足の指が腫れる原因は日常生活の中にある!?症状別に対処法をご紹介!
足の指が腫れてしまう症状は、日常的に履いている履物が原因で有ったり、食生活等の乱れ等が原因となる場合等多くの原因が有るとされています。
又、腫れるだけでは無く痛みを伴う場合も多く、早めに医師の診察を受ける事が必要となる事もあるのです。
そこで今回は、足の指が腫れる原因と対処法について調べてみました。
目次
普段の履物による足の指の腫れ
自身に合っていない靴を履いていると、足に負担がかかり腫れや痛みといった症状が現れる事もあります。
まず、履物が原因となる例をいくつかご紹介します。
外反母趾(がいはんぼし)、内反小趾(ないはんしょうし)
普段履いている履物が原因の足の指の腫れの代表格と言えば、外反母趾が挙げられます。
外反母趾と内反小趾とは、一言でいえば足の指の形が変形している状態です。
外反母趾になると、親指が人差し指の方向に曲がってしまいます。
親指の付け根の骨が内側に出てしまい、ちょうど左足はくの字のような形になります。右足は>の形です。
親指の付け根が靴の内側に擦れてしまうため、親指そのものが炎症を起こして、腫れたり痛みを発することがあります。
外反母趾と反対で、小指が親指側に曲がっているのが内反小趾(ないはんしょうし)です。
小指の付け根が外側に出っ張り、靴と擦れ続けることで小指の付け根にタコができることが多く、靴ずれのような痛みを感じます。
特に女性が発症する場合が多く、女性特有の履物であるハイヒール等足への負担が多い靴を日常的に履いている方に多く見られます。
しかし、最近は足の形に合わない革靴を履いている男性や、営業活動で歩き回っているサラリーマンも外反母趾が原因で足の指が痛くなることがあるようです。
他の原因としては、成長過程で足先を支えている横中足靭帯が伸びたり縮んだりして足の裏の力が弱まって外反母趾になってしまう人や、足の筋力などが無い事による足の骨格の崩れからくるもの、さらには遺伝によって先天的に外反母趾になっている人もいます。
ですから、子どもが外反母趾になってしまうことも、さほど珍しい話ではないようです。
更に原因が同じのため、この外反母趾と内反小趾は同時に発症するケースも多く見られます。
巻き爪
又、日常的にややきつめの靴を履かれている方に見受けられる症状が巻き爪です。
この症状は履物がきつい場合に爪が大きく曲がってしまい、その結果爪の両端が指に食い込んでしまい腫れや痛み等を引き起こしてしまう症状です。
モートン病
あまり聞きなれない名前ですが、モートン病をご存知でしょうか?
最近増加している病気で、多くの原因は自身に合っていない靴を履いていることです。
モートン病の特徴としては、足の人差し指と中指、もしくは中指と薬指の間に痛みを感じることです。
また、足の指の付け根や足の裏にも痛みや痺れを感じることがあります。
履物が原因の場合の対処法
履物が原因と考えられる外反母趾や内反小趾等の場合は、まず履物を変えてみる事が効果的かもしれません。
普段よりワンサイズ上の履物にして見たり、仕事でどうしてもハイヒールを履く必要が有る女性は、通勤退勤時はハイヒールではなくスニーカー等の歩き易い履物する等で改善が図れる場合が有ります。
巻き爪の場合には、重症だと手術が必要になってしまいます。
手術を行わない矯正方法もあるので、早めに皮膚科か外科を受診しましょう。
日常の食生活の悪化が原因
私達の食生活にも足の指の腫れを引き起こす原因が有ります。
その代表的な症状としては痛風が挙げられます。
痛風は体内の尿酸値が上がってしまい、その尿酸が結晶化してしまい、足の指の関節や足首やひざ等の関節部分が炎症を起こしてしまう症状です。
この症状はその言葉通り大変な痛みを伴う物で、発症初期は足の指の腫れが起こり特に足の親指が赤く腫れ上がります。
症状が進んで来ると足首や膝等にも腫れや痛みが起こって来ます。
原因と考えられているのが日常の食習慣に大きな原因が有るとされており、特にプリン体と言われる物質の増加が挙げられます。
このプリン体と呼ばれる物質は人の身体の細胞の核を構成している物質でご自身の体内で作られておりますが、プリン体を多く含む食品を多く摂る事で体内のプリン体が増加します。
その増加は尿酸値の増加に影響を与え結果として痛風等の症状を引き起こしてしまいます。
食生活が原因の場合の対処法
次に食生活の改善の場合にはバランスの取れた食生活に改善して行く事が大切です。
特に痛風を起こしてしまう場合には、プリン体を多く含む食品やビール等の過剰摂取は控える事が大切です。
プリン体で有名な物としてはビールが挙げられておりますが、ビール以外にも煮干しや鰹節、シイタケ等にも多くのプリン体が含まれておりますので、食事はバランス良く摂る事が必要になります。
アルカリ性の食べ物である、海藻類や野菜を摂取して、尿酸値を減らしていきましょう。
