口の中が酸っぱい3つの原因と対処法とは!
2016/04/01
何も食べたり飲んだりしていないのに口の中が酸っぱいということはありませんか?
そんな症状を放置したままでいると病気のサインを見逃してしまうかもしれません。
今回は、口の中が酸っぱい原因とその対処法をご紹介していきたいと思います。
■逆流性食道炎
逆流性食道炎という病気は、食道から胃の入り口までの間で機能障害が起きて、胃酸が食道に逆流してくる症状を引き起こします。
通常は食道の噴門が閉じていて胃酸が逆流しないようになっていますが、食道で炎症が起きることによって胃酸が逆流してしまうのです。
胃酸が口の近くまで来てしまうことで、酸っぱいと感じる人もいます。
逆流性食道炎になる原因としては加齢、暴食、胃酸過多や肥満などがあげられます。
逆流性食道炎の対処法は?
逆流性食道炎の対処法としては食生活を見直し、脂肪分や塩分の多い食事での暴飲暴食を控えることが最も効果的です。
食事をとった直後に寝転ばないことも重要になります。
また、胃酸の分泌を抑えるための薬もありますが、症状の改善は一時的なものなので、再発の可能性が高く、長期間の投薬治療が続くことになってしまいます。
副作用の強い薬もあるので、必ず医師に相談した上で正しい用法用量を守って服用しましょう。
薬での改善が難しい場合には、内視鏡手術や腹腔鏡手術を行うという選択肢もあります。
逆流性食道炎が悪化すると、食道ガンになってしまう可能性もあるので早めに対処することが大切です。
■味覚障害
味覚障害が原因で、口の中が酸っぱくなることがあります。
味覚障害を引き起こす原因はさまざまありますが、その中でも
・亜鉛欠乏性味覚障害
・突発性味覚障害
・薬物性味覚障害
の3つが主にあげられるでしょう。
まず、亜鉛欠乏性味覚障害は亜鉛が不足することで引き起こされます。
味覚を感じる細胞には亜鉛が多く含まれていて、血液中の亜鉛が少なくなると味覚を感じにくくなってしまうのです。
突発性味覚障害の場合は血液中の亜鉛は正常値なのに、原因不明の味覚障害の症状が引き起こされます。
原因は不明ですが、普段の食生活の中で慢性的に亜鉛が不足しているのではとも考えられています。
そして薬物性味覚障害は、その名の通り薬の副作用によって味覚障害が引き起こされます。
利尿剤や降圧剤、抗生剤、抗うつ剤、鎮痛剤などを服用した際の副作用のひとつに味覚障害があげられています。
味覚障害の原因についてはこちらの記事もご参考下さい。
味覚障害の対処法は?
亜鉛欠乏性味覚障害の場合は亜鉛の不足が原因なので、亜鉛を多く含んでいる貝類やレバー、カニ、牛肉などの食材、またはサプリメントなどで不足している亜鉛を補いましょう。
薬物性味覚障害の場合は、味覚障害の副作用を引き起こしている薬の服用について、医師や薬剤師に相談してみることをおすすめします。
薬の種類や量を変えることで症状をやわらぐことがあります。
味覚障害の治療や予防についてはこちらの記事もご参考下さい。
全身疾患、ストレス
口の中が酸っぱくなる原因として、肝不全や腎不全、糖尿病や高血圧といった全身疾患、
歯周病や舌炎などの口腔内疾患の可能性も考えられます。
そういった病気が疑われる場合には医師へ相談してみるといいでしょう。
また、ストレスが原因で味覚障害を引き起こすこともあります。
■まとめ
口の中が酸っぱい原因には、味覚障害と逆流性食道炎が主に考えられることがわかりました。
どちらも重い病気に進行する前にしっかりと治療することが大切です。
口の中がすっぱくなる原因は個人では原因の特定も難しいので、症状が長引く場合や不安な場合には放置せずに病院を受診することをおすすめします。
いずれの場合にも予防・対処法として心身ともに健康な生活を送ることが効果的です。
バランスの良い食事やストレスをできるだけためないことを心がけましょう。
口に中が酸っぱい時は、内科、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
口の中のトラブルに関してはこちらの記事もご参考下さい。