ふくらはぎが肉離れになって痛い!原因や症状を解説!
2016/02/13
多くの場合、ふくらはぎで起きる肉離れ。
ふとした拍子にブチっと音がして、あぁやってしまったかも…。
なんて事があるものです。
肉離れというマイルドな呼び方が一般的に有名ですが、
正式には“筋断裂”や“筋挫傷”といった恐ろしい名称がつけられています。
つまり、外側からは見えなくてもふくらはぎの内部では筋肉が切れているのです!
あまり軽く扱わない方が良いということですね。
今回は、ふくらはぎが肉離れになった時の原因や症状についてご紹介させていただきます。
それではまず、肉離れの症状からご説明しましょう。
◆肉離れが起きているとどのような症状が出る?
肉離れの自覚症状についてご説明します。
実は肉離れには軽度のものから重度のものまであり、それによって症状にもかなりの差があります。
上から軽度の順に、
a.自覚症状がない
b.患部を押してみると痛い
c.歩くと痛い
d.内出血がある
e.腫れる
f.患部が熱をもつ
g.動かさなくても激痛が走る
となっています。
上に書いた症状に心当たりがある場合は、いずれも肉離れの可能性があります。
しかし、肉離れが起きたとき、音がしたり激痛が走ったりの症状がない軽度の場合、肉離れと気付かずにいると放っておいてしまう可能性が高いという事です。
動かさなくても痛くて歩けなければ直ぐに病院に行くかも知れませんが、
歩いた時に少し痛みが出る程度なら様子を見てみよう、となるかも知れませんね。
しかし、症状があまりなくても油断出来ません。
◆肉離れの時、ふくらはぎの内部では何が起きているのか
さて、自覚症状の割りには、実際に起きている状況が侮れないのが肉離れです。
軽度の場合から重度の場合まで、どのような事になっているのかをご説明します。
肉離れの度合いは大きく三つに分けられています。
Ⅰ度(軽度):筋繊維が僅かに損傷、多くは筋肉間損傷、患部に陥凹はなし、全治約三週間、自覚症状は前述のa~c程度
筋肉は紐を束ねたような塊です。
筋繊維はその紐の一本づつで、Ⅰ度では紐が切れかかっていたり、束となってくっついている紐が裂けかけている状態です。
痛みを感じることもありますが、歩行は可能で軽い運動程度ならできます。
Ⅱ度(中度):筋繊維、筋周膜(筋繊維をおおっている膜)の損傷、患部に陥凹が見られる、自覚症状はb~d、全治約六週間
筋繊維の一部が断裂や損傷をしている状態で内出血が見られる事もあります。
歩行するには、結構な痛みを感じると思います。
Ⅲ度(重度):筋肉の部分断裂、若しくは完全断裂、自覚症状はdからg、完治するかどうかは状態により、手術を必要とする場合もある
筋繊維が激しく損傷を受けてしまっている状態で、激痛を感じ自力での歩行は不可能でしょう。
病院での診療が必ず必要となり、長期の治療が必要かもしれません。
いかがでしょうか?重度の場合は明確に分かるとして、軽度と中度は自覚症状の差があまりありません。
中度の場合、痛くても歩くことは出来てしまったりするので、ちょっと強く捻った程度に考えてしまうかもしれませんが、
筋繊維は切れると勝手にまたくっつくことはなく、適切な処置がなければ切れた筋繊維はそのままになり周囲の筋繊維が補うだけだと言われています。
◆肉離れが起きる原因とは
どのような状態で肉離れが起きるのでしょうか?
それは、筋肉が瞬間的に過度に引き伸ばされた時に起きます。
寒さなどで筋肉が柔軟性を失っている事も肉離れの要因にはなります。
また、捻挫などのように転倒して起きたり他の怪我とセットで発症するだけでなく、健康であっても多くのスポーツで自分で足を動かす事によって起きるトラブルだという特徴があります。
筋肉は元々その役割上、強く伸びたり縮んだりするように出来ているのですが、あまりにも急に強すぎる力で引き伸ばされると切れてしまいます。
具体的な例として
・バレーボールのジャンプ
・バスケットボールのドリブルでの方向転換
・陸上競技のスタートダッシュ
があり、他にもテニスやスキー等々多くのスポーツで起きる可能性があります。
また、筋肉の硬直は肉離れを起こしやすい土壌となります。
・筋肉は多くの水分をもつ事によって柔軟性を保つ為、水分不足による硬直。
・疲労による筋周膜の硬直
・背中や腰が硬く下半身に負担をかけている場合
・直接的には、寒さなどによる硬直
これらの状況では、ただ歩いていただけで限界が生じて肉離れしたり、
立ち止まった拍子に起きたりという事もあり得ます。
肉離れが多くの場合スポーツで起きがちなのは、
普段から筋肉を酷使していて慢性的に疲労している上に、スポーツそのもので急な動きが付きものだからなのでしょう。
「まとめ」
全身を支える足のふくらはぎの筋肉は強い伸縮性がある分酷使しやすく、
過度の急な動きによって切れてしまう事があります。
他からの力や受け身の怪我によるものだけでなく、
自分で意識して動かす事でも起きてしまうのが肉離れの特徴です。
音がしたり瞬間的に痛みが出た場合には、
その後の症状の軽重にかかわらず慎重に扱うことが大事です。
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