ふくらはぎがだるい原因はこの3つ!効果的な対策もご紹介!
2016/03/16
スポーツをしたわけでもなければ、長距離を歩いたわけでもない・・・。それなのに、ふくらはぎがだるいときって、「そのうち治るかな?」と考えて、ついつい放置してしまいがちです。
でも、ふくらはぎがだるいという症状は、見逃せない重病の兆しとして、あらわれることがあります。
放置し続けると、取り返しのつかない状態になってしまうこともあるのです。
今回は、ふくらはぎがだるい原因と対策についてご紹介させていただきます。
原因と対策を知ることで、早めに対処していきましょう。
ふくらはぎがだるい原因は?
ふくらはぎがだるくなる原因には、以下の3つが考えられます。
①血行不良
②下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)
③間欠性跛行(かんけつせいはこう)
聞いたことのない病名に、不安を感じている人も多いのではないでしょうか?
さっそく、症状の詳しい特徴や対策を見ていきましょう。
血行不良
ふくらはぎは、第二の心臓と呼ばれている部位です。ふくらはぎは下半身に血液を送り出すポンプの役割を持っています。
そのポンプ機能がうまく働かず血液の流れが悪いと、ふくらはぎにだるさを感じます。
血行が悪くなる理由は主に
・冷え
・筋肉の凝り固まり
・水分の不足
が挙げられます。
エアコンの効きすぎや冷たい物の飲み過ぎは、体が冷える原因となってしまい体のだるさを感じたりします。普段から体を冷やさないよう、気を付けましょう。
運動不足や、長時間同じ体勢でいた時は、筋肉が固まってしまい血行不良の原因となります。
生活の中に。適度な運動を取り入れましょう。デスクワークや立ち仕事の方は、時々ストレッチをするだけでも、血行促進に有効です。
水分不足で体内のミネラルバランスが崩れると、筋肉や神経の調整が乱れてしまいます。
特にマグネシウムやカルシウムの不足が原因となる事が多いです。定期的に水分を補給するよう意識しましょう。
血行不良が原因の、ふくらはぎのだるさ解消におすすめな対策は、入浴とマッサージです。
入浴は体が温まり血行促進には非常に効果的です。また、マッサージを行うことで血液の循環をさらに高めます。
マッサージの手順は、入浴中に座りながら、足首からふくらはぎへ、そして膝、ふとももへと足先から心臓に向かうイメージで優しく手で摩って下さい。
体内の血液の流れを動かすイメージで、ぜひ行ってみてくださいね。
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤は、足の静脈に血液が溜まってしまう病気です。
この病気に罹ると、足の血管がうねうねと蛇行して、皮膚の上から見てもわかるほどに膨れ上がってしまいます。
症状としては、ふくらはぎのだるさ以外にも、
・足のむくみ
・足の血管がズキズキと痛む
・寝ている時に足がつる
などがあらわれるのが下肢静脈瘤の特徴です。
さらに病気が進行していくと、皮膚の色が変色し始めて、湿疹が起こり、潰瘍ができることもあります。
下肢静脈瘤は、マッサージしても、あまり効果がありません。
病院で行なう治療としては、血管内に硬化剤を注射したり、血管内にワイヤーを入れて静脈瘤を引き抜くストリッピング手術が有名です。
遠目に見てもわかるほどに血管が皮膚の上に浮き出ている場合は、かなり症状が進行しています。
早急に病院で診療を受けて、手術を行なったほうがよいでしょう。
自宅で行なう対策としては、圧迫療法が効果的です。
足を締め付ける効果がある弾性ストッキングを履くことで、広がった血管を物理的に狭くして、ふくらはぎに血管が溜まるのを防ぎます。
ただし、圧迫療法では、下肢静脈瘤の進行を防止することしかできません。
病気を治療するためには、手術を行なう必要があります。
間欠性跛行
間欠性跛行は、ふくらはぎのだるさに加えて、少し歩いただけでも、痺れや痛みが生じるのが特徴です。
休憩を挟むことで症状が一時的に緩和されますが、運動を再開すると、またすぐに痛みや痺れが再発します。
酷くなると200メートル程度の距離を歩いただけで、痛みや痺れが生じます。
60歳以上の高齢者に多い病気ですが、若い人でも冷え性や飲酒・喫煙などが引き金となって、発症することがある病気です。
原因は神経性と血管性の2つに分けられていて、神経性の場合は、脊髄や背骨に問題を抱えている場合が多いです。坐骨神経痛を持病として抱えている人もいます。
血管性の場合は足の血管が硬化しています。いわゆる動脈硬化の一種で、血管の内壁が狭くなることで、血液の流れが悪くなってしまう症状です。
間欠性跛行の対策としては、神経性であれば、根本的な原因である坐骨神経痛や腰痛を改善していくことが重要です。
症状が悪化している場合は、神経ブロックや外科的な手術を行なう必要もあります。
血管性の場合は、まず動脈硬化の検査を行い、血管拡張作用を持つ薬を服用する薬物療法が一般的です。
脳血管障害や虚血性心疾患といった、命に関わる病気が合併症として考えられますので、必ず病院で精密検査を受けるようにしましょう。
まとめ
ふくらはぎは、第二の心臓と呼ばれている部位です。実際に、ふくらはぎは下半身の血液を動かすポンプの役割を持っています。
まず、日頃から半身浴やマッサージを行なって、ふくらはぎの冷えや疲れを解消するように心がけましょう。
それでも、ふくらはぎがだるい時は、下肢静脈瘤や間欠性跛行といった病気である可能性があります。
早めに内科か血管外科の診断を受けて、適切な治療を行なうことが大切です。
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