熱はないのに咳が続く10の原因!病気に注意して!
2016/02/08
熱もなく風邪の症状もないのに咳だけが続く経験をした方は多いと思います。
咳は身体の防御反応の一つで、身体に不必要や害のあるウイルスや菌、
ほこりやアレルギー物質を体外に放出するために起こります。
今回は、熱はないのに咳が続く原因についてご紹介させていただきます。
目次
1 アトピー性咳嗽(がいそう)
喘息や呼吸困難を伴いませんが、喉や気管にイガイガ感を感じ、乾いた咳が3週間ほど継続します。
咳は朝と夜に多く出る傾向があります。
アトピー性咳嗽の人は、何らかの別のアトピー要因を持っている方が発症しやすい特徴があります。
気管支拡張剤の吸入をしても改善が見られない場合、アトピー性咳嗽と診断されます。
また「アレルギー性鼻炎」と違い、荒い呼吸や痰は出ません。
本格的な喘息への移行はないと言われています。
2 喉頭アレルギー
喉頭アレルギーは執拗に咳がでるようです。
長く続く咳と共に、喉がイガイガしたりチクチクしたり痒みも伴う場合があります。
痰が絡まないのが特徴です。
「喉頭アレルギー」は、大気汚染やハウスダスト、花粉や黄砂などで悪化する場合があります。
花粉や黄砂が良く飛ぶ春先やハウスダストが増加する冬場は注意が必要です。
3 気管支ぜんそく
気管支ぜんそくは、呼吸の際に「ヒューヒュー・ゼイゼイ」と言うのが特徴です。
気管支の炎症で気道が狭くなり、肺に空気が上手く吸入出来なかったり、呼出が難しくなる疾病です。
咳とともに息苦しさがあります。
慢性的な疾患で、少しの刺激にも反応して悪化したり気道が狭くなります。
4 咳ぜんそく
気管支ぜんそくとの違いは、「ゼイゼイ」という呼吸音や呼吸困難などの症状は見られません。
気道にアレルギー性の炎症が起きており、
精神的なストレスや気温差、冷気や煙を吸い込んだ時や
ハウスダスト等がきっかけで、気管支が過剰反応を示し、咳発作が起こります。
花粉症など他のアレルギーを持っている方によく見られます。
乾いた咳が3週間ほど続き、夜間に起きることが多いのが特徴です。
約3割の方が本格的な喘息に移行するといわれており、3週間以上続く場合は医療機関に相談し早めの治療が必要です。
5 百日咳
百日咳菌が気管支や軌道の粘膜に感染し発症します。
最初は風邪のような症状で、次第にけいれん性の咳が出るようになります。
息を吸う時に「ヒュー」と音が出たり、夜間に咳の発作がでやすいのが特徴です。
6 結核
咳やくしゃみによって空気感染する伝染病です。
初期症状は風邪と似ていて、咳や痰、発熱などです。
その後、結核菌が増殖するに従って範囲が広がり肺の組織に炎症が生じます。
7 風邪
風邪のウイルスや菌に感染すると、
風邪は完治してもその影響で気管や気管支が弱った状態になり咳だけが残る場合があります。
細かい水分補給や、のどの保湿を心掛けましょう。
おおむね2~3週間で完治します。
8 花粉症
花粉症を伴うと、花粉が喉や気管に付着して咳がでます。
咳の他に目の周りが赤くなったり、痒くなる場合があります。
また鼻水を伴う場合もあります。
9 副鼻腔気管支症候群
副鼻腔で炎症を起こし、鼻水・鼻づまりの炎症を起こす疾病を「副鼻腔炎」。
気管支で炎症を起こし痰や咳が出る症状を「気管支炎」、
この2つが併発し慢性化した症状を「副鼻腔気管支症候群」と言います。
まず副鼻腔炎の症状で濃い黄色の鼻水が出たり、鼻づまり、嗅覚障害が見られます。
そして、鼻水が喉に流れ、咳や痰がでる症状が現れます。
さらに、気管支や肺にまで影響がおよび咳や喘鳴が慢性化します。
10 COPD 慢性閉塞性肺疾患
COPDは気管支や肺胞が慢性的に炎症を起こし、傷付いてしまっている状態です。
原因は長年の喫煙によるものが多いとされています。
咳や痰が出る症状が続き、軽い運動でもすぐに息が切れるといった特徴があります。
COPDが原因で死亡する例も多いです。
駆け足や階段を上がっただけで、息切れだけでなく咳が出る場合はCOPDを疑い、病院で診察を受けましょう。
[まとめ]
咳が長く続くのは、
身体にとって何らかの異物や不必要なものに反応している状態です。
もし、3週間以上咳が続く場合は医療機関で相談することをお勧めします。
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