更に、もしも痛風である場合には医師による適切な治療も必要になります。
関節リウマチ
関節リウマチは体の関節に痺れや痛みがあらわれる病気です。
体の免疫機能が、ストレスや疲労など何らかの理由で狂ってしまい、自分の体を攻撃してしまうことが原因と考えられています。
関節リウマチを発症するのは、30~50代の女性が多いようです。
関節リウマチが原因の場合は足の指の腫れ以外にも、食欲がなくなったり、全身の怠さや熱っぽさを感じるという症状があるようです。
関節リウマチが発症すると、徐々に痛みの部位が広がってしまします。
また、重症化すると関節が変形して動かせなくなってしまう可能性があるため、早めに対処したほうがよいでしょう。
内科や整形外科、リウマチ科に行けば、X線検査や血液検査で、比較的簡単に、関節リウマチの診断を行なうことができます。
ニューロパチー(末梢神経障害)
ニューロパチーとは、末梢神経に障害が起こる病気の総称のことです。
末梢神経には、運動神経、感覚神経、自律神経、の3種類があります。
このうちの感覚神経に障害が起きると、足の指の、腫れやしびれや痛み、他にも温度感覚が鈍くなったりといった症状が現れる事があります。
ニューロパチーの原因は、睡眠不足やビタミンB群不足、アルコールの飲みすぎが関係していると言われています。
原因は他にも、細菌感染による感染性ニューロパチー、糖尿病由来の糖尿病性ニューロパチー、重金属やアルコールや薬剤などによる中毒性のものなどもあります。
ひょうそ
「ひょうそ」と呼ばれる症状は、別名化膿性爪周囲炎と言われる物です。
この症状は足の爪の周囲に有る小さな傷が菌等に感染してしまう事で起こる症状です。
したがって、爪周囲炎の場合は、爪の周辺の皮膚や爪そのものに異常が生じ、赤く腫れたり痛みを伴う場合が有ります。
爪の表面が赤くなっていたり、分厚くなっていたり、デコボコになっている場合、爪が細菌やウイルスに感染して、爪の内側が化膿している可能性があります。
ウイルスによって薬の種類が変わるため、病院で診療を受けたほうが素早く治療できます。
また、日常的に靴を履く方は靴の中が蒸れてしまい、細菌等が繁殖しやすい環境になっておりますので、可能で有れば使う靴は日ごとに変えたり、靴の中をきちんと乾燥させる等が必要になります。
足の指を常に清潔に保っておく事も細菌の繁殖を抑え炎症を起こしてしまう事を抑制してくれますので、入浴時等は足を綺麗に洗う様にします。
その他の足の指の腫れを起こす原因
履物や食習慣以外でも、足の指が腫れてしまう原因が日常に潜んでいるかもしれません。
ここで、日常に関する要因をいくつかご紹介します。
疲労骨折
スポーツをやられている方に多いのが疲労骨折です。
疲労骨折は、スポーツや日頃の動きの中で、常に足の同じ部分に弱い力が加わり続ける事で起こります。
特に足の指は力が掛かり易い場所である為、この疲労骨折が起こり易い場所になります。
疲労骨折を起こした場合には、疼くような痛みを伴う腫れの症状が起こります。
又、疲労骨折は足の筋力が弱い女性に多いと言われております。
疲労骨折の治療はほとんどの場合、安静にすることによる自然治癒になります。
重症化してしまうと、完治まで数ヶ月掛かることもあるので、早期発見をして安静にするようにしましょう。
水虫
痛みは伴う事は有りませんが、水虫でも足の指が腫れる事があります。
水虫は、白癬菌(はくせんきん)が、角質層に侵入し繁殖することで、腫れやひび割れや水ぶくれと共にかゆみが出てきます。
白癬菌はカビの一種で、高温多湿の日本の気候風土に合っているのと、靴の中の湿度が90%以上と高いことから足に発症しやすい条件が揃っています。
市販薬を使う際は、ブテナフィン塩酸塩などを配合した薬を、毎日入浴後に患部の周りまで広く塗るようにしましょう。
水虫は完治するまで時間がかかる病気です。
なかなか治らない場合や、症状がひどい場合は、皮膚科を受診しましょう。
しもやけ
しもやけは、暖まると痛みでは無く痒みを伴う腫れの症状が現れます。
室外の温度が5℃以下で寒暖差が激しくなると、しもやけができやすい環境となります。
また、食生活にも関係性がありビタミンEが不足していると、しもやけになりやすいと言われています。
しもやけについてはこちらの記事をご参考ください。
まとめ
足の指が腫れる原因は、履物や食生活など日常生活によるものから病気まで様々な原因が考えられます。
私達にとって足はご自身の体重を支え、歩いたり走ったり移動する為の大変重要な部位です。
特に足の指は常に地面等の接している為、その部分に腫れなどの症状が起こってしまうだけで私達の身体のバランスにも大きく影響を与えてしまいます。
足の指の腫れの原因をきちんと把握した上、正しい改善方法に取り組む事が大切になって来ます。
足の指が腫れた時は症状に合わせて、皮膚科、内科、整形外科を受診しましょう。