アフターピルの値段は?副作用や効果もご紹介!
2016/04/29
アフターピルは、望まない妊娠を避けるために利用する緊急避妊法(アフターピル)の薬です。
緊急避妊法(アフターピル)の知識を正しく身につけることで、自分自身で自分の体を守ることができます。
今回は、アフターピルの副作用や効果、値段、服用方法などをご紹介します。
目次
緊急避妊法(アフターピル)とは
妊娠は、女性の体内で、排卵、受精、受精卵の着床という3段階の過程を経てから妊娠します。
緊急避妊法(アフターピル)は、排卵を抑制したり、排卵を遅らせ、受精を妨げることで受精卵の着床を抑えるお薬です。
性行為後望まない妊娠に不安な場合、アフターピルを服用することで、妊娠を未然に防ぐことができます。
逆にいえば、すでに受精卵の着床が完了し妊娠している場合は効果がありません。
勘違いしがちですが、アフターピルは人工中絶薬ではありません。
緊急避妊薬は、
・避妊せずに性交渉をしてしまった時
・コンドームが破れたり外れたりした時
・性被害を受けてしまった時
などに、望まない妊娠を避けるために処方されます。
緊急避妊法(アフターピル)を希望する場合は、性行為の後すぐに産婦人科など医療機関を受診してください。
ちなみに、アフターピルは処方薬なので薬局で購入することはできません。
婦人科か産婦人科を受診し、医師に処方してもらう必要があります。
また薬の値段は医療機関によって異なります。
LNG法(ノルレボ錠)
新アフターピルとも言われています。
通常のアフターピルに比べ副作用が少なく効果が高いと言われています。
また、性行為後120時間(5日以内)であれば服用が可能です。
前述したように、LNG法は従来のアフターピルに比べて性行為後から服用デッドラインまでが5日間と長いのが特徴です。
しかし、効果を有効に発揮させるためには性交渉後72時間(3日以内)の服用を勧めています。
服用回数は1回のみで1度に2錠服用します。
服用回数が1回で済むことから飲み忘れの心配が軽減されるのもメリットです。
また、副作用が従来のピルより軽減されています。
ただし、従来のアフターピルに比べると価格は高くなります。相場は3000円~15000円程度です。
ノルレボ錠はWHO(世界保健機構)の必須薬としても認められている国際的に標準的な緊急避妊法(アフターピル)です。
有効成分は、黄体ホルモンのレボノルゲストレル(LNG)です。
そのため日本では、ノルレボ錠の服用をLNG方と呼んでいます。
ヤッペ法(プラノバール錠)
旧アフターピルとも言われています。
ヤッペ方は中用量のピルを、アフターピルに必要なホルモン量である2錠を12時間おきに2回服用します。
こちらも性交渉の後、72時間以内(3日以内)に服用を開始します。
正しく服用をすれば妊娠率は極めて低くなります。
薬の相場はおおむね3000円~7000円位です。
避妊成功率は?
アフターピルは望まない妊娠を防止することができます。
しかし決して100%ではありません。
全体的に避妊率は約80%と言われています。
また、成功率は、性行為後アフターピルを服用するのが早ければ早いほど上がります。
性行為後12時間以内に服用した場合の成功率は95%と言われています。
いかに早く対処できるかが大切だということがよくわかる数字ですね。
効果の確認は?
妊娠が回避できたかどうかの判断は生理の有無で判断します。
アフターピルを服用すると、早い人で数日後から3週間以内に生理がきます。
もしくは通常の生理予定日と同じ頃に生理が来る人もいます。
生理が来て通常の出血がみられた場合は避妊は成功したと言えるでしょう。
しかし、前述したように、緊急避妊ピル(アフターピル)を服用しても妊娠の可能性はあります。
・通常より出血が少ない場合
・3週間以上も生理が来ない場合
・通常の生理予定日を過ぎても生理が来ない場合
等は妊娠の可能性が考えられます。
アフターピルは女性ホルモンが主成分なので、もし服用後に妊娠が発覚しても胎児に影響はありません。
服用する時の注意点
すでに受精卵が着床し妊娠している場合は服用しても効果がありません。
また、性交渉後5日以上経過している場合も効果はほぼ望めません。
アフターピルを服用すると、排卵を遅らせることができます。
そのため服用後の性交渉で妊娠する場合があります。
服用後も確実に避妊をしてから性交渉をするようにしてください。
また、性感染症の予防にはなりませんので避妊具はしっかり着用しましょう。
アフターピルは女性ホルモン剤です。そのため大量に摂取すると副作用を伴います。
心配だからと多めに服用することは厳禁です。
他の薬と併用することも可能ですが、控える方が無難でしょう。
アフターピルの服用は、時間を守ることがとても大切です。
医師の指示通り服用時間を守ることで妊娠の確率がとても低くなります。
また、アフターピルの副作用で嘔吐があり、服用後2時間以内に吐いてしまった場合、薬が吸収されていない可能性かありますので注意が必要となります。
副作用
緊急避妊薬の効果を簡単に説明すると、女性ホルモンを大量に摂取することで、人工的かつ強制的に生理を起こし妊娠を防ぐお薬です。
そのため、副作用として
・強い吐き気やおう吐
・生理痛のような下腹部の鈍痛
・倦怠感、イライラ
・身体のむくみ
などの症状が現れる場合があります。
いずれの副作用も、数時間から半日程度で緩和し24時間以上持続しないと言われています。
ちなみに、ピルとタバコは相性がよくありません。
タバコを吸うと血流が悪くなるのでピルの服用中に喫煙をすると、心臓や循環器系、血流に副作用が現れる場合があります。
ピルを服用する場合、喫煙は控えた方がよいでしょう。
緊急避妊薬はインターネットで買える?
前述しましたように、アフターピルは医師の処方が必要な薬で市販はされていません。
しかし最近は、インターネットで緊急避妊薬(モーニングアフターピル)を販売しており、病院へ行かなくても手に入ります。
すごく便利に感じますよね?
しかし、薬の成分が本物かどうなのか?安全なのか?
そういった確証がないものが多いのも現実です。
話によりますと、その中には通常のアフターピルよりも副作用が強いものもあるそうです。
アフターピルは、緊急を要する際に必要な薬です。
インターネットで販売されているものが偽物で、実は効果が全くないものだったら怖いですよね。
確実に避妊する為や体の安全のためにも、必ず病院で医師の診察を受けて薬を処方してもらうようにしましょう。
まとめ
望まない妊娠を避け、不安な思いをしないためにも性交渉時の避妊は必須です。
また、避妊をパートナーに任せるのではなく低用量ピルの服用で避妊をしたり、正しい避妊方法を身につけることが重要です。
さらに、アフターピルはあくまでも一時的な緊急避妊薬です。
「望まない妊娠の可能性がある場合アフターピルを服用すればよい」と安易に考え避妊を疎かにしないよう気を付けましょう。
アフターピルが必要な場合は、婦人科か産婦人科を受診しましょう。
関連記事としてこちらもご参考ください。