耳の後ろが痛い!原因となる8つの病気とは?
耳の後ろが痛い・・・といった経験ありませんか?
不快感が強い上、集中力を欠きますし、頭に近い部分なので、気になりますよね。
いったい、耳の後ろが痛い原因とは、何なのでしょうか。
症状の原因として考えられるものを挙げてみましたので、他の症状も確認して、参考にしてみてください。
【おたふく風邪】
おたふく風邪とは、子供のころによく感染する病気の一つで、顔が腫れあがるのが特徴です。
原因は「ムンプスウイルス」というウイルスが感染した事によって発症するウイルス感染症になります。
(症状)
耳下腺の腫れ(耳の付け根から頬・顎にかけての部分に発生)が特徴的です。
この症状には個人差があり、両方同時に発言するケースもあれば、「片方だけ」「時間差で片方ずつ」などというケースもあり、耳の後ろが痛いと感じる場合もあります。
おたふく風邪の症状としては他にも、高熱・首の痛み・頭痛・腹痛などの症状が報告されています。
(注意点)
大人のおたふく風邪は、子供と比べると重症化するのが特徴です。
気をつけてほしいのが合併症で、「精巣炎・精巣上体炎(睾丸炎)」や「卵巣炎」、「髄膜炎」などが起こるとの指摘もあります。
不妊症の原因となるケースはまれだとは言われていますが、念のため注意が必要です。
また、妊娠初期の場合、流産の危険性が高まるとも言われています。
【中耳炎】
中耳炎とは、耳の中にある「中耳」という部分にウイルスや菌などが原因で、炎症や液体がたまったりする病気の事です。
(症状)
中耳炎には「急性中耳炎」と「滲出性中耳炎」があり、一般的に痛みがあるケースは「急性中耳炎」です。
「頭痛」「耳痛」「聞こえにくい」「発熱」などがあり、「耳の後ろが痛んでめまいがする」という経験者のコメントもあります。
(注意点)
通院して痛みが無くなると治ったと判断しがちですが、勝手に治療を中断して、再発させることもあります。
「完治です」と言われるまで根気よく病院に通いましょう。
【外耳道炎】
耳かきや爪で「外耳道」に傷をつけることで、そこから炎症が広がることによりおこる病気です。
多くの場合は放置しても自然に治ると言われています。
(症状)
「耳の痛み」や「かゆみ」「耳だれ」「耳鳴り」「難聴」などが主な症状です。
(注意点)
繰り返し起こる場合は、全身状態が悪い(糖尿病、免疫疾患など)というケースもありますので、気をつけましょう。
【頸部リンパ節炎】
頸部にあるリンパ節が細菌感染などにより炎症を起こす病気です。
急性咽頭炎、扁桃炎、虫歯などが原因になります。
(症状)
痛みを伴う首のリンパ節腫脹などが起こります。
リンパ節腫脹は、大きさや数が原因によりさまざまであり、耳の後ろの痛みとして感じることもあります。
(注意点)
急性リンパ節炎は痛みを伴うリンパ節腫脹の原因としての頻度が高く、抗菌剤などの投与により1~2週間でよくなります。
しかし、症状がよく似ている病気として、結核や悪性疾患のリンパ節転移などがありますので、鑑別が重要になります。
【脳炎・髄膜炎】
「脳炎」と「髄膜炎」はそれほど頻繁にかかる病気ではありませんが、特に子供がかかりやすいと言われています。
脳炎はあまり発症することはないのですが、もし発病した際は命にかかわる重要な病気です。
一方、髄膜炎は風邪やおたふく風邪、中耳炎、風疹などの合併症を発症する事があり、脳の表面にある髄膜に炎症を起こしている状態になります。
ウイルス性と細菌性に分類されており、細菌性の髄膜炎は重症化しやすく、進行もはやいため注意しなければなりません。
(症状)
「発熱」「頭痛」「嘔吐」などが起こり、耳の後ろに痛みを伴う場合があります。
特に髄膜炎では、髄膜刺激症状(頸の前屈で痛みを生じる症状)が特徴的です。
脳炎では「けいれん」「麻痺」「失語症」「幻覚」「知能障害」「異常行動」などの症状が現れ、重症の場合は、昏睡状態になることもあります。
(注意点)
ヘルペスウイルスによって脳炎を発症すると異常行動を起こし、精神科に行く人もいるようです。
発熱や頭痛が同時にみられれば、脳炎も疑いましょう。
【顔面神経麻痺】
顔面神経麻痺の症状として一般的には、
・「顔の片側が動かなくなる」「顔が曲がる」「しわが寄せられなくなる」「眼が閉じにくくなる」
などの症状が知られていますが、
・「味覚が無くなる」「耳の後ろや中がズキズキと痛くなる」
などの症状で、受診しこの病気を指摘された方もいるようです。
早期に専門医の診察を受けることをお勧めします。
【後頭神経痛】
頭部神経痛とは、後頭部の神経が原因で、頭皮や頭の表面または耳の後ろなどが痛む病気です。
・「髪をとかす時に痛みを感じる」「目の奥が痛む」「耳の後ろのあたりが痛い」
などの症状があります。
また、人によっては耳鳴りや肩こりがひどかったり、めまいなどの症状が伴うこともあります。
まとめ
いかかだったでしょうか?
治療をしなくても、1週間ほどで自然に症状が治まれば心配はいりませんが、まれに他の病気が隠れていることもありますので、症状がひどい場合には病院を受診すると良いでしょう。
特に、高熱や頭痛、体のけいれん、などを同時に感じるようでしたら早めに病院へ行きましょう。
耳の後ろが痛いときは、まずは内科を受診しましょう。
そこで自身の詳しい症状をしっかり伝え、医師の指示を仰ぐことが大切になります。
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