
万が一がんだとしても、早期発見で完治の可能性があがります。
まとめ
いかがでしたか、胃がムカムカすると言っても色々な原因があるようです。
ただの胃もたれやタバコの吸いすぎならいいのですが、同じような症状でも深刻な病気が隠れている場合もあるので、胃の痛みやムカムカが続くようなら、胃薬でごまかさないで早めの受診をお勧めします。
いくら仕事が忙しくても無理は禁物です。
胃がむかむかするときは、内科を受診しましょう。
胃に関してはこちらの記事もご参考下さい。