靴擦れで水ぶくれが!早く治す方法は潰す、潰さない!?
2016/03/10
靴擦れで水ぶくれができた時の対処法とは
靴擦れによる水ぶくれは、どのように処置すればいいのでしょうか?
靴擦れが酷くなると、皮膚が赤くなるだけでなく、水ぶくれができてしまいます。
この水ぶくれ、潰したほうがいいか、潰さない方がいいかご存知ですか?
今回は、靴擦れで出来た水ぶくれの対処法を、ご紹介させていただきます。
目次
靴擦れで水ぶくれができるのはなぜ?
まず、どうして靴擦れで水ぶくれができてしまうのでしょうか?
水ぶくれといえば、ヤケドのときに起こることで有名な外傷ですが、靴擦れでもできてしまいます。
靴擦れで水ぶくれができるのは、靴との摩擦を繰り返すことで、皮膚の下の組織が皮膚が破れるよりも先に損傷してしまうためです。
新しい靴を履いた時、靴擦れを起こし水ぶくれが出来ることが多いですね。
皮の下に溜まった液体の正体は、皮膚の下の組織から染み出たタンパク質や血清で、皮膚の再生を促す成分が入っています。傷口へ悪影響を与えるものではありません。
靴擦れで水ぶくれができる場所
靴擦れで水ぶくれができやすい場所は、足の親指や小指、かかとなどです。
足の形だけでなく、履いている靴の形によっても、水ぶくれができる部位は異なります。
どの部位に関してもいえるのは、何度も同じ場所に水ぶくれや靴擦れができるのであれば、その靴は自分の足に合っていないということです。
何度か履いているうちに慣れる、とよく言いますが、これは靴に使われている材料が伸びたり、やわらかくなって、履きやすくなるだけで、足の形が靴の形に合わせて変化するということではありません。
新しい靴を買う時は、靴屋さんで試着を行い、靴擦れができにくい靴を選ぶようにしましょう。
少しでも足が窮屈だと感じるなら、靴擦れができる可能性があります。
また、足は1日の中で大きさが変化します。靴を試着するのは、普段靴を履いて歩くことが多い時間帯にしましょう。
靴擦れでできた水ぶくれは潰すべきか
結論から言うと、靴擦れでできた水ぶくれは、潰すべきです。
水ぶくれ自体は、化膿を防ぐため潰さないほうが良いとの意見もありますが、靴擦れによる水ぶくれは別です。
なぜなら、水ぶくれの皮膚は非常に柔らかいため、靴を履いて歩いている最中に、靴の内側と水ぶくれが擦れてしまい、意図せず潰れてしまうことがあるからです。
靴の中は雑菌だらけですので、水ぶくれが潰れた状態で、長時間、傷口を露出させておくと化膿し足が腫れてしまう可能性があります。
したがって、意図しないタイミングで、水ぶくれが潰れてしまい、靴の中の雑菌に傷口がさらされてしまうくらいなら、先に潰しておいて、絆創膏などで傷口を保護しておきましょう。
潰すのは、ちょっと勇気がいるかもしれませんが、薄皮には痛覚が無いためまったく痛くないです。
靴擦れでできた水ぶくれを治す方法
靴擦れを治す方法は2つあります。
水ぶくれを潰す方法
潰した後は、傷口を乾燥させずに潤いを持たすことで、早くきれいに治すという方法があります。
この方法は湿潤療法(しつじゅんりょうほう)と呼ばれており、新鮮な滲出液を分泌させることで、傷の治りを早める効果があるといわれています。
湿潤療法の手順としては、下記のようになります。
1.まずは、水道水で患部を洗う
2.針を使って水ぶくれに穴を開け、滲出液だけを出す
3.薄皮を取り除く
4.露出した傷口を水道水できれいに洗う
5.湿潤療法用の絆創膏を貼る
通常のケガの対処と違うところは、消毒をしない、乾燥させない、水道水でよく洗う、の3点です。
湿潤療法は、患部から分泌される滲出液の皮膚再生成分を利用するので、消毒薬は必要ありませんし、傷を外気にさらして、乾燥させる必要もありません。
湿潤療法用の絆創膏は、ジョンソン・エンド・ジョンソン社製のキズパワーパッドがおすすめです。
厚手の素材で、傷口をしっかりと塞げますので、剥がれにくく、歩いている時の痛みもかなり軽減できます。
水ぶくれを潰さずに、上から絆創膏を張る方法
水ぶくれがさほど大きくなくて、しばらく靴との摩擦を避けることが出来る場合は、この方法で治療を行なったほうが、きれいに治すことができるでしょう。
靴との摩擦を避けることが出来る場合とは、例えば、サンダルを履いて生活出来る時などですね。
ただし、水ぶくれが大きい時や、靴を履き続け摩擦を繰り返す場合は、意図せずに水ぶくれが潰れてしまったり、水ぶくれの中の滲出液が劣化して、化膿する原因となってしまうこともあるので注意が必要です。
まとめ
靴擦れの水ぶくれは、下手に潰すと治りにくい・傷跡が残ってしまうことがあります。
このことから、潰さないのが一番良い靴擦れの治療法であるかのように考えられてきましたが、近頃は、キズパワーパッドのような、傷口の保湿・保護効果が高い商品が登場し、湿潤療法も一般的になってきました。
湿潤療法は従来の治療方法よりも、素早く靴擦れの水ぶくれを治療できる方法です。
水ぶくれができてしまった人は、一度、試してみてください。
靴擦れの水ぶくれが酷いときは、皮膚科 を受診しましょう。
靴擦れ以外の足の水ぶくれについてはこちらの記事をご参考下さい。