味覚障害になったときの治療法は!予防法ってあるの?
2016/02/09
何を食べても味がしない、または何も食べていないのに甘味や苦味があったりすると
なんで味がしないの?何も食べてないのに・・?と不安になってくると思います。
もしかしたらそれは味覚障害が原因かもしれません。
味覚障害になる方の半数以上が65歳以上だと言われていますが、
最近では10代、20代の方も増えてきています。
それは若い人がよく食べる、ファーストフードやインスタント食品などの商品には食品添加物が多く使われているからです。
今回そんな味覚障害の治療法と予防法をご紹介していきたいと思います。
早めに原因をつき止めて適切に対処すると病状は回復するので、一緒に見ていきましょう。
■味覚障害の症状
まず、味覚障害の症状を改めて見ていきましょう。
味覚障害になると
・食べ物の味が薄く感じる
・食べ物の味がわからない
・食べ物の味がちがう
・何も食べていないのに口の中にいやな味がする
といった症状が引き起こされます。
これらの症状を引き起こす味覚障害の原因は亜鉛の不足、ストレス、薬の副作用などがあげられます。
■味覚障害になってしまったら…
味覚障害の症状が見られる場合には、原因を特定するためにもまず病院を受診しましょう。
味覚障害は耳鼻咽喉科、または口腔外科で診てもらうことができます。
中には味覚障害を専門として味覚外来がある病院もあります。
病院を受診するとまず味覚障害の検査が行われます。
検査には、味覚をチェックするテーストディスク検査、電気味覚検査、
症状や生活習慣についての問診、血液検査などがあります。
強い痛みや苦痛を感じる検査はないので安心して検査を受けることができます。
原因を特定した後は治療に入ります。
おおよそ3ヶ月程が治療期間の目安となります。
■味覚障害の治療法①
亜鉛不足が原因で味覚障害が引き起こされた場合には、
亜鉛の摂取を補助する薬や漢方薬が処方されます。
日常生活でも食事内容を見直し、亜鉛の摂取を心がけましょう。
亜鉛を効率的に摂取できる食材としては、牡蠣などの貝類、煮干しや海藻、
うなぎ、レバー、牛肉、チーズ、きのこなどがあげられます。
意識して摂取すると良いでしょう。
他にもビタミンCとクエン酸には亜鉛の吸収率を高める働きがあります。
サプリメントも便利なのでおすすめです。
また、アルコールを分解すると亜亜鉛が消費されるので、
飲酒する際にはいつもより多く亜鉛を摂取しましょう。
しかし、過度な飲酒と喫煙は避けた方が無難です。
■味覚障害の治療法②
味覚障害の原因が他の疾患にある場合には、専門の診療科を受診しましょう。
どの病院の何科を受診すれば良いかわからない場合は耳鼻咽喉科で紹介してもらうことも可能です。
また、薬の副作用が原因で味覚障害が引き起こされている場合には、
主治医・薬剤師に薬の種類の変更や減量について相談しましょう。
■味覚障害を予防するには?
通常、バランスの良い食生活をしていれば亜鉛が不足することはないと言われています。
ではバランスの良い食事とはどんなものなのでしょうか。
一見、野菜を多くとっていれば問題ないようにも見えますが、
亜鉛を野菜だけで補うことは難しいです。
ダイエットで野菜中心の食生活を続けていることも良くありません。
大豆製品や肉、魚介類など亜鉛を多く含む食材も適度に摂取しましょう。
また、一人暮らしだとついつい頼ってしまうコンビニ食や
ファーストフードも亜鉛不足の原因となってしまいます。
こういった偏った食生活に心当たりがある人は味覚障害を予防するためにも改善していきましょう。
また歯磨きの時に舌も磨いているという人は、要注意です。
舌の表面が傷つくと舌苔が厚くなりやすく、味覚を感じる妨げになってしまうのでやりすぎには注意しましょう。
■まとめ
味覚障害は治療しないまま放置すればするほど悪化し、それに伴い治療期間も長引いてしまいます。
食べ物の味がわからなくなると食欲もなくなり体力や抵抗力も低下しますし、
何より長期間食べることの満足感がなくなるのはとてもつらいです。
なので早めに治療をすることが大切です。
味覚がわからなくなる症状が起こった場合には放置せずに病院を受診しましょう。
そして味覚障害を予防するためにも亜鉛不足を補うバランスの良い食事を心がけたいですね。
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