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五月病の症状や原因、3つの対策をご紹介!

      2016/04/02

五月病、よく耳にする言葉ではないでしょうか。

五月に入ってすぐにくる大型連休GWが明けた辺りから発症すると言われている五月病、正式な医療用語ではありませんが、症状自体はうつ病のそれとよく似ています。

今回は、五月病の症状や考えられる原因、うつ病との関連性などに触れながら、その対処法についてもご説明いたします。

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「五月病の症状とは」

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・抑うつ(よくうつ)

・焦り

・不安感

・無気力

これらが五月病の症状として挙げられます。

 

具体的には、

・学校に行きたくない

・仕事に行きたくない

等の分かりやすいものから、

・普段なら楽しめる事が楽しく感じられない

・仕事や勉強に集中できない

・そもそもやる気が出ない

等です。

 

また、食欲不振、不眠、疲れやすい等、気分的な事と関連して体の症状としても表れがちです。

 

四月に新生活がスタートし、ゴールデンウィークまでは気分が盛り上がっていたり、緊張していたり、張りつめた気持ちでいることが多いと思います。

それが、長期の休暇によって一気に緩み、再び普段の生活に戻るという時になっても、元通り(GW前まで)のテンションには戻れないだけでなく、大きな波の後のように沈み込んでしまう状態になります。

 

しかしこの五月病、自然と明るい気持ちになれる春から夏への季節の移り変わりに助けられるのか、通常であれば一、二ヶ月で症状は治まります。

問題は、次にご説明する夏になっても改善されなかったり、症状が悪化する場合です。

 

「五月病、長く続く場合はうつの可能性も!?」

五月病は、症状自体はうつのようであっても、夏までに治まるというところから、一過性のものであり自然と時間が解決するものであると言えます。

 

受験勉強や仕事の長期のプロジェクトなどもそうですが、人のやる気には波があります。

どこまででもいくらでも盛り上がれるという訳ではなく、中弛みというものがあり、それはあって当たり前の、精神や肉体がオーバーヒートしないための必要な調整であると言えます。

 

五月病はそういった意味で抑制機能であるとも考えられるのですが、夏が終わっても症状が続く場合にはそれでは説明がつきません。

症状が長期的に続く場合、抑制機能ではなく、何かの障害であると考える必要が出てくるのです。

ここで挙げられるのが、

・適応障害

・気分障害

の二点です。

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適応障害

まず、適応障害は環境の変化についていけない事で起きる精神疾患です。

具体的には、

・初めての一人暮らしや、学校、職場など新しい環境に慣れない

・新しい人間関係がうまくいかない

・入学、入社などの大きな目標を達成できた

・大きな目標を達成したことで、次の目標をが分からなくなり、混乱する

・思い描いていた新生活と、現実生活のギャップがある

といった状況があります。

これらは、新生活が始まってすぐの五月病の時期に限らず、季節を問わず起きるものです。

 

気分障害

そして、気分障害というのがよくいわれているうつ病や、落ち込むだけではなく激しく盛り上ったり落ち込んだりを繰り返す双極性障害、通称躁鬱(そううつ)などです。

 

五月病だけで済むと思っていたものが、気分障害として長く続く場合、原因は生活の変化以外にもあるかも知れません。

五月病が調整機能ではなく、引き金となったりして精神疾患が発症したと考え、重くなる前に対処する必要があります。

 

「五月病の原因と起こりやすいタイプについて」

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元々状況が変化してもあまり気にならないタイプの人や、変化する環境にいる方が落ち着くタイプの人というのも存在します。

このような人の場合、五月病の可能性は低いと言えるでしょう。

また、自分にプレッシャーをかけないタイプ、マイペースなタイプも五月病とは無縁かも知れません。

 

上に挙げたタイプと逆の、

・几帳面

・完璧主義

・内向的

・内省的

一概には言えませんが、これらのタイプの人が五月病になりやすいと考えられます。

 

五月病の原因については既に軽く触れましたが、大学生であれば新入生に多く、

・周囲の活気に合わせようと試みたもののついていけない

・多くの講義をとったものの、ついていけない自分に失望し意気消沈

というような事が多いようです。

客観的に見ればよくあるパターンであっても、五月病の本人にとっては個人的で特別な事に感じられたりします。

 

しかし、五月病の症状を特別な事として扱えば扱うほど悪化したり長引く事も考えられるため、可能な限り客観的になり、気持ちを切り替えるように意識することが重要となります。

 

「五月病の対処法について」

深呼吸をする

これらの事はいつでも大切な事ですが、五月病に於いても有効です。

まず、深呼吸はリラックスの基本です。

リラックスしている時は、自然と腹式呼吸の深呼吸となりますが、深呼吸をすることによって腹式呼吸にすることも可能です。

人が思い詰めていたり緊張していたり、不安感に襲われている時というのは、呼吸が浅く速くなっているものです。

 

焦りや不安感、疲労感に襲われたら意識して深呼吸をするようにしましょう。

ついつい忘れがちですが、良くない事を考えそうになったらすぐに深呼吸をするように出来ると、とても楽になります。

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目の前の事だけを考える

続いて、目の前の事だけを考えるということですが、例えば出勤するのが億劫になった場合、会社に行くことを考えるとウンザリしたりするのかも知れません。

そこで、

・まずは朝だから着替えよう

・玄関から外へ出てみよう

・駅まで歩こう

・電車に乗るだけ乗ってみよう

とその都度一つの行動だけを考えるのです。

 

取るに足らない事のように思えますが、出勤一つが壮大な事のように思えてしまう事があるのが五月病です。

目の前の事だけを意識し、電車には乗るけど会社には行かない!と考えるのでさえ結果的にはスムーズに出勤することの助けとなるため効果的です。

 

行動を細分化して考えるようにしてみましょう。

 

十分な食事と睡眠をとる

最後に食事と睡眠についてですが、こちらも真剣に考えすぎないのが重要です。

 

食欲不振はエスカレートしやすいものです。

何も食べたくないと思い始めると食欲不振に拍車がかかり、結果的に異が小さくなり更に食欲がなくなるという悪循環に陥りがちです。

残してもいいから普段通りの食事を用意したり、適当なメニューを目の前にしてみるということから始めましょう。

 

睡眠に関しては、寝なければならないと思う必要はありません。

人は横になるだけでも、血流が変化し副交感神経が働きやすくなります。

体力が限界にきたせば嫌でも寝てしまうものです。

目を閉じて横になるだけでも構いません。

 

「まとめ」

誰でもなりうる五月病ですが、いざ自分が陥ると焦ってしまうものです。

しかし、ほとんどの場合は夏までに治まるため、一時の休養と考えるのが妥当です。

 

なんか辛い・・・五月病かな?と思ったら、

・とりあえず目の前のことだけやってみる

・辛いときは深呼吸。休日は、リラックス出来るように過ごす

ことが大切です。

 

長く続く場合は放置せず、心療内科を受診し適切な処置を受けましょう。

 

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