みぞおちが痛い原因とは?鈍痛から激痛までご紹介!
「みぞおち」とは、人間のお腹の上方中央にあるくぼんだ部分のことで、おへそから5cmくらい上の場所になります。
多数の交感神経が走っているため、人間の「急所」ともされており、解剖学的にはちょうど「胃」がある位置になります。
この部分が痛いとはどういうことなのでしょうか。
単純に胃の病気だと考えがちですが、それだけではないようです。
そんな「みぞおちの痛み」について説明したいと思います。
目次
食べすぎや飲みすぎなどが原因の場合
食べすぎや飲みすぎによって胃酸の分泌を増やし、胃や十二指腸の粘膜を傷つけて痛みを招くことがあります。
比較的、鈍い痛みが多いようです。
具体的な原因には、
・「暴飲暴食」「アルコールの多飲」「タバコ」
などや、
・「刺激の強い食品(にんにく、唐辛子など)」「香辛料」「果汁」「炭酸飲料」
などの過剰摂取などが挙げられます。
自律神経の乱れによる場合
自律神経が乱れると、胃や十二指腸の働きをコントロールできなくなり、過剰に分泌された胃酸が胃や十二指腸の粘膜を傷つけ、みぞおちの周辺に痛みを引き起こすことがあります。
乱れを引き起こす原因としては「過度の精神的ストレス」「冷暖房の効きすぎ」などが挙げられます。
特に夏場は、室内外の温度差による身体的ストレスに気を配りたいものですね。
食中毒による場合
食中毒とは食品に混入した細菌などによって起こる健康障害であり、原因となる細菌は高温多湿を好むものが多いため、夏に多く起こります。
「みぞおちの痛み」などの腹痛や嘔吐、下痢などが主な症状です。
その際は「吐いたものをつまらせないようにすること」や「体内の水分とミネラルを補うこと」などが大切になります。
勝手な判断で下痢止めなどの薬を飲んだりすると、細菌を体内にとどめることになって悪化させてしまいますので、絶対にやめましょう。
特に症状が強かったり、意識障害や血便、尿が出ないなどの症状が出た場合は、出来るだけ早く医療機関でみてもらって適切な対応をとる必要があります。
みぞおちの痛みを伴う胃の病気
「みぞおち」の痛みの原因には、これ以外の病気が隠れている場合もあります。特に注意すべきケースについてお話しましょう。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍など
「ピロリ菌」や「非ステロイド性抗炎症薬」などによって胃粘膜に傷がつき、さらに消化作用を持つ胃酸・消化酵素が胃粘膜や胃壁を攻撃することによって起こる病気です。
特徴的な症状は「みぞおち周辺のズキズキとした重苦しい痛み」であり、
・「胃潰瘍」は胃に入った食べ物が潰瘍を刺激して痛むので、食事中から食後の痛みが多い
・「十二指腸潰瘍」は胃酸が潰瘍を刺激して痛みがおこるため空腹時に痛みが起こりやすい
と言われています。
その他にも「胸やけ」「食欲不振」「膨満感」などの症状がありますが、人によって症状はさまざまであり、「急性胃炎」や「神経性胃炎」などでも「みぞおち」の痛みは起こりますので、病院で診断してもらった上で、適切な対応をすることが重要であると言えます。
近年、注目されている「ピロリ菌」の除去は、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどを予防することや、潰瘍の再発を抑える効果が認められています。
病院で処方された薬を服用するだけで痛みもなく除去することができますので、相談してみるとよいでしょう。
「みぞおち」の痛みを伴う胃以外の病気
(急性虫垂炎)
いわゆる「盲腸」です。
右下腹部の痛みが特徴的だとされていますが、初期の段階ではおへそや「みぞおち」のあたりが痛みます。
(胆石症)
脂質の消化を助ける胆汁が固まり「胆のう」「胆のう管」「総胆管」に胆石ができると激しいみぞおちの痛みが起きます。
「右肩に響くような痛み」が特徴的で、他にも「発熱」「吐き気」「嘔吐」「黄疸」などの症状がみられます。
しかし、すべての人にあらわれるわけではなく、なんとなく鈍い痛みを感じる程度の人もいます。
急性胆管炎という症状を起こすと、細菌が体内にまわる敗血症という状態になり、血圧が下がってショック状態となることもありますので、その場合は緊急に治療する必要があります。
中年以降の肥満の人に起こりやすいとされています。
(膵炎)
膵炎を起こすと「みぞおち」のあたりに起こる激痛に苦しむことが多いと言われています。
この痛みは背中に突き抜けるほどに発展し、咳き込んだり深呼吸したりすると、さらに痛みが悪化します。
「吐き気」「嘔吐」「発熱」などの症状もみられます。
原因としては「胆石症」や「アルコールの乱用」が挙げられ、胆石による膵炎は女性に多い傾向があります。
腹部所見としては、
・「疼痛のみられる場所を中心として、押されると痛みが強くなる(圧痛)」
・「押されるとおなかが硬くなる」
などの特徴があります。
(心筋梗塞)
心臓を養う動脈の動脈硬化により血管の内側が狭くなり、血液の流れが制限され、心臓の筋肉が壊死に陥って、最悪の場合死に至る病気が心筋梗塞です。
突然、胸や「みぞおち」に激痛が起こり、30分以上持続します。
「吐き気」「冷や汗」などがみられることもあります。
動脈硬化が主な原因であり、「高血圧」「糖尿病」「肥満」「喫煙」などがあるとさらに発症しやすくなります。
特にもともと狭心症がある方は、症状がいつもより強くなった場合、心筋梗塞に移行する可能性があるので、注意しましょう。
まとめ
これまでにあげた「みぞおち」の痛みの原因は、ある程度日常生活に配慮することによって防ぐことができるものも多くあります。
食べすぎや飲みすぎ、自律神経の乱れに対しては、規則正しい生活を心がけ、タバコやお酒を控える、ストレスをためないようにすることなどが大切になります。
食中毒に対しては、食品の鮮度に気を配り、調理器具を清潔にするなどの対応によって、予防することが最善の策であると言えます。
しかし、病気の場合は胃がんに発展してしまう可能性のあるものや、心筋梗塞など命にかかわることもありますので、痛みが続く場合は早めに病院で検査を受けましょう。
みぞおちに痛みを感じるときは、内科を受診しましょう。
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