爪が伸びないのは病気?健康に必要な栄養もご紹介!
2016/03/18
爪が伸びなくなる病気があるってご存知ですか?
爪が生成される基は主に爪母という皮膚の組織で、健康な人の爪は1日に0.1mm~0.2mm位伸びると言われています。
また、手と足の爪では、伸びる速度は足の方が遅く手に比べて約半分位になります。
正常な爪はピンク色をして爪下部に半月状の境界線が見えますが、これの長さが爪の成長の速さを表しています。
しかし爪がいくら待っても伸びない、伸びる速さが明らかに遅い場合がありますが、この原因は何なのでしょうか?
今回は、爪が伸びない原因と爪の健康に必要な栄養についてご紹介させていただきます。主に4つの原因を纏めてみました。
目次
黄色爪症候群(おうしょくそうしょうこうぐん)
黄色爪症候群とは、爪の色が黄色くなり全体的に肥厚して、伸びなくなってしまう状態を言います。
黄色爪症候群の原因ははっきりと特定できていません。
しかし、黄色爪症候群に伴い全身に現われる症状として、8割ほどの人が体のむくみを訴えています。
このことから、リンパ系の障害が原因となっていると考えられています。
他にも、肺の疾患が出る例もあります。
その他の原因にも、乾癬に罹っている場合、喫煙者の場合はニコチン、マニキュア愛用者は爪硬化剤やネイルラッカーなどの影響も考えられます。
ただ爪が黄色いだけならば、ビタミンEを摂るなど日常の生活上で改善できる場合もありますが、体のむくみなど全身に兆候が現われた場合はすぐに医療機関で診断してもらいましょう。
また、この黄色爪症候群の場合は、がんや糖尿病を併発する事も見られます。
万一のリスクを考えて早めに病院へ行くことをお勧めます。
爪周囲炎(そうしゅういえん)
爪周囲炎とは、爪の周囲の皮膚が赤く腫れたり膿が出るなど炎症を起こすことに因って、爪の伸びが止まる病気のことです。
原因は、深爪、さかむけ、嵌入爪、マニキュアの汚れなどで、爪の間から菌が侵入することに因って発症します。
治療方法は外科治療ですが、まず抗生物質の服用で化膿を止めます。
そして膿を出し炎症部分を切開します。
場合によって爪の切除や穴を空けて膿を除去するという治療が必要です。
日頃より深爪は気を付けるようにして、爪を切るときに余り角を切りすぎない様にしましょう。
冷え性や血行不良
血行不良が爪の伸びに影響することがあります。
一般的に冬は夏に比べて爪の伸びは遅くなります。
これは手足の先には血液が行き渡り難く、冬場は特に手足が冷えるため十分な栄養が供給されないことが原因です。
足の爪は手の爪に比べて伸びの速さは遅いので、特に冷え性の影響は受けやすくなります。
爪は、冬に伸びる速度が弱まり、春になると伸び始めるというサイクルを繰り返しています。
時には、止まった爪の上に新たな爪が重なって生えてくるという症状も見られます。
日本の女性の7割は冷え性というデータもあるので、冬場は特に手足をマッサージしたりお風呂で温めるなど、体を冷やさないように気を付けましょう。
爪噛み 爪を噛む癖が治らない場合
子供に多く見られる症状として、爪を噛む癖があって爪が伸びないという原因が上げられます。
この爪を噛むという行為は、主に心身のストレスが原因で行うようになり、いつしか癖になってしまうことが多いのです。
これは、大人になっても治らないという人も結構見受けられます。
このような爪を噛む癖を直すための矯正グッズも売られていますので、現在も癖が治らず悩んでいる方はぜひ試してみてください。
例えば、マヴァラヴァイターストップというグッズがあるのですが、これは苦み成分の溶剤を爪に塗ることで、噛む癖を抑制していくというコートです。
ドラッグストアで購入できますので、お子さんの爪噛みが気になる場合は一度お試し下さい。
爪に良い栄養とは?
爪を健康的なピンク色に保つ栄養素とはどんなものがあるのでしょうか?
爪が堅いイメージからカルシウムが良いのではと連想しがちですが、実は、爪は皮膚の一部であり、ケラチンというたんぱく質の成分で作られています。
したがって、肉・魚・卵・牛乳・大豆などの良質なたんぱく質が一番の栄養なのです。
勿論、たんぱく質だけではなくカルシウム・鉄・亜鉛・マグネシウムなどのミネラル類、ビタミンC・ビタミンB2・ビタミンB6などのビタミン類も摂取することが大切です。
つまり爪を健康に保つということは体全体の健康保持に繋がることが理解できますよね。
爪の状態でわかる主な病気は?
爪は健康のバロメーターの役割を果たしているといえますので、爪の症状を確認して何か疾患に罹っていないか日頃から注意することが大切です。
爪の色が白っぽくなった場合は内臓疾患を疑いましょう。
詳しくはこちらの記事をご参考下さい。
⇒爪に白い斑点ができる原因は病気のせい?気になる対策法とは!
黄色くなったり、表面が膨れ上がったりしたときは爪乾癬の可能性が有ります。
黄色くなった時は他にも、皮膚疾患、薬の副作用、喫煙者ならニコチンの汚れが付着していることも考えられます。
心疾患や糖尿病の可能性もありますが、このケースを疑う時は他の兆候にも注意しましょう。
もし爪が赤くなった時は要注意です。
血液の異常である多血症が疑われ、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な病気につながることもあります。
日頃から爪の色をチェックし、体の不調も伴うのであれば早急に病院で医師の判断を仰ぐことが重要です。
まとめ
あれ?最近そういえば爪を切っていないな?と気にされる方は、以上の症例で当てはまるケースが無いか自己診断してみましょう。
人に因りますが爪を切る回数は平均的に2週間に1回ほどです。
手と足、季節によって差は出ますが、自分の爪の状態を確認して、深爪をしないように適度に手入れをすることが、健康状態のチェックや爪先を清潔に保てるコツです。
爪に関しての症状は皮膚科を受診しましょう。
爪に関しましてはこちらの記事もご参考下さい。