ふくらはぎの外側が痛い!この痛みの原因は病気かも・・!
2016/03/30
ふくらはぎの外側が痛い原因は、単なる筋肉痛や足の疲労だけではありません。
なかなか痛みが取れない場合、他の原因や病気を疑うべきでしょう。
今回は、ふくらはぎの外側に痛みを感じる原因を、ご紹介させていただきます。
心当たりがある人は、早めに病院で検査を受けてくださいね。
シンスプリント
シンスプリントは、骨膜の炎症が原因で、ふくらはぎの外側や、すねの内側に痛みが生じる病気です。
陸上、サッカー、バスケット、バレーなどダッシュやジャンプを多く行うスポーツをする人に多くみられます。
初期の症状として、じっとしている時は、ほとんど痛みを感じないが、ジャンプなどで足に衝撃が加わった途端、ふくらはぎ全体に響くような痛みや、骨がきしむような感覚があらわれます。
また、すねの骨を押した時にも、強い痛みを感じます。
さらに重症化すると、何もしていないのに強い痛みを感じるようになります。
骨膜は骨と筋肉の間にある組織ですから、シンスプリントを放置していると、疲労骨折を起こしてしまうこともあります。
病院で検査を行い、テーピングやギブスで足を固定して、無理をせず痛みがなくなるまで安静に過ごしましょう。
重症化すると、完治まで一年以上かかってしまった例もあります。
坐骨神経痛やヘルニア
坐骨神経痛やヘルニアは、腰痛に分類される病気ですが、腰は背骨や脊髄と密接に繋がっているため、症状が悪化すると、痛みが全身に広がっていきます。
ふくらはぎの外側に、ピリピリとした電気が走るような痛みを感じる場合、坐骨神経痛やヘルニアが原因である可能性が大きいです。
他にも、太ももやお尻に、ピリピリとした痛みやしびれ、突っ張ったような痛み、を感じるのが特徴です。
ヘルニアや坐骨神経痛は、慢性化が懸念される病気ですから、ふくらはぎの痛みを緩和すると同時に、ヘルニア・坐骨神経痛の治療も行なっていく必要があります。
腓腹神経麻痺
腓腹神経は末梢神経の一種で、ふくらはぎの外側から足の指にかけて通っています。
麻痺を起す原因は、靴による長時間の圧迫という事が多いです。
運動に関連する神経ではないため、腓腹神経麻痺になっても、足を動かしにくくなるといったことはありません。
知覚神経としての効果範囲も狭く、神経移植の移植片として使われるほどです。
麻痺を起こした場合は、ふくらはぎの外側を触った時に痛みを感じる、また触覚がぼんやりとしていたり、痺れるような感覚も感じることがあります。
坐骨神経痛やヘルニアが原因と勘違いされることの多い症状ですので、信頼性の高い病院を受診されることをおすすめします。
腓腹神経麻痺の治療には、電気治療やマッサージ、痛みを抑えるための投薬治療、負担を軽くするテーピングや靴パットを使用する治療があります。
症状の具合や医師の判断によって、治療法も期間もそれぞれ変わります。
腓腹神経麻痺は、整形外科にて正しい治療を受ければ比較的早めに完治しやすいです。
動脈硬化
運動をする際、足の筋肉は普段の10倍もの血液が必要となります。
足の血管が動脈硬化を起こすと、血液の流れが滞り、古い血液が足に溜まってしまいます。
古い血液には、疲労物質である乳酸が多く含まれており、この乳酸が、ふくらはぎの痛みを引き起こす原因となっているのです。
肥満、高血圧、飲酒や喫煙を日常的に行なっている人は、特に動脈硬化が起こりやすくなります。
動脈硬化が原因でふくらはぎの外側が痛む場合、他の部位の血管も動脈硬化を起こしている可能性が高いため、高血圧や生活習慣病の検査も同時に行なうべきでしょう。
肉離れ
肉離れは、軽度・中度・重度の3種類に大別されます。
軽度であれば、自宅で安静にしているだけで自然に回復していきますが、中度以上の肉離れは、筋繊維が断絶しているため、歩くのも困難なほどの痛みがあらわれます。
こうなると自力での回復は、ほとんど不可能です。日常生活にも支障をきたしてしまいますので、一刻も早く、整形外科で治療を受けましょう。
肉離れに関してはこちらの記事をご参考ください。
まとめ
ふくらはぎの外側の痛みを解消するためには、原因を特定して、適切な治療を行なっていく必要があります。
原因を特定せず、闇雲にアイシングや湿布を貼るといった処置を行なっても、治療の効果はあらわれません。
病気によっては、原因の特定が難しいこともありますので、病院で検査を行なったほうが安心です。
ふくらはぎの外側が痛い場合は、整形外科を受診しましょう。
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