しゃっくりが止まらない8つの原因!それ、病気かも・・!?
2016/03/01
ひっくっ!としゃっくりが出て止まらない…皆さんも経験があるのではないでしょうか?
そもそも、しゃっくりって何だろう?もしかしてどこか病気って可能性もあるの??
あまりにも続くと心配になりますよね。
今回は、しゃっくりが止まらない原因や病気についてご紹介させていただきます。
目次
しゃっくりの種類
しゃっくりには大きく分けて3つの種類があります。
横隔膜刺激しゃっくり
横隔膜刺激しゃっくりとは胸とお腹に挟まれている「横隔膜」が刺激されて起こるしゃっくりです。
一般的な、ほとんどのしゃっくりはこの横隔膜刺激しゃっくりで、食事のスピードが速かったり、満腹になりすぎたりすることが原因で起こるしゃっくりです。
中枢性しゃっくり
中枢性しゃっくりとは体の大切な神経が集まる脳や脊髄などの神経、「中枢神経」が刺激される事によって起きるしゃっくりです。
脳腫瘍や脳梗塞、脳卒中などすべての中枢となる脳に病気があると中枢神経が刺激され、しゃっくりが現れる事があります。
またアルコールが原因でしゃっくりを繰りかえす、アルコール依存症(アルコール中毒)も考えられます。
特徴としては止まりにくいしゃっくりが起こります。
末梢性しゃっくり
末梢性しゃっくりとは中枢神経から伸びている筋肉を支配する細かい神経「末梢神経」が刺激されて起こるしゃっくりです。
肺炎や肺がんなど肺の病気や肝臓がん、胃がん、食道がんなどの胸や消化器の病気が原因で末梢神経が刺激され、しゃっくりが現れる事があります。
しゃっくりはなぜ起こる?
基本的に、しゃっくりは横隔膜が痙攣して起こります。
横隔膜は肺が入っている胸腔と胃腸などが入っている腹腔の境目にある筋肉の組織で、その収縮や弛緩で腹式呼吸をしています。
さらに、排便時に力むと横隔膜が下がり腸を圧迫し排便の助けをしてくれます。
嘔吐する時は上部を圧迫し嘔吐の補助をします。
しゃっくりは、
・熱い食べ物を食べる
・冷たい食べ物を食べる
・大笑いする
・驚く
等の行為で神経が刺激されると、横隔膜が痙攣してしゃっくりが起こります。
また、横隔膜が痙攣すると声帯の筋肉も収縮します。
そのため、狭くなった声帯に急速に息が通り「ひっく」という音が出るのです。
しゃっくりの原因
早食い・刺激物の摂取
炭酸飲料や刺激が強い食べ物や辛い食べ物を摂取すると、消化管が刺激され横隔膜が麻痺する場合があり、しゃっくりが起きやすいです。
横隔膜は食べ物を消化する時に腸の下へ下へと消化を助ける働きがあるので、早食いの人も横隔膜が刺激されやすく横隔膜が痙攣ししゃっくりが起きることがあります。
過度の飲酒と暴飲暴食
お酒を飲みすぎると横隔膜が麻痺する場合があります。
飲酒は身体を冷やしてしまい、横隔膜は筋肉なので冷えると硬くなります。
筋肉が冷えて固まることで痙攣を起こす場合があるのです。
また、飲食中は、空気も一緒に飲み込んでいるので暴飲暴食を続けるとしゃっくりやゲップが出やすくなります。
笑い方
人によっては、横隔膜を刺激する笑い方をしていることがあるそうです。
しかし、どの笑い方が横隔膜を刺激するのか原因は解明されていません。
また、突然大笑いをすると横隔膜を刺激してしゃっくりが起きる場合もあるそうです。
驚き
驚いたり、びっくりすると神経が瞬間的に刺激され、その驚きが横隔膜まで伝わりしゃっくりを起こす場合があります。
一般的に驚かすのは、しゃっくりを止めると方法として有名ですが、しゃっくりが出る原因ともなるんですね。
ストレス
ストレスが原因の心因性のしゃっくりがあります。
ストレスや不安を抱えていると起きるしゃっくりで、男性より女性に多いのが特徴です。
通常のしゃっくりと違うので、ストレスの原因を特定しないと、なかなか止まりにくいので注意です。
病気が原因で起こるしゃっくり
肺炎・肺がんなどの肺の病気
肺の病気を患うと末梢神経を刺激してしゃっくりが止まらない場合があります。
しゃっくりの他に、
・咳が止まらない
・呼吸困難
・痰に血が混ざる
などの症状と併発して起こる場合もあります。
肝臓がん・胃がん・食道がん・流動性胃炎・胃潰瘍等
横隔膜に近い消化管の潰瘍や炎症は横隔膜を直接刺激するので、しゃっくりが止まらない場合があります。
また、消化器疾患で胃液が逆流するとその刺激でしゃっくりが起こる場合もあります。
しゃっくりの他に
・胃の不快感や食欲不振
・熱いものを食べるとしみる
などの症状も出ます。
脳腫瘍・脳梗塞
身体全ての司令塔である脳に疾患があると様々な中枢神経が直接刺激され、身体中のあらゆる場所にその影響を受けます。
その一つとして横隔膜の伝達組織が障害を起こし、しゃっくりがとまらなくないことがあります。
この場合、しゃっくりが長時間続き止めることが難しく、寝ている間も止まらない場合があります。
しゃっくりの他にも、
・頭痛
・吐き気
・嘔吐
・視力低下
等の症状も見られます。
◆まとめ
基本的にしゃっくりは一時的な横隔膜の痙攣で数分から数時間で自然に治まるので心配は必要ありません。
しかし、長期間続いたり、しゃっくりと併発して別の身体の異常を感じた場合は、重大な病気が起因している場合があります。
そのような場合は、まずは内科に受診、相談することをお勧めします。
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