ろれつが回らない8つの原因!病気やストレスにも関係が!
2016/02/09
ろれつが回らないというのは、
うまく口が動かず、言葉が不明瞭になることをいいますね。
「ろれつ」とは、漢字で「呂律」と書きますが、
もともと中国の言葉で、「りょりつ」と読み、
雅楽の「呂(りょ)」と「律」という音階がうまく合わないことを
「呂律がまわらない」と言っていたことに由来します。
では、ろれつが回らなくなる原因とは一体どんなものなのでしょう?
今回は、ろれつが回らない原因や病気についてご紹介させていただきます。
◆お酒の飲み過ぎ
お酒を飲む方は、一度は経験があるのではないでしょうか。
アルコールによって、脳の一部がマヒしてしまうために起こる症状で、
同じことを何度も言ってしまうのも、脳のマヒが原因です。
アルコールが分解、排出されれば自然と治まります。
◆極度の緊張
会議やプレゼンなど大勢の人の前で話すときや、
初めて会う人と話すときなど、緊張が高まるとうまく言葉が出なくなってしまいます。
一時的なものなので、緊張をほぐしたり、その状況が終われば治ることがほとんどです。
深呼吸をするなど、リラックスするよう心がけましょう。
◆ストレス、自律神経失調症
自律神経失調症によって、ろれつが回らなくなることがあります。
自律神経失調症は、興奮をコントロールする交感神経と、
リラックスをコントロールする副交感神経のバランスが崩れることで、
体に不調をきたす病気です。
原因はさまざまですが、ストレスが主な要因となります。
ろれつが回らなくなるのは、交感神経が刺激され過ぎて、舌の筋肉に余計な力が入ることで起こります。
その他にも自律神経失調症の症状は多く
などなど、身体的なものから精神的なもの
・めまいや耳鳴り
・手足のしびれ
・疲労感や倦怠感
・気分が落ち込み不安になる
・何事も無気力になる
などなど、身体的なのもから精神的なものなで多岐にわたります。
原因は、生活習慣の乱れや精神的なストレスが多いと言われています。
思い当たる方は、自分で判断せずに病院へ行き診察を受け、自身に合った治療法を探しましょう。
◆脳の病気
脳梗塞などの脳の病気の前兆として、ろれつが回らなくなることがあります。
これは、脳の血管が詰まったり、
破裂してしまうことで脳の血流が悪くなって、脳の細胞に障害が起こるためです。
突然ろれつが回らなくなったり、
同時に頭痛や吐き気などがあった場合、脳の病気の可能性があります。
早めの対処が重要となりますので、疑わしい場合はすぐに病院へ行きましょう。
◆失語症
脳の病気によって、言語中枢がダメージを受けると、失語症になることがあります。
失語症には、他人が話していることは理解できるけれど、
自分が考えていることをうまく話せなくなる「運動性失語(ブローカー失語)」や、
他人の話すことが理解できないため、自分が話す言葉も意味がなくなってしまう「感覚性失語(ウエルニッケ失語)」、
言葉を理解することも話すこともできなくなる「全失語」があり、
ろれつが回らない原因となります。
◆パーキンソン病
パーキンソン病は、筋肉に命令を出す神経伝達物質である
「ドーパミン」が減少してしまい、脳の運動指令系統が
うまく働かなくなるために起こる神経疾患です。
初期症状として、ふるえや歩きづらくなる、
そしてろれつが回らないといった症状が出てきます。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)や脊髄小脳変性症などので
神経疾患でも、同様にろれつが回らないといった症状が現れます。
◆舌腫瘍
いわゆる舌がんです。
舌が痛くなったり、表面にこぶのようなものができ、
さらに進行してくると舌の動きが悪くなって、ろれつが回らなくなります。
口腔内にできるがんの約90%を占めているといわれ、男性に多く見られます。
◆薬の副作用
抗うつ薬や抗不安薬を飲むと、ろれつが回らないといった副作用が現れる場合があります。
遅発性ジスキネジアといい、
薬を飲み始めて3ヶ月以上経過してから次第に発症します。
薬を変更したり、量を減らすことで改善されることもありますが、
完治するのは難しいといわれています。
また、薬の量を減らすと元々の病気が悪化してしまう可能性もありますので、慎重な対応が必要です。
◆まとめ
原因がお酒や緊張などであれば一時的なものなので、次第に治まっていきます。
また、ストレスも、自分で改善できることもあるでしょう。
しかし、そういった要因がないのにもかかわらず、
ろれつが回らないという症状が出る場合は、
脳や神経系、がんなどの病気のサインかもしれません。
症状が続くようでしたら、早めに医師の診察を受けてみましょう。
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