口臭の原因は胃の病気かも!この臭いは重病のサイン!?
口臭って気になりますよね。
実は口が臭い原因には、胃が関係している事があるって知っていますか?
その口臭は、重病のサインかも知れません。
今回はそんな口臭の原因となる胃の8つの病気と対策についてご紹介させていただきます。
目次
急性胃炎
急性胃炎とは、暴飲暴食やストレスによる刺激などが原因となる、日常的にも起こりやすい胃の病気です。
安静にしていると1~3日ですぐ治るのですが、不規則な生活などをして、急性胃炎を繰りかえりていると慢性胃炎になりますので注意が必要です。
消化不良が原因で胃酸の分泌が少なく、胃の中の食べ物が発酵臭となります。
したがって、口臭は卵の腐ったような臭いになります。
胃炎に関しましてはこちらもご参考ください。
対策
半日ほど胃を休めながら様子を見ましょう。また休めている時もぬるま湯を少しづつ飲みながら安静にして下さい。
暴飲暴食やタバコ、ストレスなどが原因ですので、慢性胃炎にならないように、生活習慣を見直しましょう。
3日たっても治らない場合は、胃腸科、内科、消化器科のある病院で見てもらいましょう。
慢性胃炎
飲酒や喫煙、ストレスなどが原因で胃に刺激を加え続けることによって、慢性的に炎症を起こした状態の事を慢性胃炎と言います。
空腹時の腹痛やムカムカ感、吐き気、食欲不振などが主な症状です。
胃の働きが鈍い時く、胃酸の分泌が少ない時などに、胃の中の食べ物が発酵臭となります。
口臭は卵の腐ったようなニオイで腐卵臭とも呼ばれる、硫化水素のニオイがします。
また、ピロリ菌が原因で慢性胃炎を発症する場合もあります。
ピロリ菌は胃酸をアンモニアに分解するので、ピロリ菌が原因の慢性胃炎の時はアンモニアのような口臭がすることもあります。
対策
主な原因はピロリ菌の感染になりますので、内科、消化器科のある病院で受診しましょう。
ピロリ菌を撃退することが一番の対策です。
また、ストレスや飲酒、タバコ、暴飲暴食なども原因ですので、日常生活の中で、胃に負担をかけないようにしましょう。
胃潰瘍
胃潰瘍は、胃酸が胃の粘膜を消化してしまい、胃の表面がただれて傷ついている状態の病気です。
過労や精神的なストレス、ピロリ菌が原因となっています。
食事の後胃がムカムカする、イライラした時に胃が痛いといった特徴があります。
消化不良によって胃の中の食べ物が、発酵臭となる場合の口臭は、卵の腐ったようなニオイで腐卵臭とも呼ばれる、硫化水素のニオイがします。
ピロリ菌が原因の場合の口臭は、アンモニアのニオイがします。
対策
こちらもピロリ菌の可能性が多いので、内科、消化器科のある病院で診てもらいましょう。
また普段の食べ物の中にピロリ菌を予防してくれる食べ物があります。
それはヨーグルトとココアです。
ヨーグルトに含まれている乳酸菌にピロリ菌をやっつける強い殺菌効果があります。
ココアには不飽和脂肪酸が含まれておりこれが胃の粘膜を守ってくれてピロリ菌をくっつきにくくしてくれます。
生活習慣の乱れも胃潰瘍の原因ですので、規則正しい生活をしていきましょう。
十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍とは胃と腸をつなぐ十二指腸の粘膜に潰瘍ができる病気です。
胃の表面よりも十二指腸の表面は薄く、胃酸によって出血や穿孔といって穴が開きやすい傾向があります。
過剰なストレスやピロリ菌が原因となっています。
胃潰瘍と症状が似ているのですが、空腹時や夜間に痛みを伴うのが十二指腸潰瘍になります。
十二指腸潰瘍の口臭は胃潰瘍同様、消化不良によってのニオイは、口臭は卵の腐ったようなニオイで、ピロリ菌が原因の場合の口臭は、アンモニアのニオイがします。
対策
こちらも胃潰瘍同様ピロリ菌の可能性が多いので、内科、消化器科のある病院を受診しましょう。
またヨーグルトとココアといったピロリ菌を予防してくれる食べ物を摂取するのもいいかもしれません。
過剰なストレスなどが原因ですので、ストレスを溜めないよう発散していきましょう。
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、食道に胃酸が逆流することで、食道の粘膜に炎症が起こる病気です。
