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胃痙攣の症状とは!原因や対処法についてもご紹介! 

   

胃が痛い、と言う状態は原因が様々です。

「食べ過ぎによる、胃のもたれ」「胃の粘膜の炎症で、チクチク痛い」「粘膜に傷が付き、胃潰瘍でギュッとした痛みが走る」などは、誰もが知っている「胃が痛い」状況でしょう。

 

ところが、「胃痙攣=いけいれん」となると「お腹がよじれるような」痛みが発生します。

今回は、胃痙攣の症状や原因、対処法についてご紹介させていただきます。

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胃痙攣(いけいれん)の症状とは

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胃痙攣が起きるのは、深夜や朝方、あるいは日中など時間帯は様々です。

飲食後に起こる事も多くみられます。

 

特徴としては、みぞおちのあたりを中心に30分~2時間ほど痛みの発作が起こります。

胃の痛み以外にも、

・吐き気

・食欲不振

・胃もたれ

・嘔吐

・胸やけ

を感じることもあります。

 

胃痙攣は「胃がねじれそう」な、一人では歩けないほどの激しい痛みを感じる事があり、酷い時はショック状態に陥る事もあります。

そのため、深夜などに救急車で搬送される人も多くおられます。

 

また、原因がわからないことで不安感が増幅され、その結果、痛みがますます大きくなっていくこともあります。

 

胃痙攣の原因、多くは「ストレス」

胃はストレスの影響を受けやすい臓器と言われています。

考え事をしたり緊張した時に胃痛は起こりやすく、ストレスの反応により胃がキュッと異常収縮を起こすことで強烈な痛みを感じます。

 

胃は収縮が激しい臓器です。

その動きは体の中でも一番豊かな表情を持つ、と言われ、握り拳大2つの大きさからペットボトル(2ℓ)程度の大きさまで収縮します。

 

それだけではなく、胃には胃の粘膜を覆う形で無数の神経が張り巡らされています。

その神経は「迷走神経」「内臓神経」「腹腔神経」など細かく分かれています。

逆に言えば、こうした神経線が多い臓器であればあるほど、脳で考えていることが、直接神経を通って、胃に届くことも理解できるでしょう。

 

考え事に集中して、食欲が湧かない…といった程度でも、ストレスは発生します。

それは、脳の複雑な思考や悩みなどの増幅で、胃酸の分泌量がうまく行かなくなる、といった影響を与えるのです。

 

緊張で汗をかくと同時に、胃痙攣がする…この場合は、ストレスが胃へと直撃し、結果空腹にもかかわらず胃酸が多量に分泌されて、粘膜を溶かしてしまうという悪循環が引き起こします。

胃の粘液は食べ物を消化する際に必要ですが、空腹時は胃そのものの炎症を促してしまう原因ともなります。

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胃痙攣の対処法

対処法として大切なのは、「自分で決めつけて、なんとかしない」というのが大事です。

 

まずは、

1、悩み事や緊張などがあり、その結果胃痙攣が発生している、と感じたならば「安静」状況に身を置くこと。

2、胃にやさしい食生活

3.温かい飲み物を体内に入れる。

この2つを行うのがよいでしょう。

 

緊張や不安などストレスを感じていると思うときは、まずストレスを解消するのが望ましいです。

おすすめ方法は半身浴です。

半身浴は、リラックス効果だけでなく、血行を良くして胃の働きを正常に戻す効果もあります。

 

しかし、仮にストレスが原因とわかっていても、なかなか解消させられない状況ならば、胃に優しい食生活を心がけるのが良いでしょう。

例えば、

・冷蔵庫から出してきた飲み物を一気飲みしない

・辛い刺激物を一度に食べない

・食べ過ぎやお酒の飲み過ぎなど暴飲暴食を避ける

などの胃への負担減だけで、結果的に胃痙攣を抑えることができるのです。

 

そして、温かい飲み物は、胃の粘膜に刺激を与えにくい、という理由があります。

 

また、激痛を感じたら救急車を呼ぶのは適正な処置です。

救急診療のある病院や総合病院の方が、かかりつけの内科医院よりも的確な処置ができます。

理由は、その手の症例を多く見ている医師や看護師が在院していることです。

 

医師はどのような処置をするのか?

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胃痛の状態によっては、X線で潰瘍や炎症がないかを確認します。

問診によって、胃痙攣の症状(胃痙攣は、病名ではないです)が確認された場合は、まず投薬治療で胃痛を鎮めます。

 

投薬で多いのは「ブスコバン」の投与です。

これは、鎮痛剤であり「痛い」と訴える神経の伝達を、ブロックしてしまうことから、結果的に胃液の分泌をコントロールする作用があります。

言ってみれば、「ストレスを解消」するのではなく、ストレスが到達する、あるいは伝播する経路の一部をシャットアウトしてしまうわけです。

 

自分でできる対処法

「ブスコバン」は、ドラッグストアでも販売されています。

成分は ブチルスコポラミン臭化物 ですが、「乳糖、白糖、マクロゴール、アラビアゴム、カルナウバロウ、サラシミツロウ、 ステアリン酸Mg、セラック、タルク、酸化チタン、トウモロコシデンプン、ラウリル硫 酸Na、酒石酸」などが配合されています。

 

自分で対処する方法は、まずドラッグストアや薬局で「薬剤師に症状を説明する」ことです。

医師の処方の場合は、ブスコバン20mgの服用を勧められるケースが多いのですが、市販薬は内服量10mgとなっています。

それだけ、副作用が少ない量であることがわかるでしょう。

 

ドラックストアは、薬剤師によく薬を確かめることで、アナフィラキシーなどを避けることができます。

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胃の病気の可能性も

胃の病気が原因で胃痙攣を起こしている可能性もあります。

・胃炎

・胃潰瘍

・十二指腸潰瘍

・胃がん

などが考えられます。

上記の病気の諸症状や特徴についてはこちらの記事もご参考ください。

胃のムカムカ!吐き気もする10の原因とは!

 

まとめ

胃痙攣は、胃痛のひとつの症状です。

ストレスによるものが多く、原因を断ち切るのが一番有効です。

 

体は脳から足のつま先に至るまで、神経が繋がっています。

ですから、体のどこが痛い、という部分的な捉え方をせずに食生活や睡眠、運動など総合的に自分の健康を考えて過ごしましょう。

 

胃痙攣でお悩みの時は、消化器科を受診しましょう。

 

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