足の小指を骨折した時の症状!テーピングや治療方法、全治までの期間は?
足の小指を何かにぶつけてしまい、大変に痛い思いをした経験はどなたでもお持ちだと思います。
足の小指は小さいですし、普段あまり意識することは無いと思いますが、実は重要な役割を持っていることをご存知ですか?
そんな足の小指が、万が一骨折してしまった場合には、どの様な症状が出てどうやって対処すれば良いのか?
今回は、足の小指を骨折した時の症状と治療法についてご紹介させていただきます。
目次
足の小指の役割
足の小指にはどんな役割があるかご存知ですか?
普段はあまり意識することは無いと思いますが、足の小指にも実は大切な役割が有ります。
基本的に足の指は身体の重さを支えている重要な部位です。
歩く時や倒れそうになった時に身体のバランスを取る等、実に様々な役割を持っております。
そんな小指の一番の役割は、身体の重さを前方方向に移動させる為の役割を担っており、人の身体が歩きだす時に重要な役割を持っております。
人の身体は歩きだす時には必ず地面等を蹴っておりますが、その地面を蹴る時に、強い力では有りませんがバランスを取ってくれているのが足の小指です。
その為、足の指先に有る最も小さな指ですが大変重要な部位なんです。
足の小指を骨折する原因として多いのは?
そんな足の小指を骨折してしまう場合も有りますが、その原因は多岐に渡りますので日頃から注意しておく事が大切です。
足の小指の骨折の原因で最も多いのは何と言っても何かにぶつけてしまう事です。
タンスの角、テーブルの脚、ふすまの段差等が多いです。
これは私達の足の小指が身体の最も下の足の、しかも一番外側の端に有る為です。
一般的に私たち人間はご自身の脚の幅や、歩く時等の足の運び方、又は足の小指の位置等を意識する事無く歩いており、ご自身の視野の中には足の小指等はほぼ無い事が一番の原因です。
その為に足元迄気にして歩く事が無い為、最も何かにぶつける事が多いと考えられます。
又、考えられる別の原因としては、足の指の骨は他の部位の骨と比較しても小さく細いので、特に長年スポーツ等をやってきた人は、疲労骨折などを起こしてしまう場合も有ります。
足の小指を骨折した時の症状、打撲との違いは?
足の小指の骨折の症状ですが、実は非常に判り難いのです。
歩いた時に激しい痛みや腫れが有る場合には症状として判り易いのですが、これらの症状が現れずに実は骨折していたと言うケースも多く有ります。
そこで足の小指が骨折した場合の症状を確認しておきましょう。
熱と腫れ
先ず小指の周りが熱を持ち腫れが酷くなって行きます。
骨折した部位は必ず炎症を起こしており、その為に腫れと熱を持っております。
単なる打撲である場合には、湿布等の処置をする事で数日で腫れや熱が引いてきますが、骨折している場合にはそのまま放置しても症状が改善する事は無く、余計に悪化して行きます。
痛み
次に現れる症状は痛みです。
打撲程度の痛みで有ればすぐに痛みは引いてしまいますが、骨折している場合には徐々に痛みが増して行き、翌日には歩く事は勿論、足を床に付くだけでも激痛が走ります。
また、圧痛と言う症状でも骨折を確認する事ができます。
圧痛とは患部を指で押したときに感じる痛みのことで、打撲でも圧痛は感じますが、骨折している時は耐え難い激痛を感るのが特徴です。
皮膚の変色
打撲でも骨折でも、ぶつけた個所は内出血を起こす事が多い為、皮膚が変色し紫色の様な色に変化していきます。
打撲時の変色は数日程度で治まっていきますが、骨折時は1週間経っても変色したままです。
小指が変な曲がり方をする
骨折している場合、通常では曲がらない角度で曲がったり、関節でない部分が曲がったりする事があります。
また、その場合にも非常に激しい痛みを伴います。
足の小指を骨折した時の治療方法、全治までの期間は?
もしも、足の小指を骨折してしまった場合はどうすればいいのでしょう。
しばらく放っておけば勝手に治るでしょ!と思っていませんか??
骨折しているのに放置した場合、ズレていたり変な角度に曲がったま骨がくっついてしまうと、治療をやり直すため手術が必要になることもあるのです。
また、全治期間は一般的に3~4週間、長くても2カ月と言われていますが、正しい治療をしないとその後も違和感や鈍痛が続くことがあります。
しっかりと元通りに治すために、正しい治療の方法を確認しておきましょう。
冷やす
基本的に、打撲や骨折をしてしまった場合には、先ずは冷やす事が大切です。
患部を冷やす事で炎症を抑え痛みを軽減してくれます。
氷水や保冷材を使うといいでしょう。
テーピングで固定する
次に、ギブス等を使いきっちりと固定する事が必要になります。
しかし、足の小指は小さくギブスでの固定では難しい為、薬指と一緒にテーピングで巻いて固定する様にします。
小指と薬指の間にスポンジや折りたたんだ布きれなどを挟んで、小指と薬指をテーピングでグルグル巻いて固定します。
この時、テーピングをきつく巻きすぎて、患部を圧迫し過ぎないように注意しましょう。
リハビリも忘れずに
一度ギブスやテーピングで固定してしまうと、後は骨折した箇所がキチンと繋がるのを待つだけになってしまいます。
しかし、治療の初期段階を過ぎてからは、ずっと安静にしている事を避けて、無理の無い程度に身体を動かすリハビリテーションが大切です。
固定している患部の関節や筋肉を動かす事で、血流をよくして自然治癒力を高めることが出来ます。
病院にいる、理学療法士等の指導の基に行うのが効果的です。
まとめ
足の小指はとても小さいですが、この小指が骨折してしまい使う事が出来なくなるだけで、人の身体は歩行時等のバランスが悪くなってしまいます。
足の小指は少し判り難い症状では有りますが、何かにぶつけたりした後に腫れや激しい痛みが有る場合には骨折をしている場合が有りますので、必ず医師の診察を受け確実に治療する事が大切です。
とにかく足の小指と甘く見ないで、足の小指の持つ大切な機能が損なわれる事が内容にきちんと治療を行う様にしましょう。
腫れが全然ひかない、激痛を感じる、など足の小指の骨折が疑われる時は、整形外科を受診しましょう。