ガングリオンの治療!手術費用はいくら?何科を受診?
2016/03/10
ガングリオンは、自然に治ることが多い病気ですが、再発を繰り返したり、できる場所によっては、手術が必要になります。
手術が必要かどうか、何科に行けばいいの?手術の方法や費用は?
今回はそんな、ガングリオンの治療法、手術費用についてご紹介させていただきます。
ガングリオンは何科でみてもらえばいい?
ガングリオンができたとき、皮膚科や形成外科、外科でも診てもらえますが、整形外科で診てもらうのが一番いいといわれています。
なぜなら、レントゲンなどの設備が整っており、手術など皮膚科などではできない治療を受けられるからです。
ほかに、手を専門に診てくれる”手の外科”もありますので、手にガングリオンができた場合には受診するとよいでしょう。
手術や治療方法と費用について
ガングリオンは大きさやできた場所によって、手術や治療の方法が異なります。
基本的にガングリオンは比較的簡単な手術になりますが、関節の間など複雑な場所に出来たときは、複雑な手術になる事もあり、入院する可能性もあります。
穿刺手術
ガングリオンに注射針をさして、中身の液体を抜き取ります。
自然に消えなかったり、どんどん大きくなる場合などは、まず中身を抜いて様子をみます。そうして、繰り返し抜き取るうちに、消失することもあります。
この手術は日帰りで、比較的簡単に抜くことができますが、また同じように中身が溜まってしまい、再発する可能性があります。早いときは、2週間程度で再発してしまうこともあるようです。
また、神経や腱のそばにできることが多いので、注射針を刺したとき、強い痛みを感じることが多いようです。費用は1回2,000円程度です。
レーザー治療
低出力の半導体レーザーを照射して、ガングリオンを消失させる方法です。低出力のため、痛みはほとんど感じません。
そして、ガングリオンの再発率が一番低い治療方法です。
1回500円程度と安価ですが、1~2ヶ月、ほぼ毎日(週4、5回程度)通院して照射しなければなりません。
そうすると、月に20日間通院したとして、1ヶ月で10,000円かかることになります。
また、通院する日数が多いので、その時間が取れるかも考慮しなければなりません。
外科手術
再発を繰り返したり、関節の中にできた場合など、手術で取り除きます。
一般的に大きさが5cm以下であれば、局所麻酔で手術時間は15分程度、日帰りで手術することができ、費用は2~3万円程度です。
10cmを超えるものになると、入院が必要になり、費用も7万円程度かかります。
特に、膝半月板ガングリオンや膝関節ガングリオンなどは、全身麻酔をかけ、膝関節をいったん取り出してからガングリオンを除去するなど、大がかかりな手術になることもあり、入院日数も増えますので、その分費用がかかります。
また、手術をしても再発する可能性があり、約5%の人は再発するといわれています。
健康保険は適用されますが、民間の生命保険会社の給付金などは対象外になることも多いようです。
できる場所によりますので、手術の前に確認するとよいでしょう。
自分でガングリオンをつぶす
病院へ行くのが面倒くさい。
医師による手術ではなく、自分でつぶしてしまう、という方法を試す方もいるようです。
自分でやるのですから、もちろん費用はかかりません。
しかし、自分で処置する方法にはそれなりのリスクが伴いますのでおすすめしません。
方法としては、まずガングリオンの周囲をもみほぐして、それからガングリオンを上から圧迫してつぶすそうです。
また、手を机に置いて、上からハンマーでつぶす、なんていう荒療治をする方もいるようですが、勢いで周りの神経や腱を傷つけてしまう可能性が高いので、決してお勧めできる方法ではありません。
穿刺手術のように、自分でガングリオンに針を刺して中身を抜き出そうとする方がいますが、感染症などの心配がありますのでやめたほうがいいでしょう。
いずれにしても、ガングリオンは自分で処置しようとせずに、病院へ行き治療を受けた方がいいでしょう。
まとめ
ガングリオンは、まずは中身を注射で抜き取って様子を見て、再発を繰り返すようなら手術に踏み切ることが多いようです。
手術となれば、傷あとも残りますし、リハビリが必要なこともあります。
自己判断せずに専門の医師とよく相談したうえで、治療を進めていきましょう。
ガングリオンについてはこちらの記事もご参考下さい。