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四月病とは!症状や原因、対処法についてご紹介!

      2016/03/30

四月病、ご存知ですか?

五月病ならぬ四月病、正式な病名ではありませんが、四月の生活環境による影響で精神的に変調をきたす事を指しています。

多くの仕事や学業がスタートする、心機一転の時期である四月。変調をきたしているのはあなただけではないかも知れません。

 

特別に個人的な体調不良という事ではなく、四月に有りがちだということが判れば、少し気が楽になることもあるのではないのでしょうか。

今回は、4月病の症状や原因の数々、対処法についてご説明しましょう。

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四月病の症状は主に躁(そう)状態です

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躁(そう)という言葉を耳にしたことはありませんか?

躁鬱(そううつ)の躁で、ざっくりと言うと、遣る気が出過ぎている状態、ハイテンションの状態を言います。

 

遣る気があるなら良いじゃないか!?と思われた方もいらっしゃるかも知れませんね。

しかし、この躁という状態、明るく爽快になるだけとは限らず、著しい興奮状態になったり、遣る気が出過ぎて怒りっぽくなったり、という症状もあります。

 

その結果考えられるデメリットというのが、

・お金遣いが荒くなってしまい浪費に繋がったり

・周囲の人間とトラブルを起こしたり

という事を、躁状態だと起こしやすくなります。

 

また、躁の状態で盛り上がれば盛り上がるほど、その次に来る落差が激しく落ち込みの原因となってしまう、という二次的なことが挙げられるのです。

 

四月病は気付きにくい!?その原因とは

残念ながら、四月病はその時は自覚しにくいのが現実です。

・じっとしていられず何かせずにいられない

・自分が偉く(大きく)なったように感じる

・様々なアイディアが次々と思い浮かぶ

・お喋りになる

等、このような症状をよしとすることはあっても、変えなければ、気を付けなければ、とはなかなか思わないものです。

 

しかし、本人が気付いていなくても家族や友人など、本人と親しい周囲の人には分かるかも知れません。

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四月は学生なら新学期がスタートします。

特に、大学一年生は四月病になりやすい傾向にあります。

新生活の活気のなかで過度に興奮し、

・人間関係を広げようとしすぎる

・許容範囲を越えるほどの講義を履修してしまう

・普段なら興味を持たないようなサークルに加入したり、複数のサークルに加入してしまう

等があります。

大学内では、それらの行動は特に問題視されず、むしろ歓迎ムードとなるため、本人が自分自身の不調に気付くのは後になってからかもしれません。

 

社会人では、

・仕事をやりすぎる

・本を買いすぎる

・多くの趣味や習い事を始めてしまう

事が見られます。

 

交感神経と副交感神経について

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さて、ここで少し掘り下げてみます。

人の体は、交感神経と副交感神経が働きバランスをとっています。

交感神経は、

・興奮しているとき

・活動しているとき

・ストレスを感じているとき

に働きます。

 

副交感神経は、

・リラックスしているとき

・寝ているとき

・休息しているとき

に働きます。

 

この二つの神経は同時には働かず、シーソーのようにどちからが働いているときもう片方は引っ込んでいます。

健康な人の場合、交感神経と副交感神経のバランスがよく、昼間は交感神経が働き、外部の刺激に対応しやすくし、夜間は副交感神経が働く事によってしっかりと疲労回復します。

 

しかし、四月病で興奮状態となり、帰宅した後も交感神経が働いたまま、なかなか副交感神経に切り替わらなかったり、交感神経が著しく優位に働きバランスを欠いた生活が続くと、精神的な意味だけではなく、体調も崩しやすくなるのです。

 

というのも、交感神経と副交感神経は体中の様々な器官を司り、それぞれの器官を正反対の働きをさせます。

例えば、

食欲・・交感神経が働くと食欲は抑えられ、副交感神経は増大させます

筋肉・・交感神経は筋肉を固くさせ、副交感神経は緩めます

血圧・・交感神経は血圧を上昇させ、副交感神経は血圧を下げます

こういった事からも交感神経と副交感神経は体の働きそのものを司り、どちからが欠けても問題となる、というのは想像がつくことでしょう。

 

そして、四月病で交感神経ばかりが働き、その事によってストレスを感じると、そのストレスによって更に交感神経が働いてしまいます。

そうすると、副交感神経に切り替われず、寝付きが悪くなって睡眠不足が生じるなどの悪循環も起こりがちです。

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四月病の対処法について

上に書いたように気付きにくいのが特徴なのが四月病ですが、四月病と思われる症状の人に対して周りの人が気にかけてあげられる事や、予め意識して四月病予防を考える人にできる対処法についてご説明しましょう。

単純な事なのですが、交感神経から副交感神経への切り替えを意識して行うというのが重要となります。

 

具体的な方法としては、

・家に帰ったら穏やかな音楽をかけ、日中の活動的なモードとの切り替えをする

・ハーブティや煎茶など、カフェインの入っていない温かなお茶を飲む

・お風呂はシャワーのみで済ませず、湯船に浸かってリラックスする

・就寝前にはPCやスマートフォンから離れる

これらの事を心掛けましょう。

体がリラックスしていると、自然と頭の中も落ち着きを取り戻します。

 

周りの人が気にかけてあげる場合には、“休みなさい”などの助言ではなく、リラックスする行動を一緒に楽しもうというスタンスで誘うのが効果的です。

興奮状態の人に助言をしても、極端な場合、妨害と受け取られてしまう可能性が高いため、このような方法がおすすめです。

 

まとめ

いかがでしたか。

四月病の放置は、次の月の五月病の原因となり、四月病の興奮度が高ければ高いほどその落差が激しく、五月病の落ち込みが心配です。

大切な年度のスタートの時期、気合いが入るのは素敵な事ですが、長い一年、体調を崩してスタートしては本末転倒です。

十分な休息をとることも一つの仕事と考え、無理のないスタートをきりましょう。

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