日焼け後の寒気は危険!?対処法と熱中症との関係について
夏場、日焼けをしているのに、寒く感じたことはありませんか?
また友達や周りの人が、真っ赤な肌で日焼けをしているのに「寒い」とタオルをかぶったりしているところに遭遇したことはありませんか?
この寒気、もしかしたら熱中症などの危険なサインかもしれません。
今回は、実は危険な日焼けと寒気の関係についてまとめてみました。
目次
体温調節ができなくなっている
急激に肌を焼くと、人間の体温を調節する部分がおかしくなってしまいます。
そのため体の表面は暑いのに、体の中が氷水にように冷たく感じられてしまい、真夏でもクーラーを嫌がったり、布団をかぶろうとしてしまいます。
しかし、どんなに寒く感じたとしても、実際に体を温めてはいけません。
日焼けをしているということは、一種のヤケド状態ともいえます。
また、体から、水分やミネラルも不足した状態です。
そんな状態で体を温めては、深刻な脱水症状に繋がるおそれがあります。
日焼けをすることで、熱中症が進んでいる
実は人間の水分は、汗だけではなく、乾燥した皮膚からも失われています。
日焼け状態の皮膚は、乾燥が進みヤケド状態に陥っています。
同じ場所にいても、日焼け止めを塗っている人より、日焼けしている人の体は脱水状態に近づき、より熱中症のリスクが高くなった状態なのです。
そのため、一緒に海で遊んでいても、日焼けをよくしている人の方が熱中症に罹っている可能性が高いのです。
日焼けをよくしている人が、寒気を訴えたときは、まずは熱中症を疑ってみましょう。
熱中症の中度の状態
日焼けの際に、気をつけて水分をとっていたとしても、気温の上昇と、汗などで体から水分はどんどん取られしまい、水分補給が追いついていない場合があります。
また、水ばかりとっていて、塩分などのミネラル分が摂取できていない場合も熱中症に繋がります。
体にとっては、水分だけではなく、ミネラル、塩分の不足も、脱水症状に繋がるので、次第に血流が減り、血圧が下がります。
血圧が下がってくると、体温が高くても、寒気を感じてしまいます。
熱中症において、寒気を感じてしまうと症状としては「中度」の熱疲労に分類されます。
重度の熱射病に移行する可能性もあるので、早めに病院で対処してもらわないと命にもかかわるかもしれません。
日焼けで寒気を感じた時の対処法
風邪でもないかぎり、気温が高いのに「寒気」を感じるのは、重篤な症状に繋がると覚えておくのが重要です。
まずは、薬局や、ドラッグストアで販売している「経口補水液」を飲み、体を冷やしましょう。
また経口補水液を飲む際も、1口ずつゆっくり飲むように気をつけなければなりません。
前述したように、日焼けをして寒気を訴えても体を温めるのはNGで、逆に冷やさなければいけません。
そして、体を冷やす際は、ワキ、足の付け根(そけいぶ)、首の脈を打っているところの3ヶ所を重点的に冷やしましょう。
冷やす際も、急激に冷やすと体へ負担がかかるので、保冷剤にタオルなどを巻き、冷えすぎないように工夫することが大切です。
寒気以外に、吐き気、頭痛、全身のだるさ等を感じた場合は、すぐに病院に行きましょう。
寒気が落ち着いてきた場合の対処法
寒気が落ち着いてきたら、日焼けをケアしましょう。
日焼けというのは、皮膚がヤケドしている状態なので、そのままほっておくのはよくありません。
まずは、とにかく日焼けした皮膚を冷やします。
日焼けした場所が広い場合は、温度を低くしたシャワーが効率的です。
保冷剤や、凍らしたタオル、氷水に漬けたタオルもオススメです。
十分に冷えたら、肌を保湿します。
ヤケドして乾燥した肌に保湿は重要なのです。
薬局などで売っている、日焼け用の保湿クリームがオススメです。
普通の保湿クリームだと、日焼け後に染みて痛いことがあるからです。
しかし、ひどい日焼けにより、水ぶくれや湿疹、かゆみの症状が現れた場合は、すぐに皮膚科に行きましょう。
日焼けのあとは安静に
日焼けした体は、想像以上に体力を消耗しています。
寒気まであった場合は、一時的にせよ体の体温調整も麻痺していたはずです。
また脱水症状や熱中症の可能性もあります。
寒気が落ち着いたからといえ、飲酒や睡眠不足は避け、数日は水分を十分にとることを心がけ、体をゆっくり休めましょう。
旅行中だからと、1日目に寒気を感じたのに、連日で日焼けをしたりしてはいけません。
重篤な症状にも繋がるので、日焼けと寒気を軽く考えてはいけません。
まとめ
日焼けと寒気が実はこわい関係だということを、わかっていただけましたか?
本人が寒がるからといって、夏場に厚着の人がいると、熱中症を起こしている可能性があるので、気をつけてあげてくださいね。
寒気がでるほどの日焼けは、やりすぎということです。
なるべく日焼けをしたいときは、日焼け用のオイルで短時間で焼くようにして、水分や塩分の補給を忘れないで下さい。
また日焼け後のケアも怠らないようにして下さいね。
日焼けをした後に、寒気以外にも、吐き気、頭痛、全身のだるさ等を感じた場合は、すぐに総合病院に行きましょう。