親知らずが腫れて痛い!5つの原因と4つの対処法!
2016/03/14
親知らずの痛みに辛い思いをしている方は多いのではないでしょうか?
まず原因を知ることで、正しい対処法を取れるようにしましょう。
今回は、親知らずの痛みとなる原因と、自宅で出来る対処法についてご紹介させていただこうと思います。
目次
[親知らずとは!?]
人間の大人の歯、つまり永久歯は32本あります。
しかし、人間の顎は徐々に小さくなってきていて、最近は28本しか生えてこない人も多いんです。
この残りの4本が俗にいう、親知らず(智歯)です。
特に、顎が小さい方は、この親知らずがきちんとした形で生えてこずに、さまざまなお口のトラブルの原因となる事が多いのです。
[痛みとなる原因]
・炎症による痛み
親知らずは最後に生える歯のため、十分な場所が残っていない、などの理由で半分ほど歯茎に埋もれたままになってしまうことが多々あります。
そうすると、汚れがたまりやすく、最近も繁殖しやすい「歯周ポケット」の状態となってしまします。
したがって、炎症を起こし、腫れと痛みを伴い、ひどい場合は口を開けることも出来なくなってしまいます。
特に、下の歯は、横向きなどの異常な生え方をすることが多く注意が必要です。
・虫歯による痛み
前述したように、親知らずは汚れが溜まりやすいため虫歯になりやすいです。
また、手前の歯が虫歯になるケースも多いです。
鏡などで見て、穴が開いていたり、黒くなっていれば虫歯の可能性が高いです。
埋もれてしまっている場合は、病院でレントゲン検査をしてもらったほうがいいでしょう。
・親知らずが生えてくる痛み
親知らずは、一番奥の歯茎を突き破って生えてきます。
その際、生えてくる場所の面積が足りず、横向きや斜めなど異常な生え方をしてくる事があり、歯茎や手前の歯を押したりする為、痛みを感じます。
また、生えかけの時や、途中で止まってしまい歯茎に埋まってしまっている状態では、親知らずを覆っている歯茎を噛んでしまい痛みを感じることもあります。
・食べ物が詰まる痛み
親知らずが、横向きや斜めなど異常な生え方をしている場合、食べカスが詰まってしまうことがあります。
この食べカスが、ドンドン奥に押し込まれ歯茎を圧迫してしまう事による痛みもあります。
また、これが原因で炎症や虫歯に繋がってしまう事も多々あります。
・化膿による喉や頭の痛み
親知らずの周りの歯茎に細菌が入り化膿することがあります。
その際、顎の下にあるリンパ節が腫れあがり、触ると痛みます。
また、柔らかい喉の組織全体に広がってしまうと、内側が赤く腫れ、食べ物や飲み物を飲み込む際に痛みます。
上の親知らずの場合は、副鼻腔に近いため、細菌が副鼻腔に侵入し炎症を起こす場合があります。
この炎症は蓄膿症と呼ばれるもので、副鼻腔内に膿が溜まり頭痛の原因となります。
[自宅で出来る対処法]
・口内を清潔に
親知らずに汚れや食べカスが溜まると、炎症や化膿を起こしてしまいます。
歯磨きやうがいをして、清潔にするよう普段から心掛けましょう。
奥の方で届きにくい場所ではありますが、歯磨きは小さめの柔らかい歯ブラシを使い丁寧に根気よくやりましょう。
うがい薬は、刺激が少ないが殺菌効果は高いイソジンがお薦めです。
・市販薬を服用する
痛みが辛くて眠れなかったりする場合は、我慢せずに薬を服用しましょう。
お薦めは、第一三共ヘルスケアの「ロキソニンS」です。
こちらは、歯科で処方される薬と成分がほぼ同じで、腫れや痛みを和らげる効果が期待できます。
※薬は個人によりアレルギーや副作用が出る可能性があります。容量を守り、正しく服用ください。
また、アレルギー経験などがある方は、医師に相談されますことをお薦めします。
・食べ物、食べ方に気を付ける
痛い方で、刺激の強いものや硬いものを食べると当然ながら痛みは増します。
なるべく柔らかいものを、痛くない方で噛むようにしましょう。
どうしても痛いときは、ゼリーなどの栄養補助食品などもいいと思います。
・充分な休養で体力を
疲れていたり寝不足であったりすると、体の免疫力が低下し、結果、炎症や化膿を起こしやすくなります。
辛いときは無理せず、ゆっくり休み体力を回復するよう努めましょう。
体力の回復とともに痛みや腫れも和らぐことでしょう。
まとめ
親知らずによる悩みを抱えている人は非常に多いです。
ここでは、あくまで自宅での対処法をご紹介しただけです。
抜歯についてもお悩みの方は多いと思いますが、あまり個人で判断したり我慢せずに、歯科に相談することをお薦めします。
抜歯の必要性と抜歯後のケアについては、こちらの記事をご参考下さい。