急性胃腸炎の大人の症状とは!原因はこれだった!
2016/03/24
急な下痢、嘔吐、腹痛でつらいときってありますよね。
苦しみながら、考えることは「この症状はなに?原因はなんだろう?」ということ。
突然、起こる急性胃腸炎の原因がわかれば少し落ち着いて冷静になれるかもしれません。
今回は、急性胃腸炎の大人の症状や原因についてご紹介させていただきます。
目次
ストレス、暴飲暴食
大人の急性胃腸炎の症状は、主に下痢、腹痛です。
大人の場合、ストレスや暴飲暴食が原因となることが多いです。
ストレスが溜まると、大食いしてしまったり、お酒を飲み過ぎてしまったりすることってありますよね。
それらのストレスによる行動が、胃の負担になりやすいのです。
また、仕事でのプレッシャーに耐えられない、人間関係がうまくいっていない、などストレスの原因はさまざまです。
会社に行きたくないと思いながら、満員電車のなかでお腹が痛くなって冷や汗が出てくる、なんてことありませんか?
暴飲暴食以外にも、ストレスによって自律神経が乱れることがあります。
すると、胃の運動機能か低下、腸の消化管運動が適切に働かない、となってしまい大腸が細かくけいれんしてトイレに行きたくなるのです。
これらは、不安や緊張といった心理的なものなので、病院で検査をしても腫瘍や潰瘍などは見つからないことが多いです。
細菌の感染によって起こる
細菌感染によって起こる急性胃腸炎の症状は、下痢、腹痛、嘔吐、脱水があります。
重症化すると、入院、点滴を受けることもあります。
主に食品が原因となる細菌をいくつかご紹介します。
サルモネラ菌
サルモネラは、にわとりの卵が原因としてよく知られています。
下痢、嘔吐、高熱、血便などが主な症状です。
ブドウ球菌
ブドウ球菌は常在菌でありふれた菌ですが、食品に付着してエントロドキシンという毒素を出します。
このエントロドキシンがついた食べ物を食べてしまうと、急性胃腸炎の症状が起こってしまいます。
例えば、
・時間の経ったおにぎりを食べた
・手をケガしている場合や、傷が化膿している場合に調理した
ことなどで起こってしまいます。
症状は主に吐き気が激しくて、腹痛、下痢と続きます。
カンピロバクター
カンピロバクターは実は細菌による胃腸炎のなかでは最も多く、不十分な加熱が原因で起こります。
よく知られているのは、生焼けの焼き鳥を食べてしまったことが原因となる例です。
症状は、発熱、腹痛、水下痢、嘔吐などがあります。
症状が出た後に、まれにマヒ性疾患を合併することがあります。
特徴として潜伏期間が5〜7日と長めのため、いざ症状が出ても、どの食材が原因だったと気づけないことがありますね。
ウイルスによって起こる
ウイルス性の急性胃腸炎の症状は、下痢、嘔吐、腹痛、発熱が主になります。
ウイルス性の場合は、集団感染の危険があるため注意が必要です。
食品による経口感染が多いですが、感染者の下痢や嘔吐による吐しゃ物からも感染は広がるため、身近に感染した人がいる場合も注意が必要となります。
主な原因となるウイルスを2つご紹介します。
ノロウイルス
冬になると大流行を起こすこともある有名なウイルスですね。
ノロウイルスは、大人では生ガキなどの2枚貝が原因となることが多く、下痢、強い吐き気、胃痛、発熱などが症状としてあげられます。
ちなみに、よく加熱することで防げる確率が上がるウイルスです。
ロタウイルス
ロタウイルスはよく聞きますが、主に乳幼児期に多く流行性の嘔吐・下痢症です。白色の便が出ることでよく知られています。
感染力は強いので、もし大人がかかるとすれば、子どもがかかって母親が感染るという場合が多いです。
しかし、大人の症状は比較的軽い下痢といわれています。
インフルエンザで起こる急性胃腸炎
インフルエンザといえば、急な高熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感が一般的によく知られている症状です。
しかし、合併症による急性胃腸炎を起こし、嘔吐、下痢、腹痛、脱水といった症状を伴うこともあります。
原因は、インフルエンザウイルスです。
急性胃腸炎以外にも、気管支炎や中耳炎を起こすこともあり、重症化すると肺炎になる恐れもあります。
流行中は診断しやすく、体内のウイルスを調べるとすぐにわかります。
A型は大流行し、B型は局地的流行するといわれています。
急性胃腸炎と間違われやすい虫垂炎
虫垂炎は細菌の感染によって起こります。
虫垂炎の症状は腹痛、吐き気、軽い発熱、みぞおちの痛みが主にみられますが、下痢を伴うこともあります。
急性胃腸炎の症状と似ていることから、間違われやすい病気です。
とくに大人の場合、仕事、育児、家事などで忙しいと、つい痛みを我慢したり、ただの下痢と勘違いしたりと勝手に判断することがしばしばあります。
虫垂炎は、重症化し腹膜炎を併発すると激しい痛みを感じ、おなかを触るとかたくなっているのがわかります。
熱も高くなりますので、急性胃腸炎と勝手に判断せず早めに受診することをおすすめします。
まとめ
急性胃腸炎はしばらく安静にしていれば良くなることも多いですが、中には脱水を起こしたり、お年寄りでは嘔吐で誤嚥を起こすこともあります。
食中毒による急性胃腸炎の場合、疑わしい原因物が残っているときは医師に見せるとよいでしょう。
また、麻痺などの神経症状がある際は緊急性が高いので病院を受診しましょう。
急性胃腸炎の場合は、胃腸科、 消化器内科、内科を受診しましょう。
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