日焼け後の水ぶくれをつぶすのはNG?正しい処置、対処法は?
日焼けをして、赤くなってヒリヒリしたり、水ぶくれができたり…皆さん一度くらいは経験ありますよね?
日焼けは、正しい対処を行なっておかないと、シミやシワなど肌の老化の原因となってしまいます。
しかし、水ぶくれはつぶすべきかどうかなど、意外と適切な処置の方法は知られていません。
今回は、日焼けによる水ぶくれの正しい処置、対処法や予防法をご紹介させていただきます。
そもそも水ぶくれってなんで出来るの?
水ぶくれの中身は、皮膚が強い刺激を受けて損傷した時に、体がそれを治そうとして出す、滲出液です!
ただの水ではなく、血液の成分に近いもの(血清や、止血作用のあるフィブリンなど)がたくさん含まれていて、組織の修復を手助けしている状態ですね。
熱い物を触って火傷をした時にも出来ますね!ぷっくり膨らむ感じです。
まさに日焼けは火傷と似た様な状態なわけです。
火傷の程度は、三段階に分けられます!
・Ⅰ度熱傷・・・表皮の外層に及ぶ熱傷(発赤、熱感)
・Ⅱ度熱傷・・・表皮の中層に及ぶ熱傷(水ぶくれ、強い痛み)
・Ⅲ度熱傷・・・真皮に及ぶ熱傷(知覚鈍磨、水ぶくれ、焼け爛れてる)
この様に分類されます。
日焼けはⅠ度熱傷になりますが、水ぶくれが出てくると、Ⅱ度熱傷にまで及んでいる事がわかりますね!
実は結構重症なんです。
他にも靴擦れや、マメによって出来る水ぶくれもありますね。
原理は同じです。
水ぶくれが出来た時の対処法は?
水ぶくれができたらどうすればいいか?
一番は、つぶさずそのままにしておくこと!
体が損傷を受けた組織を治そうとして出している滲出液なわけですから、そっとしておくのがベストです。
ついつい気になって、ピンセット等を使って破いたりしたくなる気持ちもわかります。
けど、中の滲出液を出してしまうと、損傷を受けた組織の治りが遅くなるだけにとどまらず、その破れた部分から細菌感染する事もあります。
細菌感染してしまうと、思わぬ病気に繋がってしまう事もあります。
人の皮膚には、普段はなんともないですが、細菌がたくさんついています。
しかし、水ぶくれがやぶれ、その細菌が体内に入るとなると厄介です。
もし水ぶくれが破けて、その部分が化膿してくるような事がありましたら、早急に皮膚科に行きましょう。
痛みや痒みがつらい時は?
痛みや、人によってはかゆみとして出る場合がありますが、どうしても我慢出来ない時は、冷やすのがベストです。
冷やす事によって、血流の流れをある程度抑える事が出来るので、発痛物質が水ぶくれのところに集まるのを阻害出来ます。
冷やし方としては、氷やアイスパックでガンガンに冷やすよりも、流水を使って、穏やかに冷やしていく形の方がいいです。
あまり冷やしすぎてしまうと、今度は血流が悪くなりすぎてしまい、治りが悪くなってしまうからです。
流水も、水ぶくれが破けない程度の勢いして、10分か20分を目安にして冷やし、また痛みが出てきたら同じ事を繰り返しましょう。
冷やした後は、綺麗なガーゼで被い、水ぶくれを守りましょう。
もし水ぶくれがつぶれてしまったら?
水ぶくれがつぶれてしまったら、まずは、とにかくよく洗い流して下さい。
細菌感染してしまうのが一番危険だからです。
よく洗い流した後は、ワセリンを塗って、きれいなガーゼで被って下さい。
後は破けた皮の部分は、はさみで切ったりせずに、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
下手にはさみで切り取って、傷口を広げてしまう恐れがあります。
どうしても気になる場合は、ベロベロになっている部分だけを、よく消毒したハサミで切るようにしましょう!
上でも言いましたが、細菌感染を起こさないために、患部を清潔にするよう心がけましょう。
水ぶくれにならないようにするには?
これはもう単純に、日焼けしないようにする事、が一番の予防になります!
今は効果の高い日焼け止めがたくさん売り出されています。
外出の際は、小まめに塗るのが一番ですね。
けど、日焼け止めを使っているからといって、油断してはいけません!
長時間外にいることは避けて、適度に体を休める事を意識しましょう!
また、ファッション的な意味で日焼けがしたい!という方もいるかとは思います。
どうしても、日焼けはしたい!というのであれば、一度に焼くのではなく、日に日に、少しずつ焼いていくようにしましょう!
夏休みの一日で真っ黒になりたい!というタイプの方に、水ぶくれを作ってしまうケースが多いようです!
まとめ
日焼けによる水ぶくれについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?
・水ぶくれはつぶさない
・痛みや痒みがある時は冷やす
・つぶれてしまったら、よく洗い流し、ガーゼで被い、清潔にする
ことがわかりました。
折角の楽しい夏の思い出を、日焼けの水ぶくれによって、悲惨なものにしないように、正しい予防法と、対処法を覚えておきましょう!
また、冬でも紫外線はたくさん出ています。
冬は大丈夫!と油断せずに、日差しの強い時には長時間当たらないようにするのを心がけましょう。
日焼けによる水ぶくれが、痛くてつらい、つぶれて化膿した、場合は皮膚科を受診しましょう。