手に力が入らない!5つの原因や病気についてご紹介!
2016/02/08
急に手に力が入らなくなると心配になりますよね。
筋肉や神経の異常によるものやホルモンバランスによるものまで様々な原因が考えられます。
まずは慌てずに他の症状がないか観察し、
お医者さんに正確に伝えられるようにすることが大切です。
今回は、手に力が入らなくなる原因や病気
についてご紹介させていただきます。
橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)
難しい名前で聞いた事がない人が多いのではないでしょうか。
腕の中には3つの大きな神経が通っています。
橈骨神経とはその内の1つにあたります。
症状は、手首・手指が伸ばしにくくなりしびれや感覚の鈍さなどがあげられます。
腕枕をしたり、ベンチから腕を投げ出すといった無理な姿勢を取る事で神経を圧迫し、発症すると言われています。
治療法としては薬の服用があり、約1~3ヶ月程度で治ると言われています。
麻痺が頻繁に起きる場合には、
神経の周りの異常も考えられるので医師に相談するようにしましょう。
ギラン・バレー症候群
風邪などの症状の後に、急に手足に力が入らなくなる病気です。
若年成年や高齢者が発症しやすいと言われています。
はっきりとした発症原因は分かっていませんが、
風邪のような症状(咳や発熱、喉の痛み)や下痢・腹痛
といった症状が出た1~3週間後に現れるので、
ウイルスや細菌による感染か原因とみられています。
急に手足の麻痺が起き2~3週間程でピークを迎え、その後症状の進行は止まります。
徐々に回復に向かい3~6ヶ月後には完治します。
しかし、10~20%の人に後遺症が残り、顔面の筋力の低下や呼吸筋の麻痺などが見られます。
治療法は、免疫グロブリンの静注療法や血漿交換治療法などがとられます。
完治する病気でもありますが、
後遺症を残す事があるため早いうちの受診・治療が大事になります。
脳卒中
急に手足の力が入らなくなる、それに加えて言葉が出にくいといった症状が出た場合には脳卒中の疑いがあります。
脳卒中とは、脳梗塞(血管が詰まる)くも膜下出血(血管が破れる)をまとめた呼び方です。
血管が詰まったり破れたりする事で、
血液の流れが止まる事から症状の出方は大体似ています。
高齢者の方に発症する事が多く、現代の死因原因の上位を占めます。
症状が軽くても徐々に悪化したり、
急に大きな症状が出たりするので少しでもおかしいと感じたら病院を受診しましょう。
重症の場合、後遺症が残る場合があるので気をつけましょう。
脳卒中は予防が大事と言われていますので、
普段からバランスの良い食生活や生活リズムを行うよう心掛けましよう。
自律神経失調症
検査をしたけれど、筋肉や関節などに問題がなかった場合、自律神経失調症が疑われます。
血液の流れが悪くなる事で神経に酸素が上手く届かず、その結果しびれとして症状が現れます。
片手だけでなく両手に現れやすいのが特徴です。
交感神経と副交感神経の働きが乱れる事により起きるので、
まずは体を温める事で交感神経の働きを鎮めます。
温める事で血流も良くなり、神経にも酸素が行き届くようになります。
また太い血管が通っている首の後ろや手足の付け根などを温める事も効果的です。
日頃からストレスを溜めない事も大事な予防法の1つです。
うつ病
期間が長く続く場合はうつ病の危険性もあります。
症状として、手足だけではなく体全体の倦怠感があります。
さらに進行すると
・ひどく落ち込んだ気分になる
・何事にも興味が無くなる
・思考力や集中力がなくなる
ようになり、社会生活や日常生活に支障をきたす場合があります。
思い当たることがある場合は、早めにカウンセリングを受けたり、
専門医に相談するなど適切な処置をすることをお勧めします。
[まとめ]
手に力が入らないと、生活をする上で不便ですし心配になりますよね。
手に力が入らないというのは明らかに普段と違う体の症状ですので、気が付いたら早いうちに病院を受診しましょう。
症状によっては、治療し完治するまで半年と長くかかる事もあり、
また治療が遅れると後遺症が残る場合もあるので
早いうちに原因を突き止め治療に専念したいですよね。
また脳卒中の場合、本人が気付くだけでなく
周りの人がおかしいと異変を感じる場合もありますので、
普段から自分の事に加えて家族の事にも目を向けれると良いですね。
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