ふくらはぎの肉離れの治療や処置、テーピング方法もご紹介!
2016/03/15
ふくらはぎが肉離れになってしまったら…最適な治療法をご存知でしょうか?
肉離れは再発が多いケガです。放っておいて再発してしまったり、重症化するのを避ける為にも、発症してしまったら適切な応急処置や治療が大切です。
また、未然に防ぐ方法があるのなら知っておき、心掛けたいものですよね。
今回は、ふくらはぎが肉離れになってしまった時の処置や治療、テーピングの方法をご紹介させていただきます。
目次
応急処置について
ふくらはぎに衝撃を感じ、肉離れかな!?と思ったらまずは安静にしましょう。
歩けるかどうか確かめたり、どのくらい痛いか確認したくなるところですが、止めましょう。
他の怪我でも共通する応急処置ですが、ふくらはぎの肉離れの場合の応急処置の手順をご紹介します。
①まずは安静にする
この基本が大切です。
肉離れは筋肉の繊維が切れかかっていたり、繊維の束を包んでいる膜が傷付いている状態です。
まず安静にすることは、ふくらはぎの内部での損傷がこれ以上拡がらない為には大切です。
②横になり、患部を心臓よりも高い位置に上げる
心臓より高く上げるのは、患部に血液が集まり過ぎないようにするために重要です。
患部に血液が集まり過ぎると、酸素が使われ過ぎ患部の細胞が酸欠状態となり、治癒を遅らせてしまいます。
ふくらはぎが肉離れになった場合は横になって、少しでも足を上げておくと後の症状が楽になります。
③患部を冷却する
患部の冷却は、既に患部で内出血等が起きてしまった場合などに特に必要となります。
冷やすことで細胞が壊死するのを防ぐことにもなります。
④包帯、テーピングなどで固定する
最後に、包帯やテーピングで固定し、歩くときになるべく患部が悪化しないようにします。
テーピングの方法は下記の動画をご覧ください↓
1.テープを引っ張らずに、肉離れを起こした箇所の上下5cmをサポートするように縦に貼りましょう。この時かぶれ防止のため、テープの端に切り込みを入れておきます。
2.2本目は1本目のテープの下の部分をふくらはぎの内側から外側に向かい、ふくらはぎ全体を覆うように下の方から斜めにしっかりと引っ張って貼ります。
3.3本目は、2本目のテープとクロスするように外側から内側に向かって貼りましょう。
4.4本目以降は、前のテープに半分ずつかぶせながら、ふくらはぎ全体を圧迫していきます。
5.縦に張ったテープが隠れるくらいまで、繰り返し貼っていきます。
6.運動中はがれないように、くっつくバンデージや伸縮タイプのテープで軽く圧迫しながら覆うように巻いて完成です。
以上の応急手当はあくまでも仮の処置です。
スポーツをする上では付き物とも言われるのが肉離れです。なってしまったら早い段階で病院へ行き、くせにならないようにするため、また応急処置が適切であるかの確認の為にも受診するのが大切です。
肉離れの治療方法について
肉離れの治療は、病院においてもⅢ度(重度)の完全断裂、部分断裂など、筋繊維が完全に切れてしまった場合でない限り手術が行われることはほとんどありません。
そして、上に書いた応急手当が治療の基本となります。
治療から復帰までの段階としては、
・応急処置→炎症が収まるのを待つ→温熱治療、リハビリなどを行う→完治
となります。
肉離れの治療は保存療法と言って、人が元々持っている自然治癒力を促し、自然に筋肉が修復されるのを待つのが一般的です。
温熱治療とは、名前の通り患部を温め血行を良くする治療法です。
炎症が収まって悪化の可能性が低くなったら、今度は患部の血流を良くするために温めたり、無理のない範囲で動かして筋力の低下を防ぎます。
筋肉は使われないと退化してしまいます。ただひたすらに安静にするのではなく、適度に使ったり温めたりする方が自然治癒を助けるという事です。
しかし、温めたり動かしたりというのは見極みが大切です。まだ炎症が収まっていない時に行ってしまうと患部は悪化し治りが遅れてしまいます。
温め過ぎたり無理な動きをして、治りかかっている傷を拡げたりしないように注意が必要です。
ふくらはぎの肉離れの予防法
ふくらはぎの肉離れの予防法としては、
・ストレッチをして柔軟性を保持する
・適度に運動をする
・十分な休養をとる
を心掛けることになります。
肉離れになりにくい筋肉というのは、「柔軟でよく伸びて切れにくいゴムのような状態の筋肉」と言えます。
筋肉がか細いと傷付き易いですが、太く頑丈であっても柔軟性に欠けていると、突然強く引き伸ばされた際に切れてしまいます。
したがって、柔軟性を保つためにはストレッチは重要です。
また、筋肉は使うことによって強く太くなるので適度な運動は必要です。
肉離れを防ぐのは、良い筋肉を保つ事に他なりません。
使い古されているゴムは切れやすい様に、健康な筋肉でも酷使され疲れきっている状態ではやはり損傷しやすくなります。
鍛えすぎて硬くなったり使われず退化することに気を付けるだけでなく、しっかりと休ませる事も重要です。
スポーツは、普段の動きにはない動きを必要とします。以上の事に気を付けていてもスポーツでは起きやすいのが肉離れです。
種目に応じて、よくある動きをトレーニングの段階から行い、その動きに筋肉を慣れさせておくというのも有効な予防と言えそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ふくらはぎの肉離れが起きたときにしなければならないこと、また予防法は、決して特別な事ではありません。
肉離れが起きてしまった後、復帰を急いだり無理な扱いをしない限り、時間がかかっても自然に治るのが通常です。
焦らず、大事に扱ってください。
肉離れを起こした際は、整形外科を受診しましょう。
肉離れの原因や症状についてはこちらの記事もご参考下さい。