ストレスや暴飲暴食、飲酒などが原因となります。
口臭は、胃酸の逆流によるものなので、酸っぱい刺激臭となります。
対策
ストレスや食べ過ぎ、アルコールの飲みすぎなどが原因ですので、生活習慣を見直し、食生活の改善や、日頃からストレスを溜めないよう心がける事が大切です。
それでも治らない場合は内科のある病院へ相談してみましょう。
胃がん
胃がんといえば、かつて日本人の死亡率1位でした。
胃がんの初期症状は胃のもたれやむかつき、みぞおちあたりの違和感やしくしく刺すような痛みがあります。
注意してほしいのは、黒いべたべたした血便が出た時で、これは十二指腸など肛門に遠い消化器官の上で出血している可能性があります。
原因は食生活の乱れや過剰なストレス、ヘビースモーカーやピロリ菌などになりますが、早期の胃がんでは自覚症状がないのがほとんどになります。
胃がんの口臭は体の中で細胞が死ぬ壊疽臭(えそしゅう)が原因で、それが肺の空気交換として口からでることでドブや便のようなキツイ口臭がすると言われています。
対策
胃がんの場合は早期の段階だと検診で発見できますが、症状が現れることが少ないので、定期的に健診を受けることで早期発見につながります。
内科、外科、消化器科のある病院を受診するようにしましょう。
胃がんの場合は早期発見が大事です。
胃アトニー
胃アトニーとは、胃下垂が原因で胃の筋肉がたるみ胃の動きが悪くなることです。
症状としては、消化不良により胃もたれ、ゲップがでたり、胃がムカムカしたりします。
胃アトニーになりやすい人は体つきの細い女性が多く、原因は甲状腺機能亢進症や脳下垂体不全などホルモンの病気、出産の繰り返しによることもあります。
胃の動きが低下して消化不良を起こし、胃の中の食べ物から発酵臭として口臭の原因となります。
口臭は卵の腐ったようなニオイがします。
対策
胃アトニーの場合、症状が軽いのであれば、基本的には治療する必要はなく、規則正しい生活や適度な運動をする腹筋を鍛えるといった生活指導になります。
それでも胃が張るといった症状がでる場合には、食事の回数を4回~6回に分けて栄養価の高い消化しやすい食べ物を食べるといった食事療法や、胃の働きを活発にする薬を使う薬物療法などもあります。
また、自分の症状にあった漢方を飲むといった漢方療法などもあります。これは医師と相談しながらがいいでしょう。
内科や消化器科のある病院で診てもらう事ができます。
急性胃拡張
急性胃拡張とは、胃の中の食べ物を腸に送ることができす、胃の中の食べ物が溜まって胃が膨らんだ状態になる病気です。
原因は器質的な疾患と機能的な疾患の2種類に分別されます。
器質的な疾患の例として胃がんなどによるガスの停留です。
機能的な疾患は糖尿病性神経症による胃運動の低下になります。
この病気を放置するとさらに胃が巨大化して、他の臓器を圧迫し、呼吸困難になりますので、症状が激しい場合は、胃の中の食べ物をチューブで吸収して外に出したりします。
胃の中に停滞している食べ物が発酵臭となって、卵の腐ったようなニオイが口臭としてでます。
対策
治療法は原因の疾患に対して行われます。
最近、いつも通りに排便があったか確認し、急激に症状が現れた時には絶食して、近くの内科や消化器科のある病院に受診するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
胃からくる口臭の原因となる病気についてまとめました。
・急性胃炎
・慢性胃炎
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・逆流性食道炎
・胃がん
・胃アトニー
・急性胃拡張
口臭がキツく、胃の調子が悪い場合は病気が関係しているかもしれません。
特に、ドブや便のようなキツイ口臭がある時は胃がんの可能性もあります。
病気が関係しているとデンタルケアだけでは防げませんので、病気を完治させることが大切です。
口臭が気になり胃の調子も悪いときは、内科か消化器科を受診しましょう。
関連記事としてこちらもご参考ください。