ワキガの原因!効果的な4つの対策もご紹介!
2016/03/24
独特なワキガの嫌な臭い・・・気になったことありますよね。
ワキガ体質の原因は主に遺伝によるものです。しかし、遺伝体質を持っていても発症しない場合もあります。
また、日頃のケアで匂いを抑えることも可能ですし、逆に生活習慣などでワキガの症状を重くしてしまう場合もあります。
今回は、ワキガの原因と対策についてご紹介させていただきます。
◆ワキガの原因
ワキガになるのはワキガ体質の遺伝が原因です。
・両親がワキガの場合80%の確率
・両親の片方がワキガの場合、50%の確率
で子供に遺伝します。
また、両親でなくとも祖父母や親族にワキガ体質の方がいる場合も、遺伝する可能性があります。
人の汗腺には「アポクリン腺」と「エクリン腺」の2種類があります。
エクリン腺から分泌される汗は、ほとんどが水分で汗をかいただけでは臭いはありません。
しかし、アポクリン腺から出る汗には、脂質やたんぱく質、アンモニアが含まれており、その汗が雑菌に分解される時に独特のツーンとした臭いを発します。
アポクリン腺は誰にでもあり、脇周辺に多く存在します。しかし、アポクリン腺が生まれつき多い人はワキガ体質になりやすくなります。
厳密にいえば、ワキガが遺伝するのではなく、アポクリン腺の量が遺伝しているのです。
アポクリン腺の量が多いと、分泌される汗の量も増えるのでワキガの臭いが強くなります。しかし、アポクリン腺の量が多くても、活動量が低ければ臭いはあまり発しません。
したがって、ワキガの臭いの原因は不潔にしているから、というわけではありません。
自分自身でワキガを根本的に治すことはできません。また、ワキガ体質を持っていない人が突然ワキガになることもありません。
もし、大人になってからワキガの臭いが気になり始めたら、生まれつき持っていたアポクリン腺の活動が活発になったからであり、汗腺の量が突然増えてワキガ体質になったということではありません。
ワキガ体質の割合は、欧米人で80%、黒人の方はおおむね100%、日本人は10%程度と言われています。
日本では少数派なので、大きな悩みとなってしまうのですね。
対策 1 食生活
油っこい食事、肉類、動物性たんぱく質(バター、チーズ、牛乳等)や、欧米スタイルの食事を摂取しすぎるとアポクリン腺の活動が活発になり匂いを発しやすくなります。
食生活を見直し、魚や野菜中心の食生活に切り替えると、アポクリン腺の活動を静めることができます。
また、野菜に含まれる豊富なビタミンは、脂肪の分解を助け皮脂の分泌を抑える効果があります。
特に良いとされる野菜は、
ビタミンCが含まれている、ブロッコリー、ピーマン、レモン等
ビタミンEが含まれている、かぼちゃ、モロヘイヤ、パセリ等
が体臭改善に良い野菜だと言われています。
対策 2 汗とりパットをつける。汗をすぐに拭きとる
人間は裸で生活をしていると、あまり臭いが気にならないといわれています。
それはかいた汗がすぐに蒸発するからです。
そのため、汗をかいたらすぐに汗ふきシートなどで拭きとるようにしたり、こまめに着替えを行ったり、すぐに取り換えられる汗とりパットを使い、まめに交換すると臭いが気にならなくなります。
要は、汗が雑菌に分解される前に、汗を拭きとってしまうのが臭い対策になるという事です。
対策 3 デオドラントの利用
デオドラントは、ドラッグストアや量販店で手軽に購入できます。
朝の外出前、就寝前(寝ている時は想像以上にたくさん汗をかきます)に利用し、携帯用を持ち歩き外出先で気になる時は利用すると良いでしょう。
また、人は緊張や不安といったストレスを感じると汗をかきます。
電車の中や、人前で臭ったらどうしよう?という不安がさらに汗を発生させてしまうのです。
臭い対策グッズを持ち歩くことで精神的なゆとりを持てることでも、有効な対策と言えるでしょう。
対策 4 専門医によるワキガ治療
ワキガはワキガ体質(アポクリン腺の量)が原因なので、臭い対策や予防は十分可能ですが、完全に匂いを取り去ることはできません。
完全に匂いを元から取り除きたい場合は、専門医による治療や手術が必要です。
ワキガ治療は皮膚科や美容外科です。ワキガの診察が初めての方は、まず保険適用が受けられ費用が安く抑えられる皮膚科に相談することをお勧めします。
ワキガ治療は症状によって異なり、症状が軽い場合は、汗を抑える飲み薬や脇の消毒を行う塗り薬などが処方される場合があります。
他に、汗の量を抑えるボトックス注射。
「アポクリン腺」や「エクリン腺」にレーザーを当てて汗腺を燃やすレーザー治療。
わきの毛根あたりに針を刺し、そこから電流を流して「アポクリン腺」や「皮脂線」を壊す電気凝固法。
わきに小さな穴をあけ、管をさして「アポクリン腺」を取り除くマイクロリムーブ法、等があります。
治療法はワキガの度合いにより異なり、自身に合った治療法を医師と相談しながら決めると良いでしょう。
最後に、ワキガの臭いは弱い方から強い方まで様々です。
あまり気にして洗いすぎたり制汗剤を使用しすぎると、良い菌まで除菌されてしまい逆効果になります。
ワキガに匂いのおおむねの目安は、耳垢がどろどろしている人は重度。湿っている人は中度。乾いている人はワキガ体質ではない。と言われています。
あくまでも目安なので正確な臭いが知りたい場合は、皮膚科や専門医に診てもらうようにしましょう。
◆まとめ
最近では、ワキガではないのにワキガだと思い込んでいる方もたくさんいます。
においが気になって仕事に集中できない。周囲を不快にさせていないか不安な場合は1人で悩まず、まずは皮膚科に相談すると良いでしょう。
現代の医療技術では100%完治が可能です。
治療法はレーザー治療から外科手術までありますので、効果や費用などを、専門医とよく相談して決めましょう。
ワキガに関してはこちらの記事もご参考下さい。