唾液が少ない!ドライマウスになる7つの原因と対処法とは!
2016/02/08
ドライマウスは、薬や病気などが原因で唾液の分泌量が減少することです。
口が渇いて食事がしにくい。
口の中がネバネバするなどの症状が見られます。
口腔内は唾液によって清潔を保っていますが、唾液が減少することにより免疫機能が低下し、虫歯が増えたり、風邪を引きやすくなります。
また、クッキーなどの乾いた食べ物が食べられない。
口臭が気になる等の症状が見られます。
ひどくなると、口の中が痛くなったり、
出血、食べ物の味が分からない等の症状が出る場合もあります。
今回は、唾液が少ない(ドライマウス)の原因と対処法についてご紹介させていただきます。
目次
1 薬の副作用
高血圧、花粉症、精神疾患の薬等の副作用でドライマウスになる場合があります。
薬を飲み始めてから急に口が渇くようになった場合、
医師と相談して薬を変更したり、薬を減らす等すると良いです。
2 噛む回数が少ない・噛む力が弱い
唾液は食べ物を噛むことで唾液腺の周りの筋肉を刺激して分泌します。
柔らかい物ばかり食べていたり、あまり噛まずに食べていると口の周りの筋肉や唾液腺の機能が衰え、唾液を出す能力が低下してします。
食事の時によくかむ習慣を身につけたり、
歯ごたえのある食べ物を食べたり、ガムを噛むなどして
常に唾液を出すようにし唾液腺の活性化を促すことが重要です。
3 ストレスや過度の緊張によるもの
緊張すると喉が渇くのは交感神経が働き唾液の分泌量を抑えるからです。
一時的な緊張であれば何も問題はありませんが、
常に緊張した状態が続いたりストレス状態が続くとドライマウスの原因になります。
ストレスをためない生活を心掛け、軽い運動やのんびりする時間、
十分な睡眠時間などを確保し副交感神経を優位に働かせることで唾液の分泌量も多くなります。
4 口呼吸
口呼吸が習慣になっている人は、
口の中の粘膜が呼吸によって乾燥しドライマウスになります。
口呼吸から鼻呼吸に変えるトレーニングを行うことで改善することができます。
マウスピースを用いた鼻呼吸トレーニングもあり一部歯科医院で実施されています。
5 シェーグレン症候群による
シェーグレン症候群とは自己免疫疾患の1つで、
自分の身体の免疫細胞を自分自身で攻撃してしまう疾患です。
シェーグレン症候群の病状の特徴は、ドライマウスやドライアイ、関節リュウマチ等です。
シェーグレン症候群を完治する治療方法はまだ解明されていませんが、
歯科では人口の唾液を用いて、ドライマウスによる症状を軽減させる治療を行っています。
主治医と治療方法を相談すると良いです。
6 加齢によるもの
加齢に伴い唾液の分泌量が減るとドライマウスになります。
特に唾液腺を含む外分泌腺は女性ホルモンの影響を受けるため、
女性ホルモンの減少が始める更年期の女性は発症のリスクが高くなります。
加齢により口の筋肉が衰えると唾液が分泌しにくくなり口の中が渇きます。
さらに、加齢に伴い猫背になっていくとあごが前に出るので
鼻から呼吸がしにくくなり口呼吸をするようになるので、ドライマウスになりやすくなります。
7 糖尿病
糖尿病の症状でトイレに行く回数が増え脱水症状になりことがあります。
脱水症状が起きると口やのども渇きやすくなりドライマウスの症状が見られます。
糖尿病の治療や病気をコントロールすることでドライマウスを軽減させることができます。
かかりつけ医師と相談して治療を進めると良いです。
■自分でできる対処法
病院に行く前に、自分でできることがいくつかあります。
1 アルコールを控える
アルコールを摂取すると利尿作用が働きトイレに行く回数が増え、脱水症状が起きやすくなります。
身体が脱水状態になると唾液の分泌量も減り口の中が乾きやすくなります。
2 部屋を加湿する
部屋が乾燥していると、身体全体や口の中が乾燥し、喉や口が渇いたりします。
部屋の湿度を60%ほどで一定に保つことでドライマウスの症状も軽減されます。
3 口腔内のマッサージと筋力トレーニング
唾液腺をマッサージすることで唾液の分泌量を促します。
また、口の周りや唾液腺の周りの筋力が低下すると唾液の分泌量も低下します。
これらの筋肉を鍛えることで唾液の分泌を促すことができます。
[まとめ]
口腔内が乾燥すると、細菌やアレルギー物質が入ってきやすくなり、
様々な病気にもかかりやすくなってしまします。
口呼吸が癖になっている人は特に注意しましょう。
就寝時にマスクをするなど日頃から気を付けることが出来る方法もあります。
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