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ワキガの臭いは遺伝!?汗の臭いとはどう違う?

      2016/03/24

ワキガの臭いは嫌なものですよね。

腋の下の発汗から生じるものから、体質によるものなどにより、臭いの強弱も様々です。

周りの人は無論、当事者にとっても自分がワキガだと判明したときの、羞恥心と嫌悪感は耐え難いものがあります。

 

薄着の季節になると要注意のワキガですが、そもそも原因は何なのでしょうか?

遺伝が影響しているのでしょうか?対策はどのようなものがあるのでしょうか?

今回は、ワキガの遺伝についてご紹介させていただきます。

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ワキガは優性遺伝する

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結論から言いますと、ワキガは遺伝します。

 

ワキガの原因と言われるアポクリン汗腺は、脇の下や陰部、外耳道など限られた部位に存在する汗腺で誰にでもあります。

誰にもある汗腺で、ワキガが強い人とそうでない人の差が生じる理由は、アポクリン汗線の量の多さと汗腺の粒の大きさによります。

この量が優先遺伝により、生れつき決まっているのです。

 

ワキガが遺伝する確率は、

・両親のどちらかがワキガであれば50%

・両親ともワキガの場合は80%

ほどの確率で遺伝すると言われています。

 

アポクリン汗腺が活発化するのは思春期(13歳から15歳)以降なので、自分がワキガ体質かどうか判明するのは15歳前後です。

遺伝体質は防ぎようがありませんが、現在は医学療法も進んでいてワキガを防ぐ対策も色々ありますので、自分がワキガ体質だからと言って諦める必要はありません。

 

ワキガと汗の臭いの違いとは?

夏など気温の高い季節や、スポーツで激しい動きをした後は誰でも汗をかきます。

この汗は、全身に分布しているエクリン線という汗腺から出るもので99%水分です。従ってエクリン線から分泌される汗そのものには臭いはありません。

 

所謂汗臭いと言われるムアッとした臭いの原因は、汗と共に古い皮脂や角質が流れ出て、雑菌により分解されて臭い発生のもとになるからです。

よってこの汗の臭いを防ぐ対策は、キチンと体を洗う、制汗スプレーなどを使って汗の臭いを抑えるなど日常の身嗜みレベルで可能です。

 

一方、ワキガも汗が原因であることには違いがありませんが、アポクリン汗腺から出る汗には、脂質やたんぱく質が含まれており白い乳白色をしていることが特色です。

アポクリン汗腺の汗は、カッターシャツなどの腋の下が黄ばんだりします。

そして、この汗が腋毛などに潜んでいる雑菌で分解されて、ワキガ特有の悪臭を発生させます。

ワキガの汗による臭いは、ツーンと鼻を刺すような臭いなので、エクリン線の汗の臭いとの違いは明白です。

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ワキガは伝染するの?

ワキガの人の服を借りるとワキガが伝染するのでは?と誤解している人はいませんか?

ワキガの原因は優先遺伝によるものです。従って、伝染することはありません。

 

また、不潔にしているからワキガになるということも違います。

ワキガはアポクリン汗腺から出る汗と、脇の下などに潜んでいる雑菌が反応して発生する臭いです。

よって、アポクリン汗腺が少ない人はどうやってもワキガになりようがありません。

ワキガは病気ではなく体質なので、遺伝することはあっても伝染したり不潔な状態が原因で、ワキガになるということは無いのです。

 

勿論、不潔は汗臭さの原因になりますので、ワキガとは別問題で清潔に身体を保たなければなりません。

しかし、ワキガと伝染、不潔は因果関係はありませんので無用な誤解を持たないようにしましょう。

 

ワキガの対策 その1 セルフケア篇

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どんな人にも体臭はあるのですが、自分の臭いって中々自覚できないものですよね。

ワキガは成長するに従って発生してくるものなので、自分の鼻がその臭いに慣れてきて自覚が遅れるということもあります。

 

ワキガの判別方法の一つに、耳垢が湿っているかどうか、腋毛などの体毛が多いか、などが上げられていますが、確実的ではありません。

自分がワキガかどうか、心配な方は医療機関で診断してもらうことをお勧めます。

 

しかし、専門医での治療に直ぐ踏み切れない、という方のセルフケアとして以下の方法を紹介します。

1.ミョウバンの塗布

ミョウバンには制汗作用と殺菌作用がありますので、皮膚に塗布するとワキガの汗を抑えることができます。ミョウバンは薬局で売っていますので誰でも簡単に買えます。

 

2.デオドラントスプレーや消臭効果のある石鹸を使う

一時的ではありますが、ワキガの臭いを一時的に抑えることができます。

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ワキガの対策 その2 専門医療篇

ワキガは体質的な要因に寄るので、保険適用で専門医療が受けられます。

よって生れつきだからと諦める必要はないのです。現代の医療技術では100%完治が可能です。

ネットのクチコミなどを参考にカウンセリングが丁寧な評判の良いクリニックを選びましょう。

 

治療法はレーザー治療から外科手術までありますので、効果や費用など良く専門医と相談して決定しましょう。

治療費は保険適用外のクアドラカット法は40万円前後、保険適用の箭除法は5万円前後となっています。

肝心なことは外科手術を受ける時は必ず保証を付けてもらうことです。

 

<まとめ>

ワキガは遺伝しますが、日本人全体の割合では10%前後という統計結果があります。

一方海外では、白人や黒人の間ではかなりの確率でワキガ体質の人が多いことも事実です。

これは長年の食生活が体質変化に影響しているのか?はっきりしていませんが、分泌される汗の中にたんぱく質が多く含まれていることが何か因果関係を思わせます。

 

日本人はワキガに過敏ですが欧米人はそうでもないようです。

なので、自分はワキガだからと自虐的にならずに、医療で完治出来るのだと希望を持つことが重要です。

手術費は安くありませんが、これで生涯悩むことがないと思えば前に進むことが重要ではないでしょうか。

ワキガに関してはこちらの記事もご参考下さい。

ワキガの原因!効果的な4つの対策もご紹介!

へそが臭い原因はごま?安全なお掃除方法もご紹介!

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