指の関節をポキポキ鳴らすのはダメ?癖の直し方もご紹介 !
2016/04/09
指をポキポキっと鳴らす癖ありませんか?
この指を鳴らすという行為は、体に悪影響を与えることがあるのはご存じでしょうか?
鳴らすと太くなると聞いたことがある方も多いでしょうが、それは本当なのか。
今回は、指の関節をポキポキ鳴らす行為についてご紹介させていただきます。
目次
ポキポキの音の正体
関節の間には、間節を衝撃や摩擦から守ってくれる滑液(かつえき)という液体があります。
ポキッという音は、関節を曲げて圧力がかかった際に、その滑液に存在する気泡が破裂した音なのです。
また、関節を鳴らした後はしばらくは鳴らせませんよね。
これは、破裂した気泡が再び元の状態に戻るのに時間がかかるからなんです。
だいたい30分くらいすると、また鳴らせる状態になります。
指をポキポキしたくなるのはなぜ?
一息ついたとき、暇なときなんかに指をポキポキっと鳴らしたくなりますよね。
そして鳴らすと、なんかすっきりした感じがして気持ちいいですよね。
これは、ストレッチをしているのと同じ心理になるからという話です。
実際に、指関節を曲げると周囲の筋肉や筋なども伸ばされるので、ストレッチをしている状態にもなります。
また他にも、医学的な見解をすれば、
・間接にある神経終末を活性化させている
・疲労物質や二酸化炭素を気化させている
からすっきりした気持ちのなるとも言われているのです。
また番外として、某アニメなどの影響もあり、ケンカや戦いの前にボキボキ鳴らすイメージもありますよね。
これは、相手を音で威嚇するらしいです。実際ちょっと強そうに見えますもんね。
デメリット
指が太くなる
ポキポキしてると指が太くなるよ!って言われたことある人も多いと思います。
これは、本当なんです。
前述したように、ポキポキという音は関節内の気泡が破裂した音です。
気泡が破裂した際には、周りの軟骨や関節にもダメージが加わっています。
すると、人間の防御本能が働き、ダメージがあった個所を修復しより強くしようとします。
その修復を繰り返すうちに、指の関節が太くなってくるということです。
これは個人差もあり、数回鳴らした程度では影響はありません。
しかし、指が修復している最中にまた鳴らしてダメージを蓄積させていくと、指関節や軟骨が肥大化する恐れがあります。
1日に10回以上鳴らす癖のついている人は注意が必要です。
握力が弱くなる
海外の研究の結果では、指関節をポキポキ鳴らす癖のある人の方が、握力が弱い傾向にあると発表されたそうです。
これの原因は、
・指を鳴らす際に、周りの軟骨やじん帯が傷付いてしまっている
からだそうです。
これも数回程度では影響ないでしょうが、癖になっている人は気を付けましょう。
ケガをしやすくなる
指を鳴らす際に周囲の関節やじん帯にダメージを与えると、徐々に筋がおかしくなったり関節が緩くなったりします。
筋や関節がゆるむと、指を支える力が弱まり、ふとした時のケガにつながりやすくなってしまうかもしれません。
特にスポーツをしている人は、指の関節を鳴らす癖を直した方がいいですね。
癖を直す方法
指鳴らしが癖になっている人は、つい無意識にやってしまう事もあるので、簡単には直せないかもしれません。
しかし、指鳴らしにはデメリットが多いので出来れば止めた方がいいのが事実です。
直すための方法を3つご紹介します。
違う刺激を与える
指を鳴らしたくなるのは、その刺激を快感だと脳が欲しているからなんですね。
したがって、違う刺激を与えて気をそらすようにしましょう。
具体的には、
・グーパーと強く握ることを繰り返す
・手首をブラブラさせる
・指を押したり軽くつねる
といった方法があります。
テーピング
指にテーピングをしておくと、ふと無意識に鳴らしたくなったときに思い出す事ができます。
同じ要領で、手袋をつけるという方法もあります。
整形外科で相談する
どうしても止められないときは、整形外科で相談してみましょう。
大げさだと思うかもしれませんが、指にギブスのようなものを装着して直すという方法も実際にあります。
指以外にも、首、腰、ひざに対しても有効な治療があります。
まとめ
指をポキポキならすデメリットには
・指が太くなる
・握力が弱まる
・ケガをしやすくなる
ことがあります。
1日に2、3回程度なら問題ないでしょうが、10回以上鳴らす癖のある人は関節に悪影響がでる可能性があります。
指の関節の痛みや変形がある、また癖を直したい時は、整形外科を受診しましょう。
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