熱中症で下痢や腹痛になる?原因や対処法をご紹介!
夏のレジャーと言えば、海や山!?とにかく外でたくさん遊びたいですよね!
そこで注意しなくてはならないのが、熱中症!夏になると連日ニュースなどでも注意喚起されていますね。
自分は大丈夫と思っていても、油断は出来ません。
ところで、熱中症といえば、水分が足りない状態をイメージすると思いますが、下痢や腹痛といった症状もあるのはご存知でしょうか?
今回は、その熱中症で起こる下痢や腹痛についてお話していきたいと思います。
熱中症で下痢になるの!?
はい、なります!
熱中症の症状は、重症度によって、3つに分類されています。
Ⅰ度(軽度)・・・めまい、立ちくらみ、火照り、発汗
Ⅱ度(中等度)・・・頭痛、嘔吐、下痢、倦怠感
Ⅲ度(重度)・・・全身痙攣、意識障害、過呼吸、言語障害、運動障害、高体温
人によって熱中症の出かたは様々ですが、その中に下痢や腹痛の症状も含まれるのです!
しかも、下痢はⅡ度(中等度)に分類されるので決して楽観視していられる状態ではありません。
熱中症の主な症状といえば、筋肉の痙攣や、めまい、体の火照り、だるさや吐き気などが一般的に知られています。
体に熱が篭って出てくる症状ですね。
夏の日差しの強い時間に、長時間外で作業や運動されている方に多いですが、最近では家に篭っている方にも多く発症しています。
また、普段汗をかくような事をしていない方、高齢者の方は、体温調節機能が衰えていて、熱が篭ってしまい、屋内でも熱中症になるケースがあるようです。
そんな熱中症ですが、一見体に水分が足りてない状態なんだから、むしろ下痢になりにくいのでは?とお考えになるのもわかります!
けど、実際のメカニズムは違います。
熱中症の下痢のメカニズム
そもそも普通の下痢も、小腸や大腸に直接的に問題のあるものがありますが、ここでお話する下痢は、単純に暴飲暴食した後の下痢をイメージしてください。
イメージしやすいのは、水分を過剰に飲んでしまい、その吸収が追いつかなくなってしまうケースですね。
その際は、体に過剰にたまってしまった水分を、便と一緒に排泄しようとして、緩くなってしまいます。
暑い時に起こる下痢として、このパターンが多くありますね。
しかし、熱中症の下痢は少しメカニズムが違ってきます。
熱中症の下痢は、暑さで大量の汗をかくことによってミネラルを失ってしまう事が大きな原因です。
体のイオンバランスが崩れて、体はミネラルを欲しています、それを体の欲求として喉が渇き、水分を欲するのですが、この時に、水だけを飲むような事をしてはいけません!
同時にミネラルを摂取出来ていないといけないのです。
十分に水分は摂れていても、必要なミネラルが足りていないと、体は余った水分を排泄する事によって、ミネラルの濃度を保とうとします。
そこで起こるのが嘔吐や下痢というわけです。
熱中症の下痢になった時の対処法は?
上でも書いたように、体のミネラルの濃度が問題になってきています。
単純に水分だけを摂るような事をすると逆効果になってしまいます。
余計な水分を排出しようと、下痢が悪化してしまう可能性もあります。
最近では、熱中症対策用の経口補水液や、ミネラルを同時に摂れるようなドリンクもたくさん販売されているので、それを意識して飲むようにしましょう。
しかし、熱中症での下痢はⅡ度(中等度)に分類されており、Ⅲ度(重度)に移行すると命の危険もあります。
なかなか下痢が治まらない時や、他の危険な症状(全身痙攣や意識障害など)が現れたときは、すぐに病院へ行きましょう。
予防としては、ちょっとした塩分を補給出来るような、スポーツドリンクなどを小まめに取るようにしたりするだけでも、比較的簡単に予防が出来ます。
スポーツドリンクは甘くて苦手だ、という方は、水で倍くらいに薄めてもらっても構いません。
水分補給に関して、ここでひとつ注意点!
カフェインの含まれている飲み物は、利尿作用があります!
普通に飲むくらいなら問題ないのですが、毎日頻繁に飲まれる方は、それで水分補給が出来ているとは思わないほうがいいです。
暑い時期は、コーヒーや、お茶などとは別に、スポーツドリンクも飲むようにしましょう!
また、気をつけなくてはならないのは、下痢の原因が全然別にある可能性もある事です。
この記事を読んでもらい、熱中症の下痢なのかな?と思ってスポーツドリンクを小まめに飲むようにしたが、全然良くならない。
そんなときは早めに病院に行って診察を受けてください。
下痢が大きな病気の前兆症状の可能性もあります。
なかなか治らない下痢になった時は、自分で判断せずに、一度専門の病院でご相談してください。
まとめ
今回は、意外と知られていない熱中症で起こる下痢のお話でしたが、いかがでしたでしょうか?
体がミネラルを欲している時に、水分だけを飲むと下痢を起こしてしまいます。
同時にミネラルを摂取出来ていないといけないのです。
熱中症は誰にでも起こりえます!
最悪の場合、死に至ることもあるので、しっかりと予防対策を意識していきましょう。
・夏場の水分補給は、ミネラルが含まれた物を摂る!(スポーツドリンクなど)
・長時間外で運動や作業する場合は、適度に休憩を挟む!
・普段汗を書いていない方は、熱が篭るので十分に注意する!
特に、普段水しか飲まない方は、気をつけてください。
以上の事を意識してもらって、夏を楽しく快適に乗り切りましょう!
関連記事としてはこちらもご参考下さい。
⇒熱中症の対策予防には牛乳が効果的?運動後におすすめの理由とは!