舌がヒリヒリ痛い!舌痛症の原因と対処法とは!!
2016/02/09
舌痛症(ぜっつうしょう)という病気を知っていますか?
その言葉の通り舌が痛くなったりしびれたりする症状を引き起こす病気です。
従来は40~50代の女性に多い病気でしたが、最近は若い人や男性にも
舌痛症の症状が見られることが多くなってきました。
今回は舌痛症の症状と対処法についてご紹介してきたいと思います。
■舌痛症ってどんな病気?
舌痛症は舌が火傷のようにヒリヒリピリピリと痛んだり、舌がしびれるといった症状が続く病気です。
ひどく痛む時でも見た目には何も変化がなく血液検査でも異常が出ないので、なかなか診断がつかずいくつも病院をまわって苦労する患者さんも少なくはありません。
痛くて食事ができないといったことはなく、逆に食事をしていた方が痛みがやわらぎます。
食事以外でも何かに集中している場合にはその時間だけ症状が出にくいのです。
また、夜になると痛みが強くなる傾向があります。
痛みに波があり日内変動するのも舌痛症の特徴です。
こういった症状の背景には周囲の人に理解してもらいにくいといった苦しみもあります。
■舌痛症の原因はストレス?
舌痛症の原因ははっきりとはわかっていません。
舌痛症は心身症ひとつだとも考えられていて、
ストレスが病気を引き起こす原因だとも言われています。
ストレスで体が緊張すると唾液の分泌が少なくなり、
口の中や舌が乾燥します。
乾燥した状態だと舌は刺激を感じやすくなってしまい、舌痛症の症状が引き起こされることがあるのです。
他にもビタミンや鉄分などの栄養素が不足していると舌が炎症を起こしやすくなり、舌痛症の症状が現れることがあります。
また、この他にも歯科治療をきっかけに舌痛症を発症することもあるようです。
■舌痛症の原因はカビ?
舌痛症の原因はカビなのでは、とも考えられています。
口の中にカビ?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、
健康な人でも口の中にはたくさんの細菌が存在しています。
細菌がいる状態はごく正常なことなのですが、
抗生剤やステロイドなどの薬を長い期間服用している場合に、
抵抗力が下がることで口の中にカビが繁殖していしまうことがあるのです。
こういった原因で引き起こされる舌痛症の症状は、口腔カンジダ症とも呼ばれています。
この口腔カンジダ症の場合には、食事など舌を刺激すると痛みが強くなるのが特徴です。
また、舌痛症の場合に見られる痛みの日内変動はなく、痛みは1日中続きます。
■舌痛症の対処方法は?
口腔カンジダ症が原因の場合は口の中の清潔にすることで症状が改善されます。
病院を受診して抗菌剤を処方してもらうことも可能です。
ではストレスが原因の場合にはどうすれば良いのでしょうか?
舌痛症は真面目な人や几帳面な人がなりやすいとも言われています。
ストレスを解消することを第一に考え、ビタミンや鉄分の摂取を心がけましょう。
心療内科を受診するという選択肢もあります。
■舌痛症に抗うつ剤?
最近は舌痛症はストレスが原因ではなく神経痛だとも考えられていています。
感覚神経が混乱してしまうことで舌痛症の症状が引き起こされるのです。
この状態の治療法として、抗うつ剤の投与によって舌が痛い症状が改善することがわかっています。
この場合抗うつ剤はうつに対してではなく神経痛に作用します。
■まとめ
今回は舌痛症の症状と治療法についてご紹介しました。
まだ原因の特定がされていない舌痛症はストレスが原因のひとつだと考えられています。
バランスの取れた食事と十分な睡眠、適度な運動などストレスを発散するためのリフレッシュ方法を見つけることが症状の改善に繋がりますし予防にもなります。
あまりにも症状が長引く場合には病院を受診しましょう。
歯科や口腔外科、耳鼻咽喉科で診てもらうことができます。
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