背中ニキビの原因と治し方!5つのケア方法もご紹介!
2016/04/02
お風呂に入った時、ふと背中に手をまわしてみると、なんだかザラザラボツボツしていて、かゆみもあるような・・・鏡を見てビックリ!
背中に無数のニキビが・・・これじゃ夏に水着が着られない。
なんてガッカリする前に、背中ニキビの原因と対処法を知って、治りにくい背中ニキビをやっつけましょう。
今回は、背中ニキビの原因や治し方についてご紹介させていただきます。
目次
背中ニキビの原因
背中のニキビはいくつかの原因が重なって発生しています。
まずは、肌の乾燥、睡眠不足や疲労といった物理的ストレスと、精神的ストレスが主な原因です。
なぜストレスがニキビの発生に関係があるかというと、人はストレスを受けると、自律神経の交感神経部分が活発になります。
交感神経が優位になると、男性ホルモンが過剰に分泌されて、本来のホルモンバランスが崩れてしまいます。
男性ホルモンには、皮脂分泌の促進、角栓の発生、さらに毛穴の縮小を引き起こす性質があります。
こうして入り口が小さくなった毛穴に角栓が詰まり、白ニキビが発生してしまうのです。
白ニキビが悪化するのは菌のせい
ニキビに関係する菌というと『アクネ菌』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ニキビ薬のコマーシャルなどで聞き覚えがありますね。
これは顔のニキビの原因となる菌なのですが、背中や身体のニキビは、アクネ菌とは別の菌によって引き起こされることが多いそうです。
それは『マラセチア真菌』というカビの一種です。
この菌もアクネ菌と同じように人間の皮膚に常在していて、皮脂を好みます。
ですから、皮脂の詰まった白ニキビはマラセチア真菌の大好物。
白ニキビの中にマラセチア真菌が入り込んで、皮脂を餌にどんどん増殖し、皮脂に含まれるトリグリセリドという中性脂肪を遊離脂肪酸という刺激物質に変えてしまうのです。
こうなると、毛穴の内部が炎症を起こし、赤く腫れた本格的なニキビへと変化してしまいます。
白ニキビのままであれば、放っておいても自然治癒する確率が高かったのですが、赤いニキビに変化してしまったことで、なかなか治らず、治っても跡が残る可能性が高くなってしまいます。
背中ニキビの対処法
白ニキビのうちなら、自力でケアすることができます。
対処法をいくつかご紹介します。
<乾燥を防ぐ>
冒頭でご紹介したように、肌の乾燥は白ニキビの発生の原因となります。
まずは背中を保湿効果のあるローションなどでケアをします。
市販品でも背中ニキビを防ぐためのローションなどが販売されていますので、そういったものを使用するとよいでしょう。
ビタミンC誘導体を含むローションも効果が期待できます。
また、紫外線は肌を乾燥させ、刺激にもなるのでしっかり予防することが大切です。
ただし、油分の高い日焼け止めなどを使うと、毛穴が詰まってしまい、ニキビを悪化させますので、石鹸で洗い流せるタイプの日焼け止めを使用しましょう。
<シャンプー・リンスに注意>
頭を洗ったあとのシャンプーやリンスの成分が背中に残ってしまい、ニキビを発生させてしまうことがあります。
身体を洗うのは、頭を洗ったあとにしましょう。
そして、洗った髪が背中につかないように、タオルやクリップで頭の上に留めるといいでしょう。
また、シャンプーに含まれるシリコンが毛穴の詰まりを促進させてしまうことがありますので、ノンシリコンシャンプーに替えるのも、白ニキビの発生を抑えるのに効果があります。
尚、ニキビをこすり落とそうとして、背中をゴシゴシこすってはいけません。
乾燥を増長させたり、肌自体を痛めてしまいます。
綿などのタオルで、やさしく洗いましょう。
<ストレスを溜めない生活とバランスの取れた食事>
睡眠を十分に取り、ストレスを溜めないようにします。
そして、栄養のバランスがいい食事を心がけ、特にビタミン類を積極的に取り入れます。
皮脂の代謝を正常にするのに役立つビタミンB2は、レバーや大豆などに多く含まれます。
皮膚の炎症を予防するビタミンB6は、青魚やプルーンなどに、皮脂分泌を抑えるビタミンCは、ピーマンやパセリ、キウイフルーツなどに多く含まれます。
食品からだけでは十分な栄養が摂取できない場合は、サプリメントなどで補ってもよいでしょう。
逆に控えたほうがいいものは、炭水化物や糖質を多く含む食品です。
この中には食後に血糖値が急上昇する高GI食品があり、血糖値を下げるために分泌されるインシュリンには、男性ホルモンを刺激する作用があります。
男性ホルモンはニキビを発生させる原因になりますので気をつけましょう。
また、アルコールや香辛料の強いものも、肌を刺激するので控えめに。
<清潔な寝具を使う>
寝具が汚れていると、せっかく背中をきれいに洗っても、寝具に付着した皮脂がマラセチア真菌を増殖させてしまいます。
パジャマやシーツなど、常に清潔なものを使用しましょう。
また、肌にやさしい綿などの天然素材がおススメです。
併せて、洗濯洗剤や柔軟剤にも気を配り、刺激の少ない洗剤を使用するようにしましょう。
<市販薬>
グリチルリチン酸ジカリウムという成分が含まれているローションがあります。
これは、漢方などに用いられる甘草(かんぞう)という植物の根から抽出された成分で、炎症やアレルギーを鎮める効果があります。
ほかには、サリチル酸が含まれる自宅用のピーリング剤があります。
ただし、ピーリングは薬剤で角質を溶かすため、安易に行うと肌を痛める原因となります。
家庭用のピーリングはそこまで強力なものはありませんが、使用方法をよく読み、やり過ぎないこと。そして、肌が極度に弱い方などは控えたほうがいいでしょう。
悪化してしまった場合は皮膚科へ
がんばってケアしていたけれど悪化してしまった場合は、無理をせず皮膚科を受診しましょう。
ニキビ外来というニキビ専門の科を設置している皮膚科もあります。
主に塗り薬が処方され、マラセチア真菌は抗真菌薬による治療が効果的です。
また、塗り薬のほかに、下記のような治療を行うこともあります。
・ケミカルピーリング:フルーツ酸、サリチル酸などの薬液を塗って角質を溶かし、角栓の発生を抑え、肌のターンオーバーを活性化させる
・イオン導入:ビタミンCなどの美肌成分を肌に浸透させる
・ホルモン療法:女性ホルモンを増やすために、ピルや女性ホルモン類似物質であるイソフラボンを服用する
自分に合った方法を見つけ、予算と相談しながら、根気よく治療しましょう。
まとめ
背中は普段見えないだけに、気づきにくく、ケアもしにくい場所ですよね。
乾燥や汚れ、ストレスはニキビの元です。
規則正しい生活を心がけ、清潔に保つことで、予防と早期治癒が期待できます。
今から適切なケアを行って、夏にはつるつるの背中で水着を着たいものです。
背中ニキビがひどい時は、皮膚科を受診しましょう。